女神小说

日文99(一)

女神小说 2023-07-23 09:02 出处:网络 作者:女王小说编辑:@女神小说
闻いてくは はぁい司令官さまぁ? お呼びでしょうかぁ? 要件があると闻きましてぇ、やってまいりましたぁ?」
闻いてくは


はぁい司令官さまぁ? お呼びでしょうかぁ? 要件があると闻きましてぇ、やってまいりましたぁ?」

「手早く済ませたほうがいいですよ。基地の中でも极上の美女と呼ばれる私达二人を自室に呼び寄せるなんて……部下にゲスな勘ぐりをされかねませんから?」

「そうそう? ここまで廊下を歩いてる间にも、たくさんの视线に身体を舐め回されちゃったし?」

「军服の下に诘め込まれた下品なくらい大きいおっぱいを、ゆっさ?ゆっさ?と揺らしながら歩いてきたんですからね。きっと部下の一人は『あぁ、司令官はあのデカパイでパイズリ奉仕させる気なんだぁ?』と思ったことでしょう」

「それとも、まんまるに実ったムッチムチ?のお尻の、覆いきれないほどに面积が小さいミニスカから、チラッ?チラッ?って覗くパンティを见て『きっと司令官はあのデカケツで尻ズリ射精で気持ちよくなるんだろうなぁ?』と考えてたかもしれませんねぇ?」

「ええ、この极上の身体を前にしたら『拷问』にかこつけてきっとスケベなことばかりさせられるに决まっています」

「あぁ~ん、悲しい? 私达、司令官さまのことが好きだったのにぃ、见ず知らずのエッチな男の人达に『れいぷ』されちゃうんだぁ?」

「残念ですね。私达は司令官さまとなら『ドスケベ』なことをしてもいいと思っていたのですが……?」

「司令官さまとは违う人のおちんぽをジュポジュポ?咥えさせられてぇ? クサ~いザーメンを顔面にドピュドピュッ?ぶっかけられちゃう?」

「司令官さまが知らない男のおちんぽをヌルヌル?になったオマンコに挿れられて? パンパンパンッ?とデカケツに腰を打ち付けながら子宫の奥にドクドク?と汚い精液を注がれてしまう?」

「あ~あ……。そんなのいやだなぁ……。しょ~がないからぁ、せめて最后の思い出作りのために、司令官さまとエッチなことをしてから、おとなしくお縄につきましょうかぁ~?」

「私达がスパイだと见抜く优秀な司令官なら、もう証拠は抑えているはずですからね。この身が汚される前にたっぷり爱を确かめ合いましょう?」

「んふふ? 失礼しまぁ~す? ささっと身体を寄せてぇ……スリスリ~?」

「司令官さまは椅子に座ったままで构いませんよ。最后まで私达に身を任せてくださいればいいのです?」

「すんすん……? あはぁ~? クッサ~い? 司令官さまの男らしい匂い、私达大好きなんですよねぇ?」

「すぅ~……? はぁ~……? 女を征服するためのオス臭い香りが分厚い军服の下で熟成されているのがわかります? 嗅いでいるとクセになってしまいそうですわ?」

「身体をぴったり密着させてぇ? おっぱいを押し付けながらぁ? スリスリ? くんくん?」

「司令官さまの逞しい足の上に跨って、発情したメスマンコをパンティ越しに、はしたなく擦りつけながら? ヘコヘコ? すんすん?」

「あぁん? もうだめぇ? 司令官さまのぶっとい腿の上で擦りつけオナニーしながら、身体を擦りつけてたら我慢できなくなっちゃうぅ?」

「ダメよ。司令官さまとはこれで永远のお别れ……。ふわとろオマンコにバキバキおちんぽブチ込んで、あんあん?と军服着衣生ハメセックスなんてしたら、爱する司令官さまもスパイの仲间と疑われてしまうもの?」

「そんなのやだぁ? でもぉ、司令官さまとドエロイ下品なエッチもしないまま引き裂かれたくないよぉ?」

「なら、せめて司令官さまがドロッドロ?になるまで贮めたムラムラ?を、た~っぷり吐き出させてあげるのはどうかしら?」

「そうしよっか? それじゃ、司令官さまのテント张ったズボンの前に、私のお手々がお邪魔しま~す?」

「あぁ? ズボンの厚い生地越しにもわかるくらい热く硬いおちんぽが勃起していて、うっすっら我慢汁の染みができていますわ?」

「よっ……と? う~ん、おちんぽ勃起しててズボンのチャック降ろせな~い? こんなこと今までなかったのにぃ? ズボン越しにおちんぽの先っぽカリカリ?さわさわ?してるだけじゃいつまでたってもおちんぽにご挨拶できないよぉ~?」

「私も手伝うから安心なさい。あ、司令官さまは手を出さなくていいですわ? といっても、司令官さまの腕は后ろ手に缚られて椅子の背に固定されていますから、出したくても手は出せないでしょうけど? さぁ、こういう时は手のひら全体を突っ张った股间に押し付けて……ぐりぐり~?と出っ张った生地を押さえつければいいのよ?」

「わぁ? ほんとだ~? 少しずつだけどスボンのジッパーが下にずれていくね? でも司令官さまが椅子に深く腰挂けてるから、下のほうがうまく开けないや。そうだ? 私のお手々で布地越しにキンタマを掴んで……ぐいぐい?モミモミ?」

「名案だわ? 身体を浮かせないとファスナーの最后のほうがうまく开かないものね? これでファスナーが开ききりましたわ?」

「すんすん……? はぁ~……クッサい? さっきより浓厚なイカ臭い匂いが漂ってきたねぇ?」

「ええ? 子宫を疼かせるオスの匂い? 司令官さまの腿上にパンティ越しに染みができてしまいそうで堪りませんわ?」

「それでは御开帐~? ふわぁ~? 司令官さまのおちんぽ、もう完全に勃起してる~?」

「赤黒い亀头の先でぱっくり开いた铃口から、トロトロ?の先走りがヨダレみたいに垂れてますわ?」

「ふふ? イジメ甲斐がありそう? それでは失礼しまぁす? スリスリスリ~? いかがですかぁ、司令官さまぁ? 私の指先でおちんぽ焦らされるの? 気持ちいいですかぁ?」

「毎日の军务でヘトヘトの疲れマラには剧薬ですよねぇ? セックスはおろかオナニーもしてないムラムラおちんぽ? もう本気汁みたいな白い粘液が混じり始めてますわ?」

「パンパンに膨らんだ亀头の先っぽを、キメ细やかなミルク色の手袋に包まれた指先でちょっと突付くだけでびっくん?びっくん?って可爱く震えちゃって……? 焦らされ続けたおちんぽ? ダラダラ~?って水饴みたいなおツユを垂れ流して喜んでますねぇ?」

「うふふ? なら私は硬~いおちんぽの根本を优しく包み込むように指で握ってぇ……? にぎ?にぎ? 高级シルクの纯白手袋に包まれた指を、一本ずつバキバキに勃起したおちんぽに络めていきますわ? 指を离す时には、精液をたっぷり溜め込んだキンタマに指先を掠らせるのも忘れませんよ?」

「さすが~? だったら私も指先の腹で、玉のような我慢汁を膨らませてるおちんぽの先を、优~しく……とん?とん?とん? ツルツルの手袋に包まれた指で、先っぽを押さえたら……くちゅっ? あぁ~ん? 司令官さまのクサ~い先走りがぁ? 私の指先に络みついてきますわぁ? そのまま指の下でパクパク口を开けてる先っぽに、ぐりぐり~? って擦りつけたら……たいへ~ん? カウパーでドロッドロになっちゃいましたぁ?」

「くすくす? 司令官さまったら素晴らしいですわ? こんなにクッサいカウパーでマーキングされたら、スパイの私达がどこに逃げてもバレちゃいますのものね? ほらほら? もっと浓ゆい先走り汁を出して、私达をマーキングしてくださいまし? バキバキに硬くなったおちんぽの下にぶら下がってる、グツグツに煮えたザーメンをたっぷり溜め込んだキンタマ? マッサージで揉みほぐしたら、もっとおツユが出てくるはずですよ?」

「やぁ~ん? 司令官さまにはかないませ~ん? 敌国のスパイにいいように色仕挂けされてぇ? 为す术もなくおちんぽ触られてるかと思ったらぁ? そんな深远なお考えがあったんですねぇ?」

「これでは私达が狙っている机密についても、きっと喋らずに终わってしまうんでしょうねぇ?


 ……だったら、もうやめますか?」



「意志坚固な殿方相手にハニートラップは通用しないものねぇ? 申し訳ありません、司令官さまぁ? 私达はもう満足しました? さ、早く宪兵さんに通报してくださいませ?」

「ああでも、宪兵さんが司令官さまの言うことを闻くかどうかはわかりませんわ? なぜなら――宪兵とはすで『イイ仲』になっていますから?」

「それに干部も兵卒も……? みんな私达の言いなり奴隷――トモダチで~す? 全员が私达の国に忠诚を誓った売国奴さん……、いや売国マゾさんですから~?」

「きっと私达を失うくらいなら贵方の口封じに乗り出すでしょうね?」

「その时はまた别の司令官さまに『お愿い』をすることになるでしょうねぇ?」

「别の司令官さまは司令官さまのように耐えられるのでしょうか……?」

「きっと耐えられず、机密を漏らしてしまうに违いありませんわ?」

「司令官さまが今されているように、后ろ手に缚られたまま椅子に座らされて……?」

「むっちむちの极上の身体を持った二人のエッチなスパイに寄り挂かられて……?」

「この国の鶏ガラのような体型の女性用に作られたせいで、爆乳おっぱいが胸元からぼろんっ?と零れ落ちそうになっている制服を、むにゅむにゅうっ?と柔らかく押し付けられて……?」

「むちむちぱつぱつ?のスベスベな太ももで、司令官さまの両足を一本ずつ、むぎゅううぅぅっ?と挟んで、逃さないようにされて……?」

「女に耐性のない生活を送っていた免疫のないの男が、一発でメロメロ?になっちゃうくらい甘ったるいフェロモンでムンムン?の身体を、スリスリ?と擦りつけられて……?」

「オナ禁してるせいで胜手に耐性ゼロになった雑鱼おちんぽの先っぽを指先でぐりぐり?されて……?」

「本当はマスカキ吐精?したくてたまらなかったムラムラザーメン?でタプタプ?になったキンタマをモミモミ?されて……?」


「「……どぴゅっ?」」


「……ふふ? もしかしたらですけど、本当は司令官さまも射精したいんじゃないですか~?」

「でもダメです? 机密を言っていただかないと、射精はさせてあげません? これ以上色仕挂けをする必要もありませんしね?」

「さっきも言ったように、この基地の皆さんは私达の言いなりですよ~?」

「顽张って耐えて连络しようとしても无駄でしょうね?」

「それどころか贵方を始末して私达から『とってもスケベなご褒美』を贳おうとするかも?」

「仮に贵方が生き残ったとしても、今度は别の司令官さまに『今よりずっとエロ~い色仕挂け』をすればいいだけ?」

「ふふ? 聡明な司令官さまなら、どっちがお得か、わかりますよね?」

「もし言ってくだされば、他の奴隷おちんぽにはしなかった……贵方だけに特别な『イイコト』を教えてあげますよ?」

「ほら、言ってください? 焦らされ続けて爆発しそうになってるおちんぽの先っぽ? とんとんとんっ?って指で叩いちゃいますよ?」

「さぁ、言ってください? 私达が部屋に入ってきてから精液をぎゅんぎゅん?って作り続けて破裂しそうになってるキンタマ? モミモミモミ?って指で包んじゃいます?」

「ねぇ……? イッてぇ……? おちんぽ気持ちよくピュッピュ?したいでしょ……?」

「もう……? イッてぇ……? ザーメンたっぷりとドクドク?ってしたいでしょ……?」

「イッちゃえ?」

「イッちゃえ?」


――――!!

どぴゅっ? どびゅどびゅっ? びゅぶっ? びゅるる~~~っっっ? どぷどぷどぷっ?


「「……くすくす? イッちゃいましたね?」」

「女の子宫に注ぎ込んでたら絶対に妊娠するくらい浓そうなザーメン?无駄撃ちしちゃいましたねぇ?」

「空中にドピュッ?っと打ち上げて、地面にゴミみたいにベチャベチャッ?とブチ撒ける姿はとっても男らしかったですわ?」

「売国射精?とっても気持ちよかったみたいで嬉しいで~す? わざわざ时间をかけてこの基地の男を骨抜きにした甲斐がありました?」

「祖国を裏切りながら败北吐精するのは快感でしょう? でも、これで司令官さまは完全な裏切り者ですわ?」

「でも心配しないでくださいねっ? 贵方は私达が堕とした中では最も阶级の高い御方ですからぁ……?」

「これから私达の国のために働いてもらうために、ふさわしい场所へ移っていただきますわ……?」

「そこには私达のような极上の美女美少女がエッチなスパイとして训练を受けています?」

「贵方にはどうすれば殿方が喜ぶのかを教え込むために、ハニートラップの実験台として、训练所で余生を送っていただきますわ?」

「もちろん、この栄誉を授かれるのは贵方だけ……?」

「私达はそのまま贵方専用の特别看守として同行したします……?」

「うふふ? 嬉しいですよねぇ? 贵方は死ぬまで、哀れで弱っちい売国マゾの生き証人として生きるんですよぉ?」

「雑鱼マゾおちんぽの国家代表として、せいぜいみっともなくて情けない姿を晒し続けてくださいね?」

「「これからも末永くよろしくお愿いいたします、司令官さま?」」


………

……




「あ、そうそう。さきほど教えると约束した『イイコト』でしたね?」

「それは私达のつけている『手袋』です?」

「この手袋……実は私达がいま穿いている『パンティ』と同じ素材で作られているんですよ?」

「色も、生地も同じ? この手袋で擦られるということはぁ……? 私达の穿いているパンティに擦りつけるのと同じです?」

「贵方以外の多くの殿方にも见られていたスカートの奥?」

「私达が落とし物を拾う时には、兵士が猿みたいな表情になって后ろに回って见てきた、お尻の谷间に细い纽上になって収まっていた白い下着?」

「椅子に座った时に、将校が鼻の下を伸ばして前から覗き込んできた、こんもりと柔らかに膨らんだ纯白布越しの股间?」

「あなたも同じように何度も覗き込んできたのは知ってるんですよ?」

「私达のパンティで何回センズリぶっこ抜いたんですかね?」

「最初から负ける準备をしてた雑鱼おちんぽ?」

「女のお手々に耻ずかしい腰振りオナニーするおちんぽ?」

「どうせ国を裏切ってしまった后なんですから? もう耻ずかしい真似をしてもいいんです?」

「贵方が最低なことは分かりきっていることですから? 人间として最低なことをしても问题ありません?」

「「それっ? ヘコッ?ヘコッ?ヘコッ?」」

「ほらほら? イッたばかりの敏感おちんぽ? お手々マンコと本気交尾しちゃえっ?」

「さあさあ? 快感本位のおマヌケおちんぽ? 手袋パンティに向けて种付け射精しちゃえっ?」

「繋いだお手々を握ってあげますから?」

「オマンコだと思って精液注ぎ込んでくださいね?」

「「せ~の……? ぎゅうううぅぅぅ~~~っ???」」


どぴゅっ? どぷどぷどぷっ??? びゅぷぷっ? ぴゅっ? ぴゅるる~……っ? どぷどぷ……?


「あらあら? 本当にお漏らししてしまったんですかぁ?」

「ちょっと手を强く繋いで穴を狭めたら、まるでキツキツのオマンコに搾られたみたいに出してしまうなんて?」

「こんな弱いクソ雑鱼おちんぽのままではハニートラップの教材にはなりませんわ?」 本文来自

「仕方がありませんねぇ? 私达の国の训练所に行く前に、彻底的に搾りまくって多少はおちんぽに耐性をつけてあげませんと?」

「训练所に行くまでには、一人前の売国おちんぽの持ち主になれるようにしてあげますから?」

「「くすくすくす……?」」




アナザールート?バッドルート
最终话  神仓家の日々   ?◆


 総太郎の败北によって流派同士の激突にも决着がついた。冴华以外の神仓流の面々は全员败北しているが、総太郎が冴华に负けたことによって、それ以外の胜利もすべて无意味なものとなってしまったのである。

 结果が报告された际、美耶は笑顔を见せて冴华を祝福した。彼女は総太郎と冴华、どちらが胜ってもそれはそれでよしと考えていたのだろう。

 この后、全员に経纬の説明がなされ、斤木流は解散となり神仓流に吸収されることになった。とはいえ凉子や姫乃、かえでなど斤木流の面々は神仓流に合流することは当然のように拒否し、今后はかえでを当主として存続することになったようだ。

 総太郎は気絶していたため、そのあたりの事情は事后になって闻かされた。気がついたら総太郎は神仓家の母屋で目が覚め、それからはそのまま神仓家に留め置かれた。

 そして、ある日の夜――



「くっ、あっ、ああ……!」



 冴华は総太郎の上にのしかかって腰を振っている。こうして毎晩、総太郎は冴华に犯される形で床を共にしていた。ほぼ性奴隷のような扱いだが、体裁としては婚约者同士ということになっている。

 この家には、夜は他には谁もいなくなるため、総太郎は冴华と二人きりだ。谁も助けてはくれない。

 かくして、総太郎は冴华の膣の责めを受け、ペニスに走る快感に喘ぎ続けていた。



「そういうわけで、総太郎にはこれからこの神仓家で暮らしてもらうわ。斤木家のほうはかえでちゃんが当主を引き受けるって言って戻ったし、彼女に任せれば问题はないでしょう」



 セックスをしながらも、冴华は凉しい顔をして総太郎に今后のことを説明してくる。

 かえでは総太郎のあとに冴华に挑んだというが、かなわなかったようだ。斤木家の兄妹は揃って冴华の前に膝を屈してしまったことになる。



「かえでちゃんはあきらめずにあなたを取り戻すつもりらしいけど、ま、何度か相手をしてあげればあきらめるわよね。もうあの子があたしに胜てる要素はないもん」



 それは総太郎にも、不本意ながら理解できた。総太郎が秘伝书などを冴华に渡してしまった以上、かえでにはもう奥义を极める手段がなく、伸びしろの多くが失われてしまった。逆に、冴华は统一された神仓流の技をこれからいくらでも习得してゆくことができるのだ。



「あの子のためを思うなら、あなたからも説得して斤木流の存続はあきらめさせてよね。さてと、そろそろあたしもイくから、フィニッシュといきましょうか」



 そして、冴华は强く膣を缔めつけながら、腰を激しく动かしてくる!



 ずちゅううぅっ!



「う、ああっ!」



 びゅくっ、びゅっ……



 この夜、何度目か分からない射精を冴华の膣内に放ち、総太郎は力尽きて四肢を投げ出す。

 冴华は満足そうに息をつくと、総太郎に体を重ねるようにしながら唇を夺ってきた。



 ちゅうっ……



「んぐっ、うっ……」

「ん……?」



 柔らかな唇の感触が、総太郎の射精の余韵を痺れるような快楽に変えてくれる。全身に甘い快感が染み渡るような心地よさに、総太郎は浸った。

 そのまましばらくキスをしてから、冴华は総太郎を解放した。脱力した彼の腕に軽く抱きつくようにしながら、冴华はささやいてくる。



「支配できてるって思うと、総太郎のことも可爱く感じられてくるから不思议ね。体の相性はいいし、あたしも気持ちよくなれるから、あなたを夫に选んで正解だったわ」

「……お前、どうしてあれだけ嫌っていた俺を相手に、こういうことをする気になったんだ」



 あの决戦の日からずっと疑问に思っていたことを改めて闻くと、冴华はさっぱりした口调で答えた。



「あたしも、あなたを壊そうとして何回も失败したわけだし、学习ぐらいするわよ。今までのやり方じゃダメなんじゃないか、って思ってね……」



 あまり感情の感じられない声を出しながら、冴华は総太郎の腕に抱きついている自分の腕の力を少し强める。

 総太郎の腕には、彼女の形のいい胸の柔らかみが伝わってくる。そんな彼女の感触と体温を心地いいと思う程度には、総太郎は冴华との夜に惯れてきていた。



「ま、要するに気が変わったのよ。最初はとことん壊してやるつもりでいたけど、それはもったいないって思わせるだけのものを见せてくれたし、堕とすほうに切り替えたわけ」



 そう言って、冴华は小さく身じろぎをする。そうすると、より総太郎の体に冴华の感触が伝わってくる。



「こんなこと、もしあの日あたしが负けてたら一生言わなかったと思うけど、厄介な奴だなって思い始めてた时点で、あたしは総太郎のことをライバルと认めてたよ。去年の夏ぐらいかな」

「そうだったのか」

「秋にリベンジマッチを申し込まれたときには、まだ壊してやるつもりでいたけど……あの冬の决戦の日は本当に感心したわ」



 最后の胜负のことを思い出しているのか、その冴华の声には真挚な响きがあった。



「あの何も知らない甘ちゃんだったあんたが、一年も経たずにあたしと互角に张り合えたんだからね。ここまでやれる奴なら、屈服させて奴隷にしたいって思ったんだよ。以前はそんなことかけらも思ったことなかったのに、ある意味、あの胜负であたしは総太郎の実力を认めさせられたんでしょうね」



 喜んでいいのか、複雑なところだった。総太郎は夫としての価値を冴华に认めさせることはできていたようだ。だが、そこが総太郎の限界でもあったようである。

 冴华の実力に手をかけるところまでは行けたが、追いすがることはできても追い越すことはできなかった。それがあの日の胜败として现れ、こうして今では上下関係として现れているのだった。



「その実力、これからは私と神仓流のために役立ててもらうからね。総太郎なら、秘法を使った女にとっては最高のトレーニングパートナーになるわ」

「しかし……女性恐怖症がぶり返した今の俺に、そういう役に立つことができるんだろうか」

「それは心配いらないわ。あたしに逆らうことはできないでしょうし、女に危害を加えることもできないかもしれない。でも、実力はちゃんと発挥できるように、コントロールしておいてあげるから」

「え……?」

「忘れたの? あなたの女性恐怖症は、あたしがかけた暗示なんだから。症状の度合いをコントロールすることぐらい、お手の物よ」



 そう言ってウィンクしてみせる冴华。



「そんなことが、できるのか……」



 ちらりと彼女の可爱らしい顔を见て、総太郎は、この婚约者の恐ろしさを改めて実感させられるのだった。











 それから――

 総太郎は学园卒业后には正式に冴华の夫となり、下梁瀬の地で暮らし始める。

 もちろん楽をさせてはもらえない。冴华をはじめとした神仓流の女性たちの练习相手として、ひとりで多数の相手を引き受けることとなるため、组手はいつも限界まで酷使される日々だった。

 が、皮肉なことにそれが総太郎を锻え上げる结果となり、次第に多くの女性を相手にしても耐えられるようになっていった。それでも、冴华には决して胜つことができなかったが…… copyright

 そして、夜は毎晩のように冴华主导の性行为に励むこととなった。もちろん奉仕もさせられたが、一方的に犯してくる冴华のセックスは総太郎もしっかり気持ちよくなれたので、性生活はそれほど悪いものではなかった。

 そうして年月を重ね、神仓流古武术道场は女性向けの护身术として评判になったこともあって顺调に発展してゆき、総太郎も门下生たちの稽古相手として流派のために贡献を続けてゆく。秘法を使った稽古をするためには腕の立つ男の存在は必要不可欠で、神仓流と斤木流双方に知识のある総太郎はうってつけの存在であったのだ。

 どんな形であれ、自分の価値を认めてもらえているのだ。総太郎は悪い気分にはならなかった。



(神仓流も俺の先祖が编み出した武术に変わりはない。こうなった以上は、统一された流派のために顽张るしかないだろう)



 神仓家の蔵には古い文献が多く残されており、斤木家のそれよりも古い时代のことを多く知ることができた。そのおかげで神仓流への理解が深まり、ここに身を置くことへの抵抗も薄れていった。

 そうは言っても、かつての仇敌のために人生を捧げなければならない自分の境遇に虚しさを覚えることもあったが――それも、冴华が妊娠するまでのことだった。

 日に日に大きくなってゆく冴华のお腹、そこに新しい命が宿っているのを思うと、総太郎は父亲としての责任感が芽生えてきて、いつまでも自分の人生を叹いている场合ではないと思えてきたのだ。



「総太郎とあたしの子供だからね。きっと强い格闘家になるでしょ、统一された神仓流の初めての当主になるかな?」



 病院のベッドの上でそう言ってお腹を抚でた冴华の表情は、それまで见たことがないほど穏やかなもので、総太郎は初めてこの自分の支配者である女性を爱おしく感じたのだった。

 そして、二人の间に娘が生まれ、それから长い年月が流れた――











 ある日。道场主である冴华と、师範代の総太郎が手合わせをしている。

 それを、门下生の女性たちが静かに见守っていた。この神仓流道场では、稽古がある日は毎回、冴华が秘法を使った技を披露するために総太郎との手合わせを见学させているのだ。



「はあぁっ!」



 冴华が长いポニーテールを水平になびかせながら、鋭く踏み込んで追い突きを放ってくる。

 神速ともいえる一瞬での深い踏み込み。分かっていても対応できるものではない。

 そして、追い突きが総太郎のボディに炸裂する!



 ドスッ!



「ぐふうっ!」



 鋭く突き刺さった冴华の拳。総太郎の体はくの字に折れ、その场にゆっくりと崩れ落ちる。

 倒れた総太郎を见下ろしながら、冴华は息をつく。



「ふうっ。この追い突きも磨かれてきた気がするわね」

「う、うう……」

「それにしても総太郎、これでもう何万连败だったかしら? 相変わらず、あたしに胜てる気配がかけらもないわね」



 そう言ってポニーテールを背中に送る仕草をする冴华。

 中年と呼ばれるような歳にさしかかってきても、冴华の美しさは损なわれていない。むしろ気の强さが女性的魅力として现れたようなシャープな美しさは磨きがかけられ、あの顷にはなかった色気が备わってきている。傍で见ていた门下生たちも、その强さと美しさの両方に感叹のため息を漏らしていた。



「やっぱり冴华さん、りりしくて格好いいわねえ」

「ああいう歳の取り方をしたいなー、すごく艳やかな色気をしてるし、憧れるわー」



 门下生たちからそんな声が漏れてくる中、冴华は総太郎のそばに寄り、谁にも闻こえないようにささやいてきた。



「今日もあなたの负けだから、夜はたっぷりといじめてあげるからね」

「う……」



 そんなことを言われると、総太郎は一瞬で勃起してしまう。道着なので分かりにくいであろうことが幸いだった。

 総太郎は立ち上がって礼をして下がる。それと同时に、冴华は见学している门下生たちに告げた。



「今の胜负で见てもらった通り、秘法を使った戦い方の基本は一瞬で力を爆発させて一撃で相手を倒すことよ。みんな、ちゃんと覚えたかしら」



 见学している门下生は、女性ばかり十人ほど。みな冴华に心酔している。

 彼女たちがどこか総太郎を见下したような様子であることを、総太郎本人も悟っていた。今日のような姿を毎日のように见せられては、そうもなるだろう。



「じゃ、あとは総太郎、みんなの相手をしてあげてね」



 そして、今日も総太郎にとってはハードな时间が始まるのだ。











 総太郎は多くの女性门下生の相手をしなければならず、そのおかげで実戦感覚は磨かれていて格闘家としての持久力も惊异的なレベルで身についているが、そのかわり自己の技の研钻をする时间はあまりとれず、高度な技をどんどん身につけていった冴华とは大きな差がついた。アスリートとしては総太郎は一流のものを手に入れたが、格闘家としてはそうではなかった。

 その结果、耐えることばかり上手くなって、冴华に対してはやられ役しかできないような男になってしまった。门下生の中にも、今では総太郎より强い女性は何人もいる。

 情けないことだが、冴华の奴隷夫としていいように使われてきた结果だった。



「ふっ!」



 门下生たちが帰って谁もいなくなった道场で、ようやく総太郎は自分の锻錬ができる时间になり、ひとり形稽古をする。そして、几度となく缲り返した刹涡柳影倒舞のステップを复习するが、あの顷を大きく超えることはやはりできていない。

 総太郎の技术は停滞していた。



(あの顷は、もっと高みへ至る道が见えていた気がするんだが)



 あの冴华との最终决戦で一度だけできた、体轴を反転させる动き。あの先に至ることができればと思っていたが、结局、あの动きは今に至るまで一度も再现することができなかった。冴华に屈してしまった今の自分の精神では、格闘の神のようなものがそれを许してくれないのではないか、などと益体もないことを考えもした。 本文来自



「今日はここまでにしておくか。ふうっ」



 総太郎は道场を出て縁侧で休む。

 すると――



「お父さん、お疲れさま」

「ああ、智华ともか。ありがとう」



 タオルと饮み物を渡してくれた少女は、総太郎と冴华の间に生まれた娘だ。総吉が亡くなった顷の総太郎と同じくらいの歳になったが、次第に女らしさが见えるようになってきている。

 母の冴华に似た色素が薄めの髪を肩まで伸ばしている。幼い顷から冴华と総太郎に教えられて武术の修练しているだけあって体は缔まっており、すらりとした整った体型をしている。



「今日もみんなの前でお母さんに负かされたんでしょ? お母さん、何かとお父さんをいじめるけど、ああいうところは好きになれないな」



 少し膨れた表情をして冴华をちらりと见た。

 総太郎は稽古で冴华に负けてばかりいることもあり、それを毎日のように见ている门下生たちからは侮られているところがある。それが智华は面白くないようで、こうして冴华よりも先に総太郎のもとにやってきてねぎらってくれることが多いのだ。総太郎を贬めるようなことをする冴华に対しても、やや反感を抱いているところがあるようだ。



「私はお父さんが强くて立派な人だって分かってるからね」

「智华は优しいな。ありがとうな」



 そう言って头を抚でてやると、智华は気持ちよさそうに目を细める。

 优しく真面目で、若い顷の冴华に顔立ちは似ているのに性格面はだいぶ印象が异なる。谁に似たのか総太郎は不思议だったが、冴华との夫妇生活では総太郎が一方的に我慢させられることが多く、ストレスが溜まることもよくあり、智华の存在は癒しであった。



(智华はいい子に育ってきたな。武术のほうも筋がいいし、神仓流は智华の代になれば俺たちの代よりも健全なものになってゆくだろう)



 斤木流を吸収したことにより、今の神仓流はかつての古武术流派としての技がすべて备わった流派になった。智华は武术に対する姿势も真挚で、よい格闘家になると総太郎は确信している。そんな彼女が流派を継いで育てていけばきっと神仓流は武术として大きく発展していくと総太郎は思うのだ。

 総太郎の挫折も、冴华との争いも、この智华のことを思うとすべて意味のあることだったのだと今は思えるのだった。











 そして、その夜。

 智华が自分の部屋で寝静まった后、総太郎は冴华と夜の営みをしている。しかし当然、冴华主导のものであり、冴华は総太郎を组み敷いて彼の両手首をおさえつけ、その体势で総太郎のペニスを膣で饮み込み、犯していた。



 ずちゅっ、ずっ、ずぷっ……



「ぐっ、あっ、あうっ……!」

「ふふ、相変わらず可爱い声を出しちゃって……嫁に押さえつけられて犯されているっていうのに、微尘も男らしさがないわね」



 嫐るような冴华の言叶にも、今の総太郎は鼓动を加速させてしまう。昔と比べ、冴华には大人っぽい艶やかな色気が顔立ちにも体つきにもあり、そんな彼女を见上げながらのセックスには男としての情欲を素直に呼び起こされる。

 むろん、负けた上に犯されているという状况には屈辱感はあるのだが、今の冴华に犯されて兴奋しないということはありえなかった。长い栗色の髪を振り乱して総太郎を犯す冴华の肢体に目を夺われ、とろけるような柔らかな膣肉にもペニスを刺激されて、性感をこれでもかと味わわされているのだ。 copyright

 喘ぐ総太郎を见下ろして、冴华はふっと笑みを浮かべる。



「総太郎、今日もあっさりとあたしに负けたわね。あたしと戦うときだけ女性恐怖症は解除してあげてるのに」



 いつからか、冴华は総太郎を相手にするときは暗示を完全に解いてくれていた。だというのに、総太郎はまったく冴华にかなわない。

 若い顷、一瞬だけ彼女に追いすがることができたことがあったのに、今はすっかり実力差がかけ离れてしまっていた。



「もうちょっと食い下がってくれたほうが面白いし、次は顽张って欲しいものね。まあ、あなたをボコボコにするのはゾクゾクして楽しいから、それでもいいんだけど――互角の胜负のほうが、あなたの悔しがる顔を最高に楽しめるのよね」



 そう言いつつ、冴华は膣を缔めつけてくる。



 にちゅううぅっ……



「あ、あうううぅっ!」



 びゅくっ、どぷっ……びゅっ、びゅるっ……



「は、はうぅっ……」



 総太郎のペニスから精液が喷き出し、冴华の膣内に注がれる。暖かく络みついてくる膣肉は若い顷よりも柔らかで、ペニスを常にとろけさせるような絶妙な感触で责めてくる。冴华がまったく腰を动かさなくとも、挿れているだけで枯れるまで射精させられてしまうような名器なのだ。

 それで冴华が上になって激しく责めてきているのだから、たまったものではなかった。気を强く持っていないと、常に波のように袭い来る快楽の前に、すぐに限界を迎えてしまうだろう。毎日の営みで惯らされているから耐えられるが、おそらく総太郎の若い顷から冴华がこうだったなら、壊されてしまっていたに违いない。



 ずちゅっ、ずちゅっ……



「あうっ、ううっ」



 総太郎が絶顶しても、冴华の动きは止まらない。彼女が絶顶できるまで、総太郎がどうなろうが构わず彼女の腰振りは続くのだ。総太郎はもうこの日は何度もイかされており、ペニスはすでに快楽で痺れたようになってしまっている。



「こうやって、なすすべもなくあたしに组み敷かれて気持ちよがらされてるあなたの悔しそうな顔を见下ろしていると、兴奋してたまらなくなってくるわ」



 妖艶な雰囲気を持つ冴华を见上げながら、総太郎はなすがままになるしかない。



「これだからあなたとのセックスはやめられない……体中がジンジン痺れて、兴奋でおかしくなっちゃいそう」



 そう言いながら、冴华は腰の动きを加速させ始める。トドメとばかりに、総太郎のペニスを容赦なく责め立ててくる。

 こうなると、最后に强烈な絶顶が待っているのだ。総太郎は快楽の波が押し寄せる予感を前に、気を强く持っておかねばならなかった。

 そして……



 ずちゅっ、ずっ、ずちゅうっ! ずぷっ、ぐちゅっ……!



「うあっ、あっ、あがあああぁぁっ!」



 どぷっ、びゅくっ、びゅくっ! びゅっ、びゅるっ……!

 どぷっ、どくんっ……



「ひ、ひぐううぅっ……あ、あああぁぁ……!」



 どこに残っていたのかと思えるほどの精液が、総太郎のペニスから喷出する。冴华の膣肉が强く络みつき、総太郎のペニスを缔め上げるようにして精液を根こそぎ吸い上げてしまう。

 そして、最后には一滴も出なくなったペニスごと、総太郎は全身を激しく絶顶させて体を痉挛させるのだった。



 びくっ、びくんっ……



「あ、あ、ああぁ、うぅ……」



 全身に駆け巡る激しい快楽。涙とよだれを流しながら、冴华に味わわされる甘美な快感に浸る。

 やがて、冴华はふっと息をつくと、ゆっくりと腰を上げてペニスを解放する。その际、膣壁とペニスが擦れてカリ首が引っかかり、その刺激で総太郎はさらに一度、激しい絶顶をした。



「あひいぃっ!」



 びくんっ、と大きく体を跳ねさせて、激しい快楽に声を上げてしまう総太郎。その视界には、冴华の柔らかそうな肢体が映る。ほんのりと汗がにじんで、つややかな肌が辉くように白く光っているように见えた。

 その肌と肢体のみずみずしさは、若い顷と逊色ないばかりか、色気が加わって余计になまめかしくなり、娘が大きくなってきてもまったく老いというものを感じさせなかった。



「ふう……今日もよかったわよ、総太郎。あたしも结构激しくイっちゃったわ」

「ひぃ、はぁ、はぁっ……」

「あなたをイかせながらのセックスが、一番あたしに充実感を与えてくれるわね。あなたが强い男だからこそ、セックスで支配して屈服させたくなるの」



 嗜虐的な笑みで见下ろしてくる冴华。こうやって総太郎を枯らして、男としての性的な完全败北を味わわせることで、冴华は自らも兴奋して絶顶するのだ。こうした性行为の形が、サディスティックな性的兴奋を彼女に味わわせているのだろう。総太郎としては辛いものはあったが、これが二人の标準的な夜の営みであった。

 ちなみに、稽古で手合わせをした日にしかセックスは行われない。普通の日だと、冴华は燃えるものがなくセックスをする気分が盛り上がらないようだった。



(うう……わ、我ながら、よく気が保つもんだ……気持ちいいからいいけど……)



 なんだかんだで快楽を楽しんでしまっている総太郎。翌日に激しい倦怠感に悩まされることになるとは分かっていても、冴华が与えてくれる快楽はたまらないものがあったし、彼女に见下されながら屈服させられてしまうことに兴奋してしまってもいるのだ。今の総太郎は、冴华に支配されることを心身ともに受け入れている。

 セックスが终わり、やがて二人とも気分が落ち着くと、ただ抱き合って眠りに入ることになる。冴华の见事なスタイルの肢体は抱き心地も抜群で、総太郎としては彼女と寝ることは喜びだった。 内容来自

 寝入る前に、冴华とは话をすることもあった。この日は、大切なことを冴华は口にしてきた。



「ところで、今週末あたりに智华に秘法の仪式を施そうと思うの。あなたも立ち会ってね」

「え……珍しいな、仪式に俺を同席させるなんて」

「本来なら男性の同席は厳禁なんだけど、ま、あなたにとっても娘の仪式だものね。今回ばかりは夫妇でしっかり见届けるべきだと思って」



 冴华も、夫妇になってからはただ総太郎を支配するだけではなく、対等ではないにしろ気遣いはしてくれる。そこに微量でも爱情があってくれればいいと、総太郎は思っていた。



「そういうことなら、俺もしっかり见届けよう。いずれ神仓流を継ぐ智华にとって重要な仪式なんだろうしな」

「ええ。すでに技はある程度习得させているけど、仪式を施されるまでは真に神仓流の者とはいえない。第一歩を踏み出す瞬间は、家族みんないっしょじゃないとね」



 総太郎と冴华は、どういう成り行きであれ、すでに家族だった。そう自覚できたのは智华が産まれてからだったな、と総太郎は思い返す。冴华もおそらくそうなのだ。母となってから総太郎に対する态度がいくぶん柔らかくなった。

 智华のおかげで、この二人は家族としての自覚を持つことができるようになっているのだった。











 そうして、智华に秘法の仪式を施す日がやってきた。

 この日まで施されてこなかったのは、もちろん智华の体への配虑のためである。幼い顷から秘法を使えるようにしてしまうと体を壊してしまう例が多かったのだといい、ある程度成长してから施すということは昔から定められていたことなのだという。



「雑念を捨てるように。私の言叶に耳を倾けて、体に秘められた力をすべて引き出すことをイメージしなさい」



 道场の中央で目を闭じて座っている智华に、后ろから冴华がささやいている。秘法の仪式は催眠术だ。それは総太郎も昔から知っている。

 集中力が足りずに失败する女性も普通にいるとのことだが、成功するまでは何度もかけ直すことができるらしい上、后遗症なども特に残らないと冴华は言う。この仪式自体は危険は多くはないようだった。危険なのは、一度使えるようになった秘法を封じる术のほうなのだ。かつて、この神仓流の师範代であった梁瀬美耶のことを総太郎は思い出す。

 そして、冴华によって智华は秘法の暗示を施され、刚力法の基础を刻み込まれて仪式は终わった。



「……うん、さすが智华、私の娘ね。素晴らしい集中力だったわ」



 そう冴华が紧张をとくと、智华も目を开いた。



「さあ智华、父さんを相手に秘法を试してみなさい。基本の刚力法だけは、効果は低いだろうけど使えるはずよ」

「はい」



 総太郎が前に进み出て、智华も立ち上がって正面に立つ。



「お父さん、いい?」

「ああ、远虑なく力を入れていいぞ」



 そのために総太郎はこの场にいるのだ。両亲が见守る前で、智华は総太郎の胸板に両手を当てると、そのままぐっと前に押した。

 すると、明らかに普段の智华とは违った膂力が感じられた。冴华の言うように弱いものだが、间违いなく刚力法が発动している。



「うーんっっ!」



 力を入れて胸板を押してくる智华の様子は可爱いものだが、小柄な体から信じられない力が伝わってきて、智华も神仓流の女格闘家になったのだと総太郎は思った。



「いい手応えだ。初めてなのに结构使えているな」

「暗示をかけたときの感じからして、秘法は私よりもよく使いこなせそう。佳菜とタメ张れるかもしれないぐらい」



 今はもうここにはいない、元神仓流の女性の名を冴华が口にする。総太郎が知る限りでも最も秘法を使いこなすセンスがあった人物だが、彼女と互角の才能であるというのなら、智华は豊かな将来性を持っているということになるだろう。

 ある程度智华の力を确认してから、総太郎は制止の声をかけた。



「そろそろ终わりにしておきなさい、智华。あまり长时间続けると体に负担がかかってしまう」

「うん」



 実际は、まだ未熟な秘法なので効果が低く、体への负担はそれほどでもないだろう。が、総太郎は智华の身が心配になって切り上げさせた。冴华もそろそろ同じように声をかけようと思っていたのだろう、総太郎に向かって小さくうなずいてみせた。



「智华。今はまだ、智华は他の门下生と同じ状态だけど、ある程度秘法の技术を覚えたら暗示のかけ方も习得してもらうわ。いずれ神仓流の当主になるのであれば、暗示の継承は必ず必要なことだから」

「わかりました」

「そのためにも、まずは秘法の使い方をしっかり覚えてもらわないとね。武术の锻錬と同じくらい、これからは秘法の修练もするから、そのつもりでいなさい」



 神仓流の女性は武术だけやっていればいいわけではないのだ。そのことを思うと総太郎は劣等感を刺激される。武术のみに集中できる自分が冴华に胜てないということに、彼女との明らかな格の差を感じざるを得なかった。 本文来自











「総太郎。明日は私は支部に稽古をつけにいくわ。あなたは留守番をお愿い」

「また支部行きか? 热心なのはいいけど、たまには智华と游んでやってもいいんじゃないか」

「あの子とは毎日稽古しているんだし、それだけで充分でしょう」

「いや、师匠として稽古をつけるもいいが、亲として交流を持つことも必要じゃないかと思うんだが。そういうことを冴华に求めてるぞ、あいつ」

「それは総太郎がかわりにやっておいてちょうだい」



 総太郎に対してというよりは、智华に対して冷淡なように総太郎には思えた。

 夕食后、洗い物を済ませて布団に入る。冴华との性行为は今日はなく、彼女は隣で眠りについている。

 寝入るまでの间、総太郎は考える。



(冴华は俺のことはもちろん、智华のことすら爱していないんじゃないかと感じることがある。妊娠したときや産まれたときは慈しむような顔を见せたものだが、智华が成长するにつれてああいう雰囲気も见せなくなった)



 厳しく育てようとしているのは分かる。冴华は智华に対し、稽古中はもちろん日常でも优しい态度をめったに见せない。冴华なりに智华のことを思って厳しくしているだけなのかもしれないが、しかし话を闻く限り冴华の母の风华は冴华に优しくしていたはずなのだ。そうやって受けた爱情を自分の娘にも――という雰囲気は、冴华には见受けられない。

 夫だけでなく娘も流派発展のための道具としてしか见ていないのだろうか。もしかすると爱情というものに価値を感じていないのかもしれない。



(冴华に歪んだところがあるのは分かりきっていたことだが……昔のことを后悔しても遅いが、あいつのためにも、俺はあのとき负けてはいけなかったんだろうな)



 すべては终わったことではあるが、自分の弱さを恨めしく思う総太郎だった。



(しかし、冴华は俺が智华に甘い顔をしていても何も言わない。あれはいったいなぜなのか、気になるな)



 その结果、智华は総太郎になついており、冴华には反発している。智华が産まれたとき、総太郎はさぞ冴华は智华をかわいがり手塩にかけて育てるだろうなと思っていたのだ。昔から女には甘かったのだから。

 そうなれば智华は冴华になついて総太郎を侮るようになり、毎日惨めな思いをさせられる家庭になるだろうなと予测し、それを覚悟してもいたのだ。しかしその予测は外れ、今の神仓家の现状は総太郎にとって意外なものであった。











 翌日。冴华は予告通りに支部に出张し、道场は休みとなっていた。

 そして祝日なので智华は学园が休みであり、総太郎と二人きりだった。こういう日は智华は游びか稽古か、どちらかをせがんでくる。



「ねえお父さん、今日は久しぶりに二人きりで稽古つけてくれないかなあ」

「ああ、いいぞ」

「やった、今日は一本取れるように顽张るもんね。秘法も使えるようになったし」



 娘にせがまれて稽古をつける、というのも格闘家として嬉しいことだ。冴华との结婚は総太郎にとって望ましいものではなかったが、智华に稽古をつける时间は充実していて、今はこれでよかったのだと思えるのである。

 二人で一绪に道场へ。休みの日で冴华もいないので、谁にも邪魔されることのない环境だ。



「んじゃ、準备しよっと」

「おいおい」



 いきなり智华が道场のど真ん中で服を脱ぎ始めたので、総太郎は苦笑して注意した。



「着替えは更衣室で済ませればいいじゃないか」

「べつにいいじゃない、お父さんに见られてもなんとも思わないし」



 そうは言っても、智华も小さいとはいえ女なのだ。少しずつ女らしさも见えるようになってきた今は、日常生活でもたまにびくりとしてしまう瞬间もある。

 そして、目の前で着替えなどされて肌を露出されると、どうしても智华が女であることを强く意识させられてしまうのだ。そうなると、総太郎の心臓は鼓动を速めてしまう。女性への恐怖心が呼び起こされて――



(いやいや、落ち着け。娘相手になにを考えてるんだ)



 日に日に若い顷の冴华に似てくるせいか、惑わされそうになってしまう。しかし智华は冴华ではない。恐怖も性欲も感じることなく対応できるはずなのだ。

 そして、智华は着替え终わった。だが、彼女は道着を着てはいなかった。



「なんか道着が洗濯中だからこれでやるね」

「お……おいおい」

「この格好じゃお父さんから见ると投げ技とかはかけにくいかもだけど、お父さんのほうが强いんだからハンデってことでいいでしょ」



 そう言って小さく舌を出す智华。偶然なのか意図的なのか、タンクトップにスパッツという、ぴったりとして露出の多い格好だ。

 かわりの道着を用意したほうがいいのではないかと思ったが、女性用の道着を调达しようとすれば女子更衣室に入らねばならず、今の総太郎にそれはできなかった。あとで冴华にバレれば何をされるか分かったものではない。



「わ、わかった。あまりよくないが仕方ない、それじゃ始めるぞ」

「うん。よろしくお愿いします、お父さん」



 そして、総太郎も智华も真剣な表情になる。



「それじゃ、いくよっ!」



 智华がかかってくる。



「はいっ、せいっ!」



 突きや蹴りを次々と缲り出してくる。まだ未発达とはいえ、すらりとした锻えられた体から缲り出される技は、なかなかに鋭い。



(うん、よくなってきているな。上达が早い)



 総太郎は精神的に余裕を持ってさばくことができている。

 智华は豊かな才能こそ感じさせられるが、まだまだ技は未熟だ。冷静さを保てれば受け切ることはたやすい。

 しかし、手合わせを続けてゆくにつれ、动きの中に惊くほど鋭い突きが混じってくる。そうした突きは総太郎でも受け切ることは困难で、いくつかは体に当たってしまう。



「くっ」



 そうした技は无理にすべて防ごうとせず、急所に当たるものだけは防ぎ、それ以外はあえて打たせて耐える。そういう判断が必要になってくる程度には智华は强くなってきていた。 内容来自



(手合わせの最中に上达していっているようだ。このあたり、若さを感じるな……)



 自分も智华の顷はこれほどに伸びがよかったのだろうか。そんなことを考えていると、智华がフェイントから鋭い追い突きを缲り出してきて、総太郎の道着をかすめる。

 必杀の一撃だったのだろう、かわされて悔しそうにする智华に、総太郎は返し技を入れると、智华は小さく下がる。



「うーん、惜しいなあ」

「やるな、今のはいい突きだったぞ」

「うんっ、お父さんに当てられるように、もっと磨かなきゃ」



 そして、その后も休みを挟みながら智华との组手を続けてゆく。総太郎も智华の稽古のために攻撃を加减をしているとはいえ、まったく気は抜けないほどに彼女の攻めは苛烈だった。

 娘の末恐ろしいセンスを喜ばしく思いながら组手は続き、やがて二人とも限界が近くなってくる。



「ふう、そろそろ终わりにするか。次でラストにするぞ」

「それじゃ、最后の一本は本気でね」

「ああ」



 それまでも真剣ではあったが、最后の一本だけは试合としての心构えでやることになる。総太郎と智华の组手は、最近はいつもこのような调子だった。もちろん総太郎は本気で壊しにかかるような技を智华には打たないが、心构えだけは本気にして彼女に相対せねばならない。



「やあっ!」

「ふっ!」



 智华の攻めをしのぎ、こちらからも突きを缲り出す。先ほどまで加减していた総太郎だが、本気に近い突きや蹴りを见せても、智华はしっかり受け流し、さばいてゆく。



(これを防ぐか、本当にやるようになった。だが、まだまだ负けてはいられないぞ)



 紧张感のある攻防が続く。さすがにまだ総太郎も智华には负けないという手応えがあった。组手の最中にも成长をみせた彼女だが、それを加味しても、総太郎に胜つには足りないものが多いのだ。



「はぁ、はぁっ」



 やや智华も息が切れてきた。至近距离での攻防で総太郎の拳が当たるたび、智华は痛そうな表情をするも、闘志が萎えるような様子は见せなかった。

 この闘志が智华を必ず强くするだろう。そう思いつつも、そろそろ崩して决めてしまおうと総太郎は判断する。

 が、胜负をかけてきたのは智华が先だった。総太郎の钩突きを后ろにかわしたことで少し间合いができたが、そこから智华は踏み込みながらの突きで突っ込んできた。



(鋭い、だが、まだまだ……)



 かわして、すれ违いざまに上からの手刀で一本。そう思っていたのだが。



「やああぁっ!」



 智华の踏み込みは、异常なほどに鋭かった。



「うっ! し、しまっ……」



 対応しきれない。そう思った次の瞬间には、智华の拳が総太郎のボディに突き刺さっていた。



 ドスッ!



「ぐうっ!」



 踏み込みの势いが乗った一撃が决まり、総太郎はさすがにたまらずよろける。

 そこに、智华はすかさずハイキックを敢行してきた。すらりとした脚がムチのようにしなり、やや前かがみになったままの総太郎の头に直撃する。



 ガシッ!



「あぐうっ!」



 総太郎は头を打たれ、数歩よろけてから尻もちをついた。



「はあ、ふうっ……」



 脚を戻した智华は、やや信じられない様子だった。だが、総太郎は智华を见上げ、智华は立ったままだ。胜败は明らかだった。



「くう……や、やられた……」



 あの踏み込みには兎脚法の力が乗っていたのだ。まさか、秘法が解禁されてからこの短期间に、高度な技术を要するはずの兎脚法を実戦で使えるとは思ってもみなかった。

 しかし、それは総太郎の油断である。この胜负は明らかに智华の胜ちだった。



「か、胜っちゃった。やった、お父さんに胜ったー!」



 娘に负けてしまったことは悔しくはあったが、喜ばしくもある。総太郎は、全身で飞び跳ねて喜びを表现する智华を见上げ、笑みを浮かべていた。



「やるな。今のは见事だった、いつ兎脚法を习得したんだ?」

「今までの锻錬の中でちょいちょい试してはいたんだけど、今日は稽古しているうちに感覚をつかめてきたから追い突きで使ってみたの。うまく噛み合ってよかったよ」



 総太郎は気づかなかったが、今日の组手の最中にも秘法を试していたようだ。刚力法を要所で使っていたのは総太郎も察していたのだが、フットワークにも使おうとしていたのは気がつかなかった。



「ねえお父さん、今の感覚を忘れたくないし、もうちょっとやりたい! 付き合ってくれないかな」

「わかった。気持ちは分かるし、もう何戦かやってみるか」

「やった!」



 総太郎は立ち上がる。组手はもう数试合ほど継続することとなった。智华も兎脚法の感覚を覚えたいであろうし、あと数回ならば兎脚法を使っても后遗症が出ることはあるまい。

 そうして再开した组手であったが。どうしたことか、総太郎はその后も智华にやられ続けた。



「やあっ!」

「ぐっ」

「隙ありっ!」



 智华の蹴りに腰を打たれ、よろめく総太郎。そこに突きを打たれ、壁际に追い诘められて负ける。

 さらにその次は、智华の一気呵成の攻めをさばけずに、一気に押し込まれて倒された。



「がはっ!」



 突きで倒された総太郎を见下ろしながら、智华はいぶかしんだ。



「どうしたの、お父さん? いくらなんでも连続でやられすぎじゃない? さっきのハイキックがそんなに効いちゃったのかな」

「はぁ、はぁ……」

「秘法さえあればお父さん相手でもやりようはある、って思ってはいたけど。まさか、一気に実力が逆転しちゃうほどだったのかな。そんなわけはないよね」 copyright



 少し、その表情から好意的な色が失われてきているように思えて、総太郎は焦る。



(どうしたんだ、俺は……智华の技は、まだ俺の域にはないはず。いくら兎脚法を覚えたと言っても、それ込みでもまだ、いなすことができるはずなのに)



 とにかくも総太郎は立ち上がり、构えを取る。



「すまないな、思った以上に智华が强くなっていて惊いたんだ。だが、ここからは父さんもお前を容赦なく倒すつもりでやろう」

「お、本当に本気でやってくれるんだ。面白くなりそう」



 智华の目に好戦的な光が宿る。今日までの稽古では、総太郎は死にものぐるいの本気を出していたわけではない、そのことはさすがに智华も理解していただろう。しかし、ここまで追い诘められては力を出し惜しんではいられない。

 期待に応えてやる形になったが、総太郎とて、今ここで负けてしまうわけにはいかない。秘法を覚えたばかりの智华に遅れを取ってしまっては、今までの格闘家人生が何だったのかということになる。



(まだまだ、俺は智华にとって壁でなければならないんだ)



 智华が様子をうかがってくる。今日ここまで圧倒してきたせいなのか、総太郎のことを甘く见て、どこから攻めようかと考えているようだ。

 これならば、受けで対応すればどうにかなると総太郎は判断する。それがもともと得意な戦い方でもあるのだ。



「じゃ、いくよ。お父さんの本気、见せてよね」



 智华はひとつ呼吸を置くと、まっすぐ踏み込んできた。

 彼女の兎脚法のステップは鋭く、一瞬の动きなので负担も最小限だろう。ここまで効果的な使い方がもうできているあたり、非凡なセンスを持っていることは疑いない。

 が、総太郎を甘く见ているのもまた确かだ。工夫のないまっすぐの动きは、いくら鋭い踏み込みだったとしても総太郎には见切ることができる。



(よし、これなら)



 総太郎は智华の踏み込む足が着地する一瞬に、自然な体重移动で相手の突进の轨道上から外れつつ、智华の突进とすれ违うような形で背后にまわった。



「え、えっ?」



 柳影の足运びは智华も普段から见知っているはずだが、直接こうやって披露することはほぼ初めてだった。

 智华の动きを见て、突进を外させて后ろにまわる。普通なら、一対一の胜负で相手の后ろにまわるというのは极めて困难なことだが、智华の突进に呼吸を合わせ、総太郎が得意とする歩法によって一呼吸で后ろを取ったのだ。これはかつて斤木流と呼ばれた流派における奥义の一端である。

 智华はさすがに狼狈した。



「う、后ろ取られちゃったっ!」

「よし、もらった」



 さすがに背中を取って负ける道理はない。総太郎はそのまま智华を背中から抱えて投げを打とうと思った。



(ここで投げて制圧すればいい。それで俺の胜ちだ)



 目の前には智华の背中。すぐに组み付いて后ろ投げでもすれば、もうそれで胜ちだったろう。しかし、なぜか総太郎はすれ违った际に无駄に间合いを広く取ってしまっていた。これでは一瞬で组み付きにはいけない。

 无意识な智华への恐れが、この一瞬の隙を生んでいたのだろう。それが致命的なものになってしまったのは次の瞬间だった。智华が思い切った行动に出たのである。



「このおっ!」



 智华が両足で踏み切り、お尻を突き出しながら后ろに跳んできたのだ。

 そして、踏み込んでいた総太郎はそれに反応することができず、智华の尻は総太郎の腹に直撃する!



 ドスッ!



「うぐうっ!」



 ヒップアタックを食らい、さすがに小柄な智华のそれといえど全体重が乗った一撃は重く、総太郎の体はくの字に折れる。

 そして、そこにもう一度智华はヒップアタックを缲り出してきた。



「えぇいっ!」



 どむっ!



「ぐふっ!」



 スパッツに包まれた尻が顔を直撃し、総太郎は后ろに弾き飞ばされた。



「ふう、危なかった。后ろを取った変な动きまではよかったけど、その后が甘かったね」



 倒れはしなかったが、后ろによろけた上にヒップアタックの冲撃で脳を揺さぶられ、立っているだけでやっとだ。その上、视界が一时的に効かなくなっている。



「てえぇいっ!」



 智华が后ろ上段蹴りを放ち、総太郎のアゴを蹴り上げた。



 ガシイィッ!



「ぐわっ!」



 无防备なところに豪快な蹴りを食らい、総太郎はさすがに立ってはいられず、后ろに倒れた。



「う、ううっ……」



 身长差のせいもあって冲撃は大きくはなかったが、アゴを下から蹴り上げられてはダメージは大きい。倒れたままの総太郎に歩み寄った智华は、拳を突きつけてきた。



「はい、これで本当に私の胜ちだね、お父さん」



 さすがにこれでは何も言い訳ができない。完肤无きまでの败北だった。 内容来自



「み……见事だ」

「どうかな。そんなにたいしたことをしたつもりはないんだけど、お父さんがおかしいんじゃないの。ホント、自分の娘に负けっぱなしとか、これじゃお母さんにも胜てないわけだよ。情けない」



 智华の态度は冷たい。総太郎の不甲斐なさのせいであることは明白だ。

 そして、智华が総太郎の下半身にふいに视线を移すと、次の瞬间、すっと彼女の目が细められた。



「あのさ、なんで、股间が膨らんじゃってるの?」

「え……」



 総太郎は无自覚だったので慌てた。まさかと思ったが、确かに、総太郎は勃起していた。



「え、いや、これは……」



 先ほどのヒップアタックが原因なのだろうか? それとも、长时间この薄着姿の智华と相対していたせいなのか。

 いや、薄着の智华など日常的に见惯れたものだ。それなのに、この状况で勃起してしまっているのは自分でも理由が分からず、総太郎は焦燥感と困惑で心臓が激しく鼓动を刻んでしまっている。智华に対して勃起してしまうなど、どう申し开きしたものか见当もつかない。

 何も言うことができない総太郎に対して、智华はため息をついた。



「私、お父さんの娘なんだよ? なのに、えっちな気分になっておちんちん大きくしちゃってるの?」

「う、うぅ……」

「変态」



 恐ろしく冷たい目をしながら、総太郎に向かって吐き捨てた。

 今日まで慕ってくれていた娘が、これ以上ないほどの軽蔑の感情を向けてきている。総太郎は焦りと申し訳なさとで感情がぐちゃぐちゃになってしまっていた。



(あ、谢らないと……)



 とにかく勃起を早く治めて、智华に谢らねばならない。だが、どうしたことか、総太郎のペニスは智华の「変态」という言叶を受けて、さらに大きくなってしまう。



「え……」



 智华もさすがに戸惑いをみせる。

 総太郎は呼吸が乱れ、体中が热くなってくるのを感じていた。実の娘に骂られたことで、女性への恐怖が呼び起こされたのだろう、心臓の鼓动が加速していたが、それが无意识のうちに性的兴奋と结びついていたのだ。総太郎に植えつけられた女性恐怖症の特徴だが、分かっていても本人にはどうしようもなかった。

 智华は薄く笑みを浮かべた。



「なんでどんどん大きくなっちゃってるの、これ」

「こ、これはその……违うんだ」

「私、お父さんに怒ってみせてるつもりなんだけど。なのに兴奋しちゃってるんだ? へー、ふーん」



 もはや智华は総太郎の丑态を面白がってすらいるようだった。



「なるほどね、お父さんは本当に変态だったんだ。娘にえっちな目を向けるだけじゃなく、骂倒されて喜んじゃうだなんてね。お母さんがお父さんをいじめたくなる気持ち、ちょっと分かってきちゃった」



 ただでさえ若い顷の冴华にそっくりな顔をした智华だが、攻撃的な笑みを浮かべていると、余计に冴华のことを思い出してしまう。そうなると、総太郎はますます智华に対して恐れを覚え、自分の脚が震えてしまっているのが分かる。



(ど、どうして……智华のことを怖いと思っているのか、俺は)



 女性恐怖症の暗示は、特别なことがないかぎり最近は最小限にしてもらっている。その状态ならば普通の女性と対面するぐらいなら平気なはずなのだ。だというのに、どうしてここまで智华に対して恐怖の反応が出てしまっているのか。



「今のお父さんなら、こういうことをされたら喜んじゃうのかな?」



 智华はおそるおそるといった様子の动きで脚を少し上げると、倒れたままでいた総太郎の股间をゆっくりと踏みつけてきた。



 ぐにゅっ……



「うあっ……!」

「うわ、変な感触。男の人のここって、ずいぶん柔らかいんだね」



 そして、そのまま智华は竿を足の裏で踏みにじってきた。あまり力は込めてきておらず、痛みはなかったが、それだけにかえって股间を絶妙に刺激されてしまう。



「くっ、うっ……よ、よせっ、亲にこんなことをするなんて――」

「お父さんが勃起しなければ、私もこんなことしなかったんだけどねー」



 そう言われては、総太郎も返す言叶がなかった。それに、それ以上强く出ることも、今の総太郎の精神状态ではできなかったのだ。



「いつだったかなぁ、门下生の人たちの前でお母さんに负けたあと、お母さんに股间を踏みつけられて悲鸣を上げてたことあったでしょ。いじめられててかわいそうだなって思ってたけど、あれって気持ちよくなってたんだね」

「そ、それはっ」



 冴华はそうやって门下生の女性たちの前で総太郎を辱めることがたまにあった。総太郎が耻辱を受ける姿を见下ろして楽しんでいたわけだが、确かに今の総太郎はそういうことをされても性的兴奋を覚えてしまうところがある。

 十年以上も、総太郎は冴华に性的快楽を屈辱感と同时に味わわされ続けてきたのだ。そういう快楽に染まるには充分な期间だった。



「女にこういうことされて気持ちよくなっちゃう人なんだね、お父さんって。じゃあ、私がやっても同じように気持ちよくなってくれるよね? 勃起しちゃってるぐらいだし」



 ぐにっ、ぐりぐりっ……!



 だんだんと智华の踏む圧力が强くなってくる。そうなると、総太郎のペニスには刺激が走り、どうしても射精感が高まってきてしまう。



「あうっ! や、やめてくれっ、そんな风にしたら……!」

「そんなふうにしたら、どうなっちゃうのかな? 私、兴味あるなぁ」



 薄く笑みを浮かべながら、足コキを続けてくる智华。こんな知识があるのは冴华が公然と人前で総太郎を性的に责めていたせいであろうが、それにしても智华も経験がないはずなのに的确な责め方をしてくる。さすがに动きはぎこちないのだが、センスは间违いなく备わっていた。

 すらりとした凹凸の少ない智华の肢体。それでも、スパッツに包まれた太もものラインはある程度の肉感があり、肌の露出している部分は汗がにじんでつややかに辉いている、総太郎はそんな彼女を见上げ、いつしか完全に性的な兴奋を覚えている自分に気づく。



(そ、そんな、俺は兴奋している……いくら冴华に似ているからって、智华でこんなことっ……!)

「ほら、どんな风になるの? 教えてよ、お父さん」



 ぐにぐにっ、ぎゅっ、ぐにゅうっ! 内容来自



「や、やめ……あ、ああああぁっ!」



 びゅくっ、びゅっ、びゅるるるっ!



「えっ?」

「はううぅっ……!」



 二度、三度とペニスが脉打ち、総太郎は快楽に震える。ペニスの脉动が足の裏から伝わったのか、それとも総太郎の反応を见て察したのか、智华は総太郎が絶顶したのを理解したようだった。



「はぁ、はぁ……」



 足コキが止んで、射精の快感の余韵に総太郎は震える。いや、震えは快楽のせいだけではなかった。娘にペニスを踏みつけられて射精してしまった、そのことに対するどうしようもない罪悪感が焦燥感をもたらしており、とても正常な精神状态ではいられなかったのだ。



「と、智华……」



 智华は、少し頬が红潮しているようだった。その笑みには軽蔑ばかりでなく、それまでにない好奇の光が宿っているように総太郎には见えた。



「私に踏まれてイっちゃったんだ。こんな风に无造作にぐりぐり踏みつけてるだけで気持ちよくなっちゃうなんて、すごいね」

「ううっ……た、頼む、もう终わりにしてくれ。お前で兴奋してしまったことは谢る、俺もそんなつもりじゃなかったんだ」

「そう言われてもねぇ。娘としては、このままじゃこれから平気な顔で一绪に暮らすなんてできないんだけど。こうなったら、とことん追及してみないとね」



 それはその通りであろう。もう総太郎は智华に今まで通り慕ってもらうことはかなうまい。

 だが、これ以上道を踏み外すようなことはさせたくない。嫌われたとしても、そこだけは守りたいと総太郎は思っていた。

 が、総太郎が何か言おうとしてタイミングで、二人がよく知った声が响いた。



「あらあら、面白いことになっちゃってるみたいね」











 道场に入ってきた冴华は、タイトスカートスーツ姿だ。女性らしい丸みを帯びたボディラインがしっかりと浮き出て、男の视线を惹きつける。长い茶色がかったロングヘアは结ばずに后ろにストレートに垂らし、脚は生足のままだった。



「お母さん? 帰ってきてたんだ」

「ええ。まだ二人が稽古してるのかなって思って来てみたけれど、まさか総太郎をいじめていただなんてね」



 智华は、総太郎を軽蔑したであろう今になっても、べつに冴华に対する感情が変化したわけではないようで、面白くなさそうな顔をした。



「べつに。ただ、お父さんが私にボコボコにされてるくせに勃起してたから、问い诘めてただけだよ」

「ふうん」



 総太郎が射精した后だということも冴华は分かっているのだろう。谜めいた笑みを浮かべて二人を见ている。こういう上からの态度が、胜ち気な智华の反感を买うところでもあるのだが、冴华は改めるつもりはないようだった。

 冴华は、智华の服装を指摘した。



「勃起ね。まあ、智华のその格好ならお父さんが兴奋してしまうのも无理はないわね」

「なんで?」

「偶然でしょうけど、お母さんがお父さんを初めて倒したときとほとんど同じ格好だもの。あのとき、お父さんをボコボコにした后に射精させてあげたから、その格好は恐怖と性欲を呼び起こしちゃうと思うのよね」



 それを分かっていて、冴华は最终决戦のときにも同じ格好をしていたものだ。



「とはいえ、お父さんがなんとも思わない相手に対しては、さすがに勃起したりはしないでしょうから……智华に兴奋したというのも间违いなく事実ではあるわ。いけない人ね、娘を性的な目で见てしまうだなんて」



 冴华は言っていることの内容に反して、その表情に怒りの色は见えない。ただ愉快そうに笑みをたたえているだけである。



(ま、まさか……)



 総太郎の想像通りなら、この妻の恐ろしさを再确认せざるを得ない。この状况を意図して作ったのだとしたら――



「でも、これはこれで好都合ね。智华、この际だけど、お父さんを练习台にしてえっちなことを勉强してみる?」

「は? なんでそんなこと」

「神仓流を継ぐのなら、必ずそういうことを习得しなければならないわ。私も若いうちからやることはやっていたしね」



 そう、冴华もかなり早くから性技を习得していたのだ。おそらく母亲の风华から手ほどきだけを受け、実践については风华が亡くなった后、街の不良などを相手に実戦で覚えていったものと総太郎は推测している。



「そのためには练习相手が必要になる。そんな男はそうそう用意できるものじゃないのよ。でも、お父さんが相手でいいなら家でトレーニングできる。ちょうど智华もお父さんのことをこらしめたいって思っているようだし、たくさん射精させて悲鸣を上げさせてやるといいわ」

「……なるほどね」



 智华も神仓流は継ぐつもりでいるのだ。そのことについては冴华に反抗したことは一度もなかった。



「私、お母さんのそういうところホント好きになれない!」



 本当に嫌そうに言い放つ智华。冴华もさすがにあっけにとられたような顔になる。



「そういうことなら远虑しないからね。私がえっちなことしまくって、お父さん取っちゃうからね!」

「ははあ、なるほど。そう来るとはね、面白いじゃない智华」



 心底から面白いというふうに冴华は言った。



「何がおかしいのよ。知らないからね、ホントにお父さんの気持ちが离れて私になびいちゃっても」

「うん、それはいいわよ。やれるものならね」

「なに余裕ぶってるのよ」

「だって、まだ智华は何もえっちなことできないじゃない。そんなんで私から父さんを夺えると思ってるのかな?」



 そう挑発的に冴华が言うと、智华も挑戦的な笑みを浮かべた。



「お父さんは私が股间踏んづけただけで射精しちゃったけど」

「ふふん、総太郎が毎晩どれだけ射精しまくってるか知らないでしょう。言っておくけど、今の智华じゃ私のテクとは比较にもならないわよ」



 そう言われると、夜のことなど知らない智华は口ごもるしかない。



「本当にあなたの责めで総太郎が悦んでると思うなら、まだまだ甘いわね。あなたに足コキされて絶顶したのも、そんな私が恐怖を刷り込んだ服装でやってたせいだし、何より――」



 いったん言叶を切ってから、冴华は続ける。



「今まで私が调教してきたからこそ、総太郎は智华程度の幼稚な足コキでイったんだからね。自分の実力みたいに思うのはちゃんちゃらおかしいわ」



 総太郎は倒れたまま、母娘の会话を闻いているしかなかった。いったいどんなことをされるのか想像もつかないが、まだ智华による责めが続くのは分かる。どうやら智华に性技を教えるための実験台にされるようだ。



(そうか、ただ智华に教えるんじゃ素直に闻くとは限らない。智华はわりと洁癖なところがあるし、冴华には武术は素直に教われても性技となると今はまだ抵抗を覚える可能性が高いんだ。だからこういう状况をわざと作って挑発したのか)



 総太郎をこらしめるためという动机、そして冴华に负けまいとする负けん気の强さのおかげで、冴华の诱导に智华は乗った。智华の道着が洗濯されていたのもおそらく仕组んだことだろう。

 だが、冴华は今日の稽古で総太郎が智华にやられてこういう状况になると确信していたのだろうか。さすがに偶然性が高いように思えるが、狙ってこのような状况を作れるものなのか――

 考えている间に、智华がいつのまにか総太郎の顔をまたいで立っていた。総太郎の视界には、黒いスパッツに包まれた智华の股间がある。



「うっ、ま、まさか」



 狼狈する総太郎。そして、そのまま智华は无造作に総太郎の顔の上に腰を下ろした。



 むにっ……



「むぐっ……!」



 智华のお尻の感触が顔に伝わる。その重みと体温も。

 さすがに尻となると、この年齢でも柔らかく丸みもある。しっかりと女性的といえる肉感を备えているのだ。

 ヒップアタックを食らったときと违い、体重をかけて密着させ続けているこの状况は、尻の感触をじっくりと味わわされる。



「ちょっとくすぐったいけど、お尻でお父さんの顔を下敷きにするのは気分いいかも」

「ぐっ、うう……」



 もう智华に対して性欲を抑え込むことは难しい。智华の尻の柔らかな感触によってあっさりと心臓の鼓动は加速し、股间は再び勃起してしまう。

 そして――



「はい、ご开帐?」



 冴华が総太郎の道着のズボンをずり下ろし、ペニスを露出させてしまう。势いよく上を向きながら露出したペニスは、完全に勃起しきっていた。



「うわ……」



 智华は息を呑む。先ほどの足コキはズボンの上からだった。勃起したペニスをこんな间近で见るのはさすがに初めてのことなのか、怯んだ様子をみせる。



「なにチンコ见ただけでビビっちゃってるわけ? そんなんであたしから総太郎を取るとか、ちょっと甘いんじゃない?」 本文来自

「び、ビビってないし!」



 冴华が総太郎の股间の前に阵取り、智华と向かい合う体势になっている。この二人によって性的に制圧されようとしている今の総太郎は、まさしくまな板の上の鲤だった。



「さあて、じゃあ実践で锻えていくとしましょうか。このチンコを责めて射精させてやれば男は気持ちよくなる。んで、男を惩らしめてやりたいんなら、雑に责めてばかりじゃダメ。そういうのも男を精神的に折るためにはいいけど、テクを使ってやらないと堕ちきらせるまでは难しいからね」



 そう言って冴华はペニスを指差し、目を细める。



「屈辱を与えるだけだと男は立ち上がってくる。快楽を织り交ぜて戦意を夺い、堕としてやるのよ」



 口调に迫力があり、智华は気圧されたようだった。



「う、うん」

「じゃあ今日は手コキね。手で握ってみなさい」

「う、うっさいな。指図ばっかしないでよ」



 紧张感をごまかすためなのか、反発の言叶を口にしつつ、智华は手を伸ばした。おっかなびっくりという様子ではあったが、冴华を前にしてこれ以上怯んだところは见せたくなかったのか、その动きにためらいは见られなかった。

 そして智华はペニスに触れた。



「うわ……」

「柔らかいような硬いような、不思议な感触でしょ? 総太郎のは男の中でも特别立派だから、これに惯れときゃ他の男のは余裕になるわよ。じゃ、动かしてみて」

「ふうん、こうかな?」



 智华の握り方が强くなり、擦り方も势いがよくなってくる。



 くにゅっ、しゅっ、しゅっ……



「うっ、ああっ……!」

「あ、気持ちよさそうな声。そうか、このくらい强くしていいんだ」



 総太郎の反応がよかったため、智华は笑顔になってそのままの调子で手コキを続ける。幼いすべすべとした手による手コキは、ペニスへの刺激が絶妙のものがあった。

 加えて、総太郎の顔には常に智华の柔らかなお尻の感触が伝わっている。智华が体势を少し変えようと身じろぎするたび、顔にお尻の感触とその丸みを味わわされるのだった。



 ぷにっ、むにっ……



「むぐっ、うう……」



 総太郎はというと、もう射精感が限界に近づいている。実の娘に顔面骑乗されながらの手コキによって、确実に兴奋を高められてしまっていた。智华の柔らかな手の刺激は充分に男の性感を刺激してきているし、何より背徳感が大きな兴奋につながっているので、射精を我慢できる気配はなかった。



(こ、こんなことで、射精なんてっ……で、でも、智华の手が気持ちよすぎるっ……)

「それじゃ、そろそろラストスパートしてあげなさい。お父さんイっちゃいそうだからね」

「そう? じゃあ强くしてみようっと」



 しゅっ、しゅっ、くちゅっ、ぐちゅっ、しゅっ……!



「あ、ああぁっ……だ、ダメだ、出るううぅっ!」



 どびゅうううぅっ! びゅくっ、びゅくっ……!



「うわ、何これっ。白いおしっこ……?」

「智华は近くで射精を见るのは初めてだったのね。これが精液よ」

「へぇ……なんかぬるぬるして、変な匂いだね」



 本能的なものなのか、智华は射精している中でも手を动かし続けている。射精中に手コキを続けられることで、男の射精の快感がさらに强まることを知っているはずもないが、とにかく総太郎は智华の小さな手に弄ばれるまま、ペニスから白浊液をさらに吐き出した。



 びゅるっ、びゅっ、びゅくっ……



「むぐっ、ぐっ、むぐうううぅっ!」

「あはっ、まだ出てる。お父さんの体、射精するたびにびくびく跳ねてるね」

「いい感じね、お父さん、すっごく気持ちよがってるわよ。さっきの雑な踏みつけなんかよりも、このほうがペニスを弄んでやった感じがするでしょう?」

「うん、なんだかゾクゾクしてきた。男の射精って、こうして见るとすごく无様なものなんだね」



 その笑いの混じった声色が若い顷の冴华によく似ていて、総太郎はぞくりとした。そもそも初めて男を射精させた女が、无様などと思うものなのだろうか。総太郎をこらしめたいという気持ちからきたものではあるのだろうが、智华には确かに素质があるのだと思い知らされる。



「総太郎ったら、智华のお尻の柔らかみを気持ちいいって思いながらイっちゃったみたいね。実の娘にこんなことをされて耐えられもせず射精しちゃうなんて、とんでもない変态よね」



 嘲笑混じりの冴华の声。総太郎は、いまだ全身を走る射精の快感の余韵と、そして顔に伝わる智华のお尻の感触と体温とに苛まれ、确かに心地よさを感じていた。

 娘に手コキされて絶顶するなど、あってはならないことだ。だが、冴华がけしかけて智华が実行した、この母娘の异常な行为に、総太郎は兴奋を覚えて心臓を高鸣らせていた。



「智华も、この分ならすぐに色々なことを覚えられそうね。毎晩三人でセックスするのも面白いかも」



 冴华はとんでもないことを言いながら、服を脱ぎ始めた。総太郎には见えないが衣擦れや物音で分かる。



「はぁ、はぁ……さ、冴华、なにを……?」

「今日は智华のトレーニングはこのくらいでいいでしょう。あとは、目の前でセックスの见本を见せてあげないとね。この体势ならじっくり観察できるでしょうし」

「ふうん、セックスを见られるわけね。いいよ、お母さんがお父さんをどれほど気持ちよくさせられるのか、见ててあげる」 内容来自



 挑戦的に智华はそんなことを言う。総太郎を絶顶させて自信をつけたのだろう。



「あらあら、お母さんに张り合うには十年早いわよ。そのことを今から思い知らせてあげないとね」



 そして、冴华は全裸になる。智华ほどの娘を育てた今でも、スタイルは见事に保たれていて、见事な丸みを帯びた胸から、なまめかしくくびれた腰、そしてほどよい肉感を持つ脚へと、そのボディラインは见事なものだ。総太郎は毎晩のように、冴华の体に手球に取られている。

 冴华は智华と向かい合ったまま腰を落とし、勃起したままの総太郎のペニスに膣口をあてがう。



「さあ、智华のお尻に敷かれたまま私に犯されてイキ狂いなさい、総太郎」



 ずちゅううぅっ……!



「う、うああぁっ……!」



 もう数え切れないほど味わった感触。総太郎のペニスは冴华の膣に饮み込まれた。



「うわ、こうやってつながるんだ……」



 智华はじっと観察しているようだ。



「それじゃ动くわね。どう责めればチンポが気持ちよくなるのか、ちゃんと见ておくのよ。あなたもいずれ総太郎相手にセックスの练习をするんだから」



 そう言いながら冴华は腰を上下させる。



 ずちゅっ、ずぷっ……



「んぐっ、ううっ!」



 冴华の膣肉と擦れ合う感覚。それを味わわされると、あっという间に絶顶しそうになってしまう。



「ふふっ、智华のお尻に兴奋しながら私とのセックスをするのも、悪くはないんじゃない、総太郎? こんなことになったのも、あなたの节操のないおちんちんが悪いのよ」



 ずっ、ずちゅっ、ぐちゅうっ!



 容赦なく冴华は腰を动かし、総太郎のペニスを责め立ててくる。その结合部のあたりを、智华はしっかりと凝视していた。



「ふうん、そうやってやるんだ」

「まだ智华の膣じゃ、総太郎のものを余裕をもって迎え入れるのは难しいかもしれないけどね。今の智华の歳でそれができれば、よほど才能があると思うわ。それに……」



 ずぷっ、ぐちゅうっ!



「むぐううぅっ!」



 强烈に缔めつけながらの腰の动き。ふいに强い责めを受けて、総太郎は体をがくがくと震わせてしまう。



「こうやって、膣の强さを自由自在に操ることでペニスを手玉に取ることができるわ。こういう技は一朝一夕では身につかないから、锻錬が必要でしょうね」

「なるほどね」



 智华は真面目な顔で、しっかりと性行为を観察している。自分のものにしてやろうという気概があらわれているようだ。

 思えば、智华は冴华に対しては常に反感を持ちつつもそういうスタンスであった。総太郎に対してのものと形は违えど、智华にとって冴华はたしかに亲であり师匠であるのだ。



「ふっ、そろそろイキそうね。総太郎が私の膣内でイくときの姿、よく见ておきなさい」



 そして、冴华は腰の动きを加速させ、総太郎のペニスを责め立ててくる!



 ずちゅっ、ずっ、ずちゅっ、ずぷううぅっ!



「むぐっ、うっ、うううぅっ!」



 どびゅるるるるっ! びゅくっ、びゅっ、びゅううっ!

 びゅくっ、どぷっ……



「あうっ、ううっ……」



 快感に体を震わせる。それが、顔に娘のお尻の感触を味わわされながらのものであることを思うと、强い背徳感に袭われる。総太郎は冴华と智华の二人を感じながら、絶顶したのだ。



「ふ、ふうん。确かに気持ちよさそうにしてるね」

「虚势を张らなくていいわよ。あなたにイかされたときの反応とは云泥の差でしょう?」

「むうっ……」



 さすがに智华も负けを认めざるを得ないのだろう。総太郎自身、さすがに智华の未熟な手コキと比べれば冴华とのセックスのほうが快感は强かった。



「さて、もう一回ぐらいイかせてやってもいいんだけど……」

「あ、じゃあ私がセックスしたい!」

「イったり一人エッチしたこともないような娘がいきなりセックスはやめたほうがいいわね。さっきも言ったことだけど……少しずつ惯らしていかないと、无理するとアソコが裂伤になって苦しむことになるわよ。まだ智华の膣は狭すぎると思うし」



 かつての佳菜が异常だったのであって、普通は智华の年齢ならそういうことになるだろう。



「今度は私も动きを変えるから、もう一度観察してなさい。ただし、その状态で智华が総太郎を责めるのは自由だけどね」

「え、责めるって……」

「顔面骑乗してる状态なんだし、やれることはいろいろあるでしょう? 考えてみることね」

「なるほど」



 得心したように、智华はいったん腰を浮かす。総太郎は智华の尻から解放されて息をつくが、それが一时的なものであることは分かる。

 そして、智华は総太郎の头をまたいだままの状态で、スパッツを脱ぎ始めた。



「う……」

「それじゃ、直接ここを乗せちゃおうかなあ」



 智华はスパッツを脱ぐと、露出した縦筋だけの女性器をそのまま総太郎の顔の上に乗せてきた。



 ぷにっ……



「うぐっ」



 柔らかく、やや小便臭いだけの未熟な女性器。だが、娘のそれとなるとさすがに背徳的な気持ちにさせられる。



「じゃあお父さん、奉仕してもらうね。お母さんとセックスしながらでいいから、私のここも舐めて気持ちよくしてくれる?」

「そうね、今后のためにも快感に惯らしておくのはいいでしょう。総太郎、そのまま舐めてあげなさい」

「うう……」



 逆らえるわけもない。総太郎は目の前にある智华の女性器をひと舐めした。



 れろっ……



「ひゃうっ!」



 びくり、と智华の体が反応する。さすがにこんなところを舐められるのは初めてのことだろう。

 まだ小さな筋があるだけの女性器は未熟だが、それだけに大事にしてやりたい気持ちも涌く。 copyright



(仕方ない。こうなったら、ちゃんと気持ちよくしてやるしかない)



 こういう行为自体は惯れている。総太郎はとりあえずこの行为を受け入れ、智华の秘部を舐め、舌を腟内に小さく侵入させたり未熟なクリトリスに舌を这わせる。



 れろっ、じゅぷっ……



「んっ……お父さんに奉仕させてるの、なんか兴奋するかも。今日は私が胜ったんだし、ご褒美に気持ちよくしてもらうっていうのも悪くないよね」



 智华もこの行为への抵抗はなく、すんなり受け入れるあたり、やはり冴华と似たところはあるのだろう。いくら対抗意识があるからとはいえ、この歳で肉亲相手にここまで积极的なのは普通ではない。

 冴华が普段の门下生相手の稽古で、総太郎を使っての性行为を锻錬として行っていたのを、智华はさすがにいつも远目からではあったが目の当たりにしてきたのだ。おかげで、普通の女子よりはこういう行为への抵抗は薄いのだろう。

 しかし、神仓流の锻錬に性行为は欠かせないとはいえ、智华の性教育には良かったのかどうか――



 ちゅっ、ちゅぷっ……れろっ、じゅぷっ……



「あっ、くうっ! お、お父さんっ、それ、すごくいいかもっ……」



 智华の感じるポイントも分かってきた。ややクリトリスを圧迫する感じで刺激することで、智华はよく反応する。



「さすが総太郎は女への奉仕をさせたら一流ね。ま、若い顷に私が毎日仕込んだおかげだけど」



 それ以前にも性技は锻えてはいたが、冴华と过ごした月日でより锻えられたのは间违いない。今の総太郎は女性の性感帯を探るのは得意だ。



「ふふっ、こっちもいい具合よ。今度はグラインドで责めてあげるからね」



 ずぷっ、ずっ……ぐちゅうっ、ぐにゅっ……



「むぐっ、ううっ……」



 冴华による骑乗位の责めも続いている。智华の教育のためなのだろう、普段と违って総太郎を简単には絶顶させないようにして责めてきている。冴华の膣は挿れているだけで充分に気持ちがいいのだが、イかせないように弛められている感覚はもどかしく、総太郎は早く絶顶したいという気持ちになってきている。

 そのもどかしい感覚に苛まれていたせいか、智华の膣を舐めるペースがいつの间にか加速していた。智华の反応はどんどん絶顶に近づいている。



 じゅぷっ、ちゅっ、れろっ、ぐちゅっ……!



「はぁ、はぁっ……お、お父さんっ……私も、お父さんを気持ちよくさせてあげるから……」



 そう言いながら、智华は総太郎の乳首を指先でつまんできた。



「う、ううっ!」



 淡い刺激を受けて、総太郎の全身に痺れるような快楽が伝わってゆく。それは総太郎の性感を确実に押し上げる责めだった。



「ふ、智华もなかなかやるわね。本能で的确な责めを缲り出すだなんて」

「そ、そろそろ、イっちゃいそう……」



 智华の性感が高まってきているのが分かる。少しずつ秘部からも爱液が染み出してきており、性的な反応が见て取れる。



「本格的にイくのは初めてよね、智华。クンニでの絶顶はかなり気持ちいいから、しっかり味わっておきなさい」

「あ、あああぁっ……! い、イっちゃうぅっ!」



 智华は娇声を上げながら、総太郎の両乳首を强くつまみ上げた。



 きゅううっ……!



「うぐっ、あっ、あああぁっ!」



 どぷっ、びゅくっ! びゅっ、びゅるるっ……!



「あっ、あああぁんっ!」



 総太郎が冴华の膣内に大量の精液を放出するのと同时に、智华は総太郎の顔の上で絶顶する。小さな体を震わせて、膣口から潮を吹き出した。



「んっ、ふふっ……いっぱい出てるわね。智华をイかせながらの射精、総太郎も気持ちよかったみたいね。よくやったわ、二人とも」



 冴华は総太郎が智华をイかせたことに満足しているようだった。まずは智华に快感を味わわせ、これからはそれに振り回されないように惯らしていくのだろう。智华への性的な训练はこれから始まるのだ。



「はふぅ……なんだか、体中がビリビリ痺れてるみたい……」



 智华は初めての絶顶に体を震わせ続けている。そして、やがて腰を浮かして后ろに下がって腰を下ろすと、総太郎の顔を覗き込んできた。

 その表情にはいつのまにか怒りや軽蔑は消えていた。



「お父さんの舌、気持ちよかったよ。なんだか、今日のことは全部许せる気持ちになっちゃった。男の人にイかせてもらうのって、こんなに幸せな気持ちになるんだね」



 声も穏やかになっている。快楽が智华を満足させたのか、それとも関係の変化のせいなのか。



「ありがとね、お父さん」



 そして、智华は総太郎に顔を近づけると、ゆっくりと唇を重ねた。



 ちゅうっ……



「う……」



 柔らかく、つるつるとした幼い唇。その感触が唇に伝わってきた瞬间、総太郎の心臓がどきりと跳ねた。

 そして、いまだ冴华の膣肉に苛まれていたペニスは、一瞬で暴発した――!



 どびゅうううぅっ! どぷっ、びゅくっ、びゅるるるっ!



「むぐっ、うっ、ううっ……う、んうううぅっ……!」



 がくがくと体を震わせながら、総太郎は何度も冴华の膣内に射精する。智华の唇の感触に酔いしれるかのように、その暖かさと柔らかみに兴奋させられ、総太郎は快楽と背徳感に苛まれながら絶顶を缲り返す。

 手コキやクンニなどとは比较にならない、智华とのキスは総太郎に途方も罪悪感を味わわせたのだ。その大きな背徳感が性的兴奋に変化し、一瞬で彼を絶顶に导いてしまったのである。

 智华と唇を重ねながら体を跳ねさせ、いつまでも终わらないかと思えるほどの射精を缲り返している総太郎を见下ろし、冴华は目を细める。意図した状况ではなくなったせいか、さすがに面白くない风であった。



「ふうん、智华もやってくれるじゃない。総太郎もまんまと気持ちよくさせられちゃってるし」



 びくっ、びくんっ……



 もはや総太郎は絶顶しているものの、精液は一滴も出なくなっていた。智华のキスを味わいながら冴华の膣内にすべて吐き出してしまったのだ。この母娘の连携によって、総太郎はとことんまで搾りきられてしまった。

 そして、ようやく智华は唇を离し、小さく微笑んでみせた。



「ふう……気持ちよさそうだったね、お父さん」

「う、うう……」

「目がとろんってしちゃってるし、そんなに私とのキスでドキドキしちゃったの? やっぱり、お父さんて変态なんだね。ロリコンな上に自分の娘のキスで兴奋しちゃうとか」

「総太郎が変态ということは否定しないけど、あくまで総太郎は私の膣内で絶顶したっていうことを忘れてもらっては困るわね。智华は最后のひと押しをしただけなんだから」



 そう冴华に钉をさされると、智华はむっとした様子で冴华に向き直る。



「ふんだ、エッチの技术はともかくもう私のほうがお父さんをドキドキさせてあげられるんだもんね。そのことは今のキスが証拠でしょ」

「むっ」

「この调子でセックスだって覚えて、そのうち完全に私がお父さんを寝取ってやるんだから」

「ふっ、面白いことを言うじゃない。そう简単に総太郎は渡さないわよ。ここまでの长い付き合いで培ってきたものは大きいんだから、そのことを智华には思い知らせてあげるわ。これから毎晩、ね」



 総太郎の体を组み敷きながら互いにライバル意识をぶつけ合う二人。どうやら、これから毎晩、冴华と智华による対决に総太郎は巻き込まれることになるようだ。

 娘である智华との性行为も、これからも続くことは间违いない。それは一般的な伦理ではいけないことであろうが、神仓流ではそうはならないのだ。この谷の奥の地で暮らす三人家族の中だけの问题であり、冴华も智华もその気でいる以上、谁をはばかることもないのである。



「さ、冴华……」

「ん? なにかしら?」

「お前は、最初からこうなることを意図していたのか?」

「さあ、どうかしらね。ただ、私も神様じゃないから、智华のことをすべて想定通りに育てて来られたとは思っていないわ」



 総太郎の质问の仕方が大雑把だったせいか、冴华の答えは、今日の状况を作ったことと智华との亲子関係をここまで冷淡にしてきたこと、双方に言及しているようだった。

 冴华は小さく笑みを浮かべる。



「ま、こうやってあなたがこの子を覚醒させてくれることを期待して色々仕挂けたのは确かよ。でも、こうも私にとって都合のいい状况になっているのはあなたの弱さが悪いんだからね」



 すべてが想定通りにはいかなかったにしろ、ある程度は彼女の思った通りであったようだ。自分と智华の関係は思い通りにいかなくとも、総太郎を陥穽に落とすことは容易にできる。それが冴华という人间だった。



(都合がいい、か。冴华、お前は自分の娘にライバルになってくれることを求めていたのか)



 だからこそ、普通の母娘のように仲睦まじくはしてこなかったのかもしれない。冴华が自覚的だったかはわからないが、本质的なところで、冴华は智华に自分を胁かす存在になってもらいたがっている。それはもしかすると、総太郎が冴华のライバルたりえない存在に堕ちてしまったために、その代偿を求めていたからなのかもしれない。



「二人が何言ってるかわからないけど、これからはそういう内绪话みたいなのは许さないからね」



 智华は総太郎の顔に小さな手を当ててきた。その触れ合った肌からは、厳しさは感じられない。



「お父さん、これからは私がお母さん以上にお父さんを喜ばせてあげるからね。お父さんが変态なのも别にいいや、私で兴奋したりしてくれるのは嬉しいし、许してあげる」 copyright

「総太郎、私もまだまだ智华には负けないわよ。奴隷夫として今まで爱してきたつもりだけど、これからもいっぱい気持ちよくさせてあげるわ」



 智华と冴华が総太郎の顔を覗き込んでくる。二人とも、それぞれに女性として魅力的だと総太郎は感じてしまっていた。

 そして、これからは冴华と智华は総太郎を责めることによって竞い合い、これまでの微妙に距离感のあった亲子関係から、女同士のライバル意识をぶつけあって距离を缩めていくに违いない。



(冴华には智华への爱情がないんじゃないかと思ったりもしたが……これなら、大丈夫かもしれないな。俺への责めを通して、二人がこれからライバルとしてでも心を通わせてくれるようになるなら、必ずわかりあっていけるはずだ)



 どこまでも、神仓流の男は女の道具か、あるいは踏み台になる运命なのかもしれない。だが、二人は今日の行为を通して、総太郎への好意や爱情を口にしてくれた。それで総太郎は充分だった。

 そして、二人が総太郎を爱してくれる以上、冴华と智华の间にも必ず情はあると総太郎は确信できる。それをつなぐ役目を自分が担うことが、これからはできるだろう。



(それが俺の父亲としての役目か……それも、悪くない)



 総太郎は、后ろめたさを抱いてはいたが、幸せな気持ちを感じてもいる。形はどうあれ、この二人の家族と、これからは心を通わせていける予感があった。

 こうして、神仓家での淫靡な日々は続いてゆくのだった。







アナザーエンド12 神仓家の日々





88话  优那との死闘   ?
 翌日の火曜日。

 幸い、演剧部は生徒会に睨まれることを恐れてか、あの日の総太郎の丑态を言いふらすようなことはしなかったようだった。演剧部员は隣のクラスなどにもいるのだが、廊下で総太郎とはち合わせた际には目を逸らされ、そそくさと立ち去ってしまった。



(なんだか、生徒会と関係を深めたことがプラスに働いてるな。助けてもらうばかりじゃなく、俺もあいつらの役に立てるようにしないと)



 ことに理绪には穷地を救ってもらた分、いずれは新生生徒会の力になってやらねばなるまい、と総太郎は思うのだった。

 ともあれ、この日の夕方にある优那との胜负に意识を集中させることができた。総太郎はイメージトレーニングをしながら一日を过ごし、放课后を迎える。

 総太郎は急いで帰宅し、道着に着替えた上で軽く扫除をして準备を整えた。



「ふうっ、こんなもんでいいか。思ったよりホコリが溜まってたし、急いで帰ってきてよかったぜ」



 総太郎は道场の中央であぐらを组み、目を闭じて心を落ち着け、优那を待つ。时间は午后四时四十分。

 そのままさらに十分ほど経った顷。外からバイクのエンジン音が近づいてくる。道场の前でそれは止み、少しして扉がノックされた。



「お待たせしたわね」



 扉が开くと、赤いライダースーツ姿の优那がそこに立っていた。

 総太郎は目を开けて立ち上がる。初冬の夕刻とあってすでに外は薄暗いが、そんな中でも优那の长い金髪はきらきらと辉くようで、ひときわ美しく见えた。



(ライダースーツとは……似合うな、さすがに)



 思わず优那の全身を见返してしまう。体型が分かるぴっちりとしたライダースーツに身を包んだ彼女は、いつもと印象が违って见える。完全に大人の女性そのもののたたずまいだ。

 优那は小脇にヘルメットを抱え、扉を闭めつつ靴を脱いで道场に上がってきた。



「バイクに乗られるんですね、先辈」

「ええ、なにかと移动に便利だし、风が気持ちいいから好きなのよ。今度、后ろに乗せてあげましょうか?」

「それも悪くないですね」



 女性の后ろに乗せてもらうというのは男として格好が悪いような気もするのだが、先ほど优那の姿越しにちらりと见えた赤い中型のバイクは、素直に格好いいと感じられるフォルムをしていた。乗せてもらえるならさぞ気持ちがいいだろう。



「同年代ではツーリングに付き合ってくれる女の子はいないのよね。斤木総太郎、暇があれば免许を取りなさいな。私の余ったバイクをプレゼントしてあげるから」

「そ、そこまで甘えるわけにはいきませんよ」

「远虑しなくていいのに」



 くすりと笑いながら、优那はライダースーツの前のファスナーを无造作に下ろし始める。



「な、なっ」



 目の前で大胆な行为に出る优那に、総太郎はたじろいだような声を上げる。

 だが。



「なにを慌てているのかしら、ふふっ。ちゃんと见てみなさい」

「あ……」



 ファスナーの下には、レオタードを着込んでいたのだ。肩から袖にかけて青のラインで縁取られているが、それ以外の部分は白基调のデザイン。白のレオタードは优那の透き通るような肌とよくマッチし、これもまた似合って见えた。

 优那は足を上げてライダースーツを脱ぐ。下がレオタードだと分かっていても、総太郎は目の前で优那が脱衣する姿を见せつけられ、すでに鼓动を加速させていた。



(な、なんかエロいな……って、いかんいかん、これも优那先辈が俺を动揺させようとしているんだろうし、気を强く持たないと)



 ライダースーツを脱ぎ终え、たたんでヘルメットと共に壁际に置き、优那は総太郎の正面へと进み出てくる。レオタードに身を包み、白のソックスを履き、鲜やかな长い金髪を背中に垂らした姿は、生徒会との决戦の最后に相まみえたときと同じ格好だ。レオタードだけはあのときのものと违っているが、いずれにせよ、すらりとしていながら女性らしい丸みのある肉感を备えた抜群のスタイルを惜しげもなく晒しており、これを前にしては男として性欲を刺激されずにはいられない。



(何度见ても、见事なスタイルだな。これだけのボディラインをしていれば、さぞ新体操の演技も华があるだろう)



 ことに、すらりとしていながらも肉感とつややかさを兼ね备えた见事な脚に、どうしても目が行く。そそられるものを感じるが、胜负となればこの脚はこれ以上ないほどのキレを夸る凶器と化すのだ。様々な意味で、総太郎は彼女の脚线美を目にして紧张感を覚える。

 优那本人は、兴味深げに道场の内装を见回していた。



「これがあなたの道场なのね。质実刚健といった感じで、なかなかいい雰囲気だと思うわ」

「ありがとうございます」

「あなたの汗が染み込んだこの道场で、あなたを私の足元にひざまずかせる。これほど気持ちのいい胜利も、そうはないでしょうね」

「……俺も、负ける気はありませんよ。先辈の道场での借りもありますからね」



 鹰代邸では、优那とアイリの姉妹を同时に相手取っての胜负をしたが、惨败している。アイリにはその借りは返したが、続けて优那も破ってやりたいところだった。



「いい目ね、神仓冴华に败北したと闻いて少し気になっていたけれど、腑抜けてはいないようで安心したわ。胜负は、シンプルに……そうね、降参するか、もしくは戦闘不能になるまでということでいいかしら」

「はい」

「私が负けたら、いつも通り私のことを好きにしていいし、他にも好きなことを命令していいわよ。そして、私が胜ったら、以前あなたが夺っていったレオタードを返してもらうわ」

「あのレオタードを……わ、わかりました」

「もちろん、それに加え、胜ったらあなたのことを好きにさせてもらうから」 copyright



 大胆な条件を出してきて、総太郎はどきりとする。

 何度か优那とはセックスしているが、それでも、目の前のこの见事な曲线を持つ体を自由にしていいと言われると、男心を强烈に刺激されるものがあった。

 体もそうだが、顔形にしても、シャープな顔のラインとキリッとした目鼻立ちがりりしく魅力的であるし、文句なしに美少女と言える。そんな彼女を犯すことができるのだから、胜利の喜びはさぞ大きなものとなるであろう。

 优那はふっと笑みを浮かべつつ、见事な丸みを帯びた形のいい胸の间に右手を軽く添えるようなポーズを取り、自信に満ちた声で言い放つ。



「今の私は新体操杀法に加えて、沙织に仕込まれた技もある。もはや、あなたに遅れは取らないわよ」

「楽しみですね……新しく得た技ごと、あのときのように叩き溃してやります」

「言うじゃない。ふふっ、先辈に対しての乱暴な言叶遣い、これは矫正してあげないといけないわね」



 笑みを交わし合う二人。

 そして、畳の上で――胜负は静かに始まった。











「いくわよ。今日は道具を使わないけれど、あの日よりも私は格段に腕を上げているから、舐めてかからないことをお勧めするわ」



 あの日とは、総太郎が优那を下して生徒会に胜利した九月末の胜负のことであろう。思えば、レオタード姿の优那とやり合うのはあれ以来になる。

 优那は両足を前后にした半身の姿势で、両手は力を抜いて垂らしたような姿势で构えている。堂々と胸を张った彼女らしい构えだが、以前よりも凉川沙织の武术の匂いが浓くなっているように総太郎には感じられ、自然と警戒感が涌いた。 内容来自



(生半可なことじゃ胜てないだろうな。気を引き缔めてかからないと)



 构図としては、先のかえでとの胜负とは逆になる。総太郎のほうが优那のリーチをかいくぐっていかねばならない。



(优那先辈の弱点は分かっているが、その対策をしてきている可能性は充分あるし、新しい技もあるようだ。警戒しないと……)



 お互い、缲り出すのは纯粋な格闘攻撃だけとは限らない。総太郎はセクハラ攻撃、优那は色仕挂け、と别の武器もある。駆け引きで上回らなければ优位に胜负を进めることはできまい。

 それに、この畳敷きの道场の上ならば优那は自らの强みをフルに活用できる。こういう状况では、総太郎は优那にはいつも苦戦させられている。



(とにかく、これは大事な胜负だ。これから俺が神仓流に立ち向かっていけるか、その试金石になる)



 この胜负で一方的に完败するようなことがあれば、望みはないであろうと思うのだ。



「ふっ!」



 まずは优那が踏み込み、中段の蹴りを放ってくる。腰の回転が鋭く、キックの出方にも无駄がない。相も変わらず华丽な动きだ。



「おっと」



 総太郎をそれを下がってかわすが、优那はさらに踏み込んで横蹴りにつなげてくる。

 流れるような无駄のない动きだが、モーションの大きい横蹴りならば足を戻すのに合わせて飞び込むことができる。総太郎はそれを狙い、体势を低くして思い切って踏み込んだ。



「もらった!」



 総太郎の飞び込みは鋭い。刹涡の技を磨く过程で、ステップの质が大きく向上しているのだ。初めて优那と胜负したときと比べても、间合いを诘める动きは格段に上达している。



(间合いさえ诘めてしまえば、こっちのものだ!)



 至近距离であれば総太郎が圧倒的に有利。今回は优那が道具を持っていないので尚更であろう。



「うおおっ!」



 総太郎は下突きを优那の腹めがけて放つ。クリーンヒットすればよし、もしガードされても优那の体势を崩すことはできる。そこから押し込んでラッシュをかければ、一方的に有利な展开にすることができるだろう。

 だが。



「甘いっ!」



 优那は间合いを嫌うでもなく、自然なステップで体をずらしつつ、総太郎が突きを缲り出した腕を両手で素早く取る。



「うっ、これは!?」



 今まで、手首を取ってくるような技は优那は使ってはこなかったはずだ。

 虚を突かれる形で手首を取られてしまい、そのまま优那は円を描くような动きをしながら、総太郎の突きの势いを受け流すように投げを打ってくる!



「くっ!」



 とっさにアゴを引いて受け身を取ろうとする総太郎。



 ドサッ……



 全身に冲撃が走る。

 投げそのものは痛みはほとんどない。が、嫌な予感がして転がって逃げると、総太郎が一瞬前までいたところに优那がヒザを落としていた。



「うおっ!」



 惊いて、総太郎はあわてて立ち上がる。



「ふ、さすがにそう简単に终わらせてはくれないわね」

「あ、相変わらず容赦のないことを……今のはまともに入ってたらヤバかったですよ」



 ジャンプしてのヒザ落としなど、骨や内蔵がどうにかなってしまってもおかしくはないだろう。



「避けると思ったからやったのよ。この程度でやられるような男なら、骨の一本や二本折られても当然と思いなさい」



 无茶なことを言いながら、优那もゆっくりと立ち上がる。

 间合いをはかりつつ、総太郎はゆっくりと息を整える。头の中は困惑でいっぱいった。



(むうっ、投げとは厄介だな、合気道の四方投げに似ている感じがするが……しかし、あんな绮丽な投げをいつの间に身につけたんだ。短期间の练习でできるような技じゃなかったぞ)



 総太郎の疑问を见抜いたのか、优那は余裕の笑みを保ちながら総太郎に语りかけてくる。



「私が投げ技を使えるのが不思议のようね? 実戦で使うのは今日が初めてだけど、返しの投げはずっと习っていたから、付け焼き刃ではないのよ。あなたに対して使えるレベルになったのが最近だというだけ」

「なるほどね……」



 おそらく沙织が来てからずっと、こうした护身术に使えるような投げの稽古自体はしていたのだろう。

 総太郎は、优那に投げがあることがいかに厄介かを感じて舌打ちをしたくなる。ただでさえ要塞じみた优那の防御能力がさらに强化され、踏み込んで近づいても打撃を取られて投げられてしまう可能性が出てきたのだ。攻めづらさは相当のものである。



(まだ手はあるが、どうかな……)



 优那は优雅な足运びで、ゆっくりと间合いを诘めてくる。

 新体操で培われた滑らかな体の动かし方は、こうした歩くだけの动きからも无駄を消しており、隙が见えない。



(改めて见ると、优那先辈は自分の强みをしっかり把握して格闘技に活かしているのが分かる。センスがあるっていうのは、こういうことを言うんだろうな)



 身のこなしに自信があるのだろう。こうした优那だからこそ相手を寄せ付けない戦い方を彻底できるのであり、そしておそらく、柔术を习得するのにも向いているであろう。

 だが、そんな优那を総太郎は二度も破っている。隙のない人间など存在しないのだ。



(いくら优那先辈が手强いからって、怯んではいられないぞ。前に出て行くんだ)



 向かってくる优那。総太郎が攻めづらく感じていると思っているのだろう。それは事実ではあったが、しかし、これで攻撃をやめる総太郎ではなく、臆さずに前に出る。

 が、优那はそれに合わせてほんの少しだけ轴足をずらすように后ろに下がる。すると、优那の蹴りの射程にちょうどいい距离になってしまった。



(しまっ、出方が中途半端に……!)



 総太郎は、最悪の间合いを取ってしまったことに気づく。



「はああっ!」



 优那は気合とともに、鋭く中段の蹴りを打ってくる。

 まともに考えれば、ガードしながら同时に反撃を出すということになるが、优那を相手にこの状况では固まらざるをえない。果たして、中段蹴りは途中で鋭く轨道を変え、上からの打ち下ろし蹴りに変化し、総太郎はそれをとっさにガードする。



「くっ!」



 ブラジリアンキックの强烈な冲撃。优那の蹴りは以前よりもさらに鋭さを増しており、両腕をクロスさせてブロックしたが、腕が痺れてしまう。



(こんなものを何度もガードしていたら、突きが缲り出せなくなっちまう!)



 中距离の打撃戦は间违いなく不利。优那の蹴りのラッシュにまともに付き合ってよいことはない。そう思って総太郎は飞びのくが、优那は踏み込みつつ追い打ちの蹴りを缲り出してくる。

 それを総太郎が二の腕で受け止めると、体势がぐらついてしまう。



「うわっ!」

「スキありっ!」



 优那は好机と见たか、素早く间合いを诘めてくる。



(あの投げで来るのか!?)



 投げを警戒したが、优那は至近距离にまでは诘めてこず、いつも通りに蹴りを打ってきた。



「くそっ!」



 総太郎は体を后ろに投げ出すことで逃れ、素早く立ち上がった。

 なんとか间合いの外に逃れ、総太郎は油断なく构えつつ息を整える。



(ふうっ、あぶねえ。しかし、今のは投げに行ってれば优那先辈のチャンスだっただろうに……それをしなかったってのは、つまりそういうことか)



 どうやら自分から崩して投げる技はなく、返しの投げのみを习得している様子だ。前に出ながら投げることはできないということになる。



(そういうことなら、迎え撃つときは以前のイメージでいける)



 とはいえ、优那が前に出てきてもカウンターを狙うのは至难の业である。ブラジリアンキックを読み切るのは难しいからだ。やはりどこかで自分から前に出るしかない。

 総太郎が忙しく头を回転させているあいだにも、优那は中距离まで诘めてきながら蹴りで攻めてくる。



「ここは、たたみかけさせてもらうわ! 私のラッシュを耐えしのぐことができるかしら? それっ!」



 连続で鋭い上段蹴りが放たれる。そのどれもが必杀と呼べるようなキレを夸っており、総太郎はそれらをかわすたび、鋭利な刃物が体のそばを猛スピードで通り抜けるような迫力を感じ、背筋が冻るような思いを抱く。



(くっ、先辈の蹴り、以前よりもキレが増している。一発でもクリーンヒットを贳ったら一気に不利になりそうだ)



 蹴りのラッシュの中にブラジリアンキックの変化が混ぜられ、极めて防ぎづらい连係になっている。が、総太郎はなんとか耐えしのぎ、优那の鋭い中段蹴りを左腕でガードしつつ强引に前に出る。 内容来自



「ぐうっ!」



 ガードした左腕に鋭い痛みが走るが构ってはいられない。ともあれ、なんとか再び自分の距离にすることができたのだ。



(蹴りに意识を绞っていればなんとか防御はできるし、接近だってできるんだ! さて、突きを投げで返してくるってんなら、これはどうだ!)



 打撃の动きを重点的に読まれているのであれば、そうでない攻撃――例えばセクハラ攻撃ならば通用するのではないか。思わぬ场所を狙われれば不意打ちの形にもなる。

 そう思い、総太郎は优那の首筋を狙って指先を伸ばす。

 完全に不意を突いたと思った。だが――



「やはり来たわね。それはもう、私には通用しないわよ」



 首筋をなでようと伸ばした右手の手首を、优那は素早く取ってしまう。



「うっ!」



 无駄のない动き。どうやら、総太郎がこうした攻撃をしてくるということは読まれていたようだ。

 そして、优那は素早く体重移动をしながら総太郎の手首関节をからめとってしまう。



「こ、これはっ……」

「先辈にセクハラをするような悪い子には、それ相応のお仕置きが必要ね!」



 そう言いながら、优那は総太郎の関节に力をかけた。



 ぎりっ……!



「ぐあっ!」



 激痛によって、総太郎は体の动きを止められてしまう。

 そして――



「せいっ!」



 そのまま、优那は総太郎を投げる。関节を取られているため抵抗ができない。



 ドスンッ!



「ぐっ……」



 関节を取られたまま投げを打たれ、畳の上に倒される。投げられた势いそのものはさほどでもなかったが――



「これはオマケよ」



 优那は体をくるりと総太郎の头上で一回転させ、そのまま彼の顔面にヒップドロップをする!



 ズシンッ……!



「むぐうっ!」



 それなりの高さから尻を落とされ、顔面にかなりの冲撃が走る。



「そんなに私の体に触りたいなら、たっぷり味わわせてあげるわ。それそれっ?」



 ぐにっ、ぐにぐにっ……



「むぐっ、うぅ……!」



 顔面にぐりぐりと押し付けられている、引き缔まった尻肉の弾力ある感触。白い肌もすべすべとしていて触り心地は极上のものであったが、それを楽しめるような状况ではない。



(くっ、くそっ、またこんなことを……!)



 今までの胜负でも総太郎を弄ぶような行为は欠かさなかった优那である。あわよくば総太郎を勃起させて戦闘能力を低下させるつもりであろう。

 优那は顔面骑乗と同时に総太郎の両手を足で踏みつけ、手での抵抗ができないようにしているが、しかし抵抗の手段はまだある。



(こ、この状态なら)



 総太郎は舌を出し、レオタードの隙间から性器を舐めようと试みる。

 布の奥、女性器の近くを舐めただけで、优那は明确な反応をみせた。



「ひゃあんっ! こっ、このおっ!」



 ぐりいっ!



「むぐうぅっ!」



 尻肉を顔面にねじ込むように力强く圧迫され、総太郎はたまらず舌を引っ込める。 内容来自

 が、优那の脚から力が抜けたため、それに乗じて総太郎は右手を自由にすることができた。そして优那の太ももに両手を沿え、指先で肌を抚でる。



「きゃっ!」



 びくり、と优那の脚が反応する。

 総太郎はさらに右腕を伸ばし、优那の膝裏に触れる。汗でほんのり濡れた膝裏を优しく抚でると、优那は甘い声を出した。



「あうんっ! そ、そこはダメっ!」



 このまま优那の性感帯を刺激すれば、体の力が抜けるかもしれない。そうなれば形势逆転も可能だ。

 が、优那はされるがままではいなかった。



「このっ、やめなさいっ!」



 优那のカカトが総太郎の股间を軽く蹴りつけた。



「ぐっ!」



 钝い痛みが走り、総太郎はさすがに动きを止めてしまう。优那はその隙に総太郎の上から飞び退き、総太郎もなんとか立ち上がる。股间への攻撃はほんの軽いものだったので、痛みはさほど深刻なものではなかった。



「ふうっ、まったく手癖の悪い……」

「判断を误りましたね、优那先辈。顔面骑乗で性的に追い込むつもりなら両手を踏みつけるのではなく、最初から俺の股间を责めるべきだった」

「ふ、そうね。私にもう少し膂力があれば、両腕を封じた上で足コキをしてあげたところだけど、まあ无理なものは仕方がないわ」



 気にしたふうもなく、优那は肩にかかった金髪を手で背中に送る。そんな仕草もいちいちしなやかで、姫乃の优雅さとはまた违った上品さを优那の动きからは感じる。

 それでも総太郎は、不思议と后ろ向きの感情を覚えはしなかった。夏の胜负では封杀されて絶望感を味わったものだが、似た状况である今は、胜负のヒリヒリとした紧张感を楽しむ気持ちが胸を満たしている。



(この鉄壁の守りをどう崩すか、俺の持てる力をすべて引き出して答えを出すんだ。手强いが、挑み甲斐があるってもんだぜ)



 総太郎の挑戦的な目を见て、优那も表情を引き缔める。



「まだまだ戦意旺盛のようね。私をどう崩すつもりなのか、楽しみに见せてもらうわ」

「すぐに、楽しみなんて言ってられないようにしてやるぜっ!」



 総太郎は前に出る。そして、踌躇なく刹涡冲を缲り出した。



「むっ!」



 优那に刹涡冲を见せたことはない。通用するとすればこの技だと総太郎は思った。

 総太郎の体が猛スピードで突进し、やや斜めに打ち下ろすような突きを缲り出す!



「これが斤木流の奥义ね! でも、このくらいならっ!」



 优那は体を沈み込ませ、両手を畳につけて体を支えるようにすると、そこから両足を揃えて振り回し、総太郎の足を薙ぎ払ってきた!



「うっ!」



 このまま突进すれば足を払われ、无防备で倒れ込むことになってしまう。突进の势いがついているので优那の上にのしかかることをのも难しい。

 総太郎はとっさにジャンプし、そのまま优那を飞び越してから前回り受け身をして立ち上がる。优那はというと、一回転の両足払いを缲り出したのち、両手で势いをつけて后方転回の形でしなやかに立ち上がり、その动きの势いを乗せて后ろ蹴りを缲り出してくる。



 腹と足を打たれ、确実にダメージを负ってしまった。背中に脂汗が出ているのを感じながら、総太郎は歯噛みする。



(相変わらず身軽な人だ、思いもよらない体势から技を出してくるから反応しづらいぜ。それにしても、あんなかわし方をされちまうとは)



 刹涡冲は最低でもガードさせるつもりで打ったが、かわされてしまった。优那には通じないのだろうか。



(読まれちまえば、刹涡の技はさっきみたいな投げで返すには最适の技ってことになっちまう。二度目は当然狙ってくるだろう)



 ただ工夫なく刹涡冲を出しても、突进の势いを利用する形で投げ飞ばされてしまうだけであろう。まだ一度见せただけだが、优那のセンスであれば间违いなくそれができると総太郎は确信してしまう。

 刹涡冲を単独で缲り出しても通用しない。琴音戦のように刹涡冲を当てるチャンスを作るような戦い方をするのも、おそらく难しい。となれば――



(当たるように出すしかない……)



 覚悟を固め、ゆっくりと息を吐いて精神を切り替える。



「よし……!」



 そして総太郎は前に出る。



「ふっ、まだ惩りずに接近してくるつもりのようね。ここまで封杀されれば普通ならばあきらめて降参するところだけれど、さすがは斤木総太郎、そうこなくては面白くないわ」



 优那は余裕の笑みをたたえつつ、いつもの胸を反らした立ち方をする。レオタードから伸びたむき出しの美しい生脚はぴんと伸びて、芸术的な脚线美を総太郎の前に见せつけている。

 総太郎はそれに向かって、姿势を低くしながら突进する。



「うおおっ!」

「来たわね、惩りもせずに!」



 优那は当然、蹴りで迎撃してこようとする。すらりと长く伸びた右脚が、股関节を轴にしなやかに跳ね上げられ、総太郎の腰のあたりへと伸びてくる。



(怖がることはない!)



 まず、やはり优那の技でもっとも胁威であるのは蹴りだ。

 优那は、この状况からいくらでも総太郎を打ちすえる手段を持っている。この蹴りを封じることすら容易ではなく、どう変化するか分からないブラジリアンキックは极めて见切りづらく、さらにあえて変化させずにそのままの蹴りで打つという选択肢もある。

 仮に変化を见切ったとしても、さらに二段変化すら彼女はできるのだ。

 だが、集中してさえいれば――



「はあっ!」



 优那が気合と共に、蹴りを中段から下段へと変化させる。

 そのローキックを、総太郎は跳んでかわした。



「なっ!」



 この日は打ち下ろしへの変化を多用していたので、ここは下段に変化するであろう、と総太郎は踏んでいた。



(もう优那先辈との胜负も数をかなり重ねたんだ、少しくらいはクセも読めてしかるべきってもんだぜ)



 优那の懐に入る形で着地した総太郎であったが、このまま突きを出しても防がれてしまう。

 そこで総太郎はフェイントをかけ、优那が投げで取れないようなタイミングでの突きを放とうとする。

 が、フェイントの动きを优那は见切り、そこに攻撃を入れてきた。



「甘いわよ!」



 ガスッ!



「がはっっ!」



 优那の细い左膝が総太郎の腰に直撃し、一瞬息が诘まって动きを止められてしまう。

 さらに、优那は右脚で総太郎の头部を狙って追い打ちのハイキックを缲り出してくるが、総太郎はそれをチョコンとバックステップしつつ少し头を下げて避ける。総太郎の头上を右脚が猛スピードで切り裂き、鋭い空気音が耳に响いてくる。

 优那は直撃すると确信していたのか、表情には惊きが浮かんでいる。



「よ、避けたですって!」

「くうっ!」



 膝で打たれたばかりの脇腹は痛むが、构ってはいられない。



(突きを受ける构えをしていたのに、フェイントと见るや即座に膝蹴りに切り替えてくるか! なんてセンスだ) 内容来自



 生半可な崩しは通じない。

 そう思うと、総太郎はもっと彻底的に优那を崩さねばと必死に考える。



(とにかく动いて、蹴りを避けるんだ。优那先辈のそれは隙が少ないとはいえ、蹴りは蹴りだ。空振りをさせればバランスは崩れるかもしれないし、反撃を差し込むタイミングだってできるはず!)



 优那は総太郎に必杀の蹴りを避けられたことでムキになったか、さらに続けて下段の蹴りを放ってくる。

 総太郎はそれを軽く足を上げながら横に小さく动いてかわすが、优那はそれを打ち下ろしの蹴りに変化させてくる。

 が、総太郎はそれをも、横にスライドするような动きでかわしてしまう。



「ま、またっ! 以前だって、こんな避けられ方をしたことはなかったのに」 内容来自



 かわすことはできたが、総太郎は内心ではヒヤヒヤしていた。



(なんとなく癖が読めたような気がするが、我ながら危ないことをしてるな……)



 総太郎は优那の蹴りの隙に突きを出そうとするが、优那がとっさに腰を落としたのが见えて、とっさに思いとどまる。



(ダメだ、まだこの状态じゃ突きを出しても返される!)



 もっと决定的な状况を作るしかない。

 そう思い、総太郎はさらに踏み込もうとする。そこに优那が近づかせまいと连続蹴りを仕挂けてくるが、総太郎はそれをすべてかわしてしまう。



「これほどのフットワークを身につけているなんてっ……! くっ、このおっ!」



 优那がむきになって蹴りを次々と缲り出すも、総太郎はそれをかろやかにかわしてゆく。総太郎の体に刻まれた柳影の型のステップは、総太郎がかわそうと思った瞬间には体を突き动かしている。流れるような一瞬の足运びで小さく身をスライドさせ、优那の蹴りをスレスレで避けてしまうのだ。



(これだ、冴华とやったときのステップだ。この感覚に身を任せていけば、いける!)



 あのときと违って无我梦中ではない。しっかりと自覚をして体を动かしている。

 今までにない集中力が自分を突き动かすのが分かる。総太郎は自分で自分の动きに惊きつつも、ただひたすら优那の隙を狙い、それを见极める意识を崩さない。



「せいやああぁっ!」



 优那が気合を放ち、浑身の力で上段回し蹴りを放ってくる。総太郎は、この后こそが好机だと直感する。



(优那先辈のこれは、确か……夏休み前に见せたやつか!)



 优那は回し蹴りを缲り出しながらも、膝はわずかに曲げたままだった。そして、総太郎の顔のすぐ目の前を脚が通り抜けようというタイミングで、顔面に向かっての突き蹴りへと変化する! 本文来自



(やはり!)



 ブラジリアンキックの応用技。顔面への突き蹴りは相手の平衡感覚を失わせるためのもので、これを喰らえば大きな隙を晒し、本命の蹴りでトドメをさされてしまう。

 総太郎はしかし、头を下げてそれをかわした。かなりギリギリのところであったが――



「くっ!」



 优那の表情から一切の余裕が消える。これで逆に、优那が大きな隙を晒したことになる。

 総太郎は素早く飞び込み、优那の懐に入ることに成功する。密着距离だ。



「よしっ!」



 総太郎はそのまま肩をぶつける。これならば投げを食らうことはない。体当たりされて优那は顔をしかめる。



「きゃっ! こ、このっ……!」



 が、その瞬间、蹴り足を素早く戻していた优那も反撃をしていた。



 ビシッ!



「ぐっ!」



 鋭いローキックが総太郎のふくらはぎを打った。よりによって、先ほど打たれたのと同じ场所である。



(倒れるなっ、今倒れたら二度とチャンスは来ないかもしれない!)



 ローキックを食らっても、総太郎は踏ん张って耐える。

 そのまま、総太郎は右の钩突きで优那の脇腹を打ちに行く。



「くっ、甘いわよっ!」



 ガシッ……!



 総太郎の突きを、优那はヒジでガードした。



(当たった!)



 ガードはされたが、この日、総太郎の突きが初めて优那の体に触れた。



(このままたたみかけるんだ! これは千载一遇の好机、逃せば流れが変わっちまう!)



 ここが胜负どころであるという确信があった。

 当てた突きを次につなげなければならない。优那は近距离ということもあって膝蹴りを放とうとしているが、総太郎は构わず攻撃に行った。ガードさせたままの拳を引き戻すのではなく、そのまま优那の体にねじ込みにいったのだ。



「なっ、なにをっ……!」



 优那の腕をくぐり抜けるようにして伸び、脇腹に総太郎の拳が当たる。さらに、そのまま手首を回転させてねじ込む。



 ズンッ……



 优那の、女子にしては筋肉がついているボディの感触が拳に帰ってくる。



「ぐうっ!」



 むろん充分な势いをつけた突きほどの威力はないが、それなりの痛みは走ったであろう。优那はバランスを崩し、キックしようとしていた脚を着地させざるを得なかった。

 そして、総太郎の刹涡冲が优那のガードの上から炸裂する!



 ガシイィッ!



「きゃああっ!」



 优那の体は弾き飞ばされ、冲撃で彼女の体はすぐ后ろの壁に叩きつけられる。



 ダンッ……!



「はうぅっ……!」



 叩きつけられた音は大きく、优那の体には相当の冲撃が走ったであろう。

 総太郎は自分のしたことに自分で惊いていた。



(こ、これは……无我梦中だったが、俺はこんな打ち方ができるようになっていたのか)



 とっさの短距离突进、しかも刹涡冲自体は踏み込んだ后になってから缲り出したというのに、完璧な形での刹涡冲になっていた。

 いつのまに、と総太郎は思う。今までは準备动作を取り、远距离から正しいフォームで飞び込みながら打たなければ威力を出すことができなかったというのに。

 ここにきて、刹涡冲が正しく自分の体に染み付いたのだと実感する。今まで、稽古でも実戦でも几度となく刹涡の技を缲り出し、当たったこともあれば破られたこともあったが、ひたすら打ってきたことは无駄ではなかったのであろう。



(よしっ! ようやく、刹涡冲は本当の意味で俺の技になったんだ!)



 刹涡冲の冲撃をまともに受けて背中を打ち付けた优那は、顔をしかめて震えており、すぐには体势を立て直すことができそうもない。

 総太郎はそのまま、流れるように次の技に移行する。ここから拳を戻しながらの后ろ回し蹴りへの连係。総太郎はそれをトドメにしようと考えていた。

 だが。



 がくん――



「ううっ!」



 左足が、突然膝から崩れる。

 先ほど二度にわたってローキックで打たれたところだ。今になってダメージに耐えられなくなり、痉挛を起こしている。

 轴足が崩れたことで、総太郎は后ろ回し蹴りに移行できなくなる。その一瞬の犹予は优那が立ち直るのには充分であり、いまだ表情は苦しげでありながらも反撃の蹴りを缲り出そうとしているのが分かる。



(ま……まだチャンスなんだ、まだっ……)



 総太郎は崩れそうになる膝に力を入れ、意地で踏ん张って耐える。

 ちょうど沈み込むような体势になっている。総太郎はここから、右足を轴にして上に打ち抜く蹴り――燕撃斧を缲り出した。



「うっ……うおおおおぉっ!」 内容来自

「やあああぁぁっ!」



 そして、甲高い挂け声とともに优那は右のハイキックを放ってきていた。

 それが优那の起死回生の蹴りであることは分かっていた。最后は必ずハイキックで来る。华丽に决めることが优那の美学であることを、総太郎は理解しているのだ。

 奇しくも、二人のハイキックが交错することとなった。それはほとんど同じタイミングで缲り出される。

 そして――



 ガシイイイィィッ……!



「ぐあっ……!」



 优那の美しい脚がムチのような鋭さで绮丽に伸び、総太郎の头部に直撃――

 そして、総太郎の蹴りは届くことはなかった。



「あ……ぐ……」



 なんとか足を戻して着地させ、そのまま后方に数歩ほどたたらを踏みつつも踏みとどまる。

 优那の强烈なハイキックが、よりによってカウンターの形でまともに炸裂したが、総太郎は倒れなかった。

 だが、视界は定まらず、自分が立っているかどうかすらも分からない。そんな彼を前にして、优那はすでに胜ちを确信したような声を総太郎に浴びせる。



「残念ね、総太郎と私では同じタイミングで蹴りを放てば结果はこうなるのが当然なのよ。新体操で锻えられた私の腰は、あなたのそれよりもずっと柔らかくて回転が鋭い。そして、もっと致命的な差は――」



 优那はウィンクをしつつ、愉快そうに笑った。



「ふふっ……私のほうが、あなたよりもずっと脚が长いんだもの、先に届くのが当然よ」



 ガシッ!



「あうっ……!」



 强い冲撃を受けて総太郎は倒れそうになるも、本能的に踏ん张って耐える。

 ちょうど、総太郎が优那を肩车しているような格好となった。



「よく倒れなかったわね。ふっ、ご褒美に天国を味わわせてあげるわ」



 総太郎の肩に飞び乗った优那は太ももを彼の首に络め、首四の字固めの形にする。



「うう……!」



 优那の太もものすべすべとした感触を両頬に感じる総太郎。そして、优那は后ろに体重をかけて倒れ込む。



 ドサッ……!



「ぐうっ……」



 こうして、総太郎は首を优那の脚で绞められた状态で、畳の上に倒されてしまった。

 両手は自然と优那の脚を外そうと、足首やふくらはぎに手をかけて力を入れるも、力强い太ももの绞めつけは缓む気配がない。



 ぎゅうっ……



「うぁ……」



 弾力のある太ももが総太郎の顔面を圧迫し、首元を绞めてくる。



 ぎりりっ……



「あがああぁっ……」



 少しだけ汗ばんだ优那の太ももは、すべすべとした极上の触り心地にしっとりとした感覚が加わり、色っぽさがより増している。匂いのほうも、清洁な石鹸の匂いとほのかに甘いような优那の体臭とが混じり合い、なんともいえずかぐわしい。

 ドキドキさせられてしまいつつも、総太郎の闘志は消えていなかった。



(抜け出さないと……このままじゃ落とされちまうっ……抜け出して、今度こそフィニッシュを决めるんだ……)



 刹涡冲で崩れた敌に、拳を戻しながらの后ろ回し蹴り、という连係は完璧なはずだった。完璧に胜利への道筋が见えていたのだ。もう一度、あの状况に戻りたいという欲求が総太郎の中には强くある。 copyright

 だが、优那の両脚は容赦なく総太郎の顔と首元を绞めつけ、华丽なハイキックによって戦闘能力をごっそりと刈り取られた総太郎には、もはやこれに抵抗する力は残っていない。

 加えて……



「あ、あああぁっ……ぐっ、ううっ……」



 优那の脚の感触を顔全体で味わわされていることにより、だんだんと性的な兴奋が高まってゆく。头顶部に感じる、レオタード越しの女性器の感触も性感に拍车をかける。



「ふふっ、じわじわとトドメをさされようとしている気分はどう? 无力感でいっぱいでしょう……?」

「くっ、そ、そんな……く、くそおぉ……!」



 そのとき、优那は総太郎の体のある部分に変化が起こっていることに気づき、愉快そうな笑みを浮かべる。



「あら? ふっ……あははっ! こんな状况なのに、股间がどんどん大きくなっちゃってるじゃない。私の太ももに包まれて兴奋してしまっているのね。この脚はあなたを蹴り倒し、さらに绞め落としてあなたを败北へと导こうとしているっていうのに……その脚に兴奋してしまうだなんて。この上なくみっともないわね」

「うっ、くっ……ぐうぅ……!」



 総太郎の目尻に涙が渗んでくる。优那の言うとおり、自分を打ちのめしてきた脚に兴奋している自分の意识が情けなくてたまらない。

 だが、これほどの极上の脚に包まれて、性欲を感じずに済むはずもないのだった。白く美しい肌のつややかさと引き缔まった太ももの弾力とが、総太郎の脳裏に苦痛とともに陶酔感を味わわせてくる。

 そして、いつしか総太郎のペニスは完全に勃起し、道着のズボンをテント状に押し上げていた。



「こ、こうなったら、せめて……」



 総太郎は优那の太ももを抚でて性感攻撃をしようと试みる。

 が、优那はそれを许さなかった。



「おっと、それはさせないわよ。えいっ!」



 ぎゅううううぅぅっ!



「うぐうううぅぅっ!」



 総太郎の考えを见抜いた优那は、太ももを力いっぱい绞めつけて総太郎の动きを封じてくる。



「さすがにここまで强くすれば抵抗する余裕はなくなるようね。ふふっ、せっかくだから、このまま太ももで拷问してあげるわ。たっぷりと绞めつけて、私の脚の感触をあなたに刻み込んであげる」



 そして、优那はいったん力を抜いてから、再び一気に股に力を入れて绞めつけてくる。



「そぉれ、ぎゅうーっ?」



 ぎゅうううぅっ!



「むぐううぅぅっ……!」



 一瞬だけ绞めつけが缓んだが、直后に优那は腰を后ろに引くようにしながら力强く総太郎の头部を绞めつけてきた。

 激しい苦痛に総太郎の表情は歪む。まともに呼吸もできず、このまま绞め落とされてしまうのかと絶望感に包まれる。

 が、そこで优那は再び绞めつける力を缓めた。



「ふふ、それじゃあもう一回行くわよ。そおれ、ぎゅうーっ!」



 ぎゅうううううぅぅっ!



「む……ぐ、ううぅ……っ……!」



 再び、激しく顔面を绞めつけられる。绞めが强まる直前のほんの一瞬だけ、その太ももの心地のよい弾力が味わえるが、直后には苦痛が袭うのだ。

 最高の感触の脚によって苦痛と息苦しさを味わわされる。こんな拷问を味わわされながらも、彼女の脚に兴奋してしまっていることも総太郎は自覚していた。



(あ、ああぁ……ちくしょう、优那先辈の脚に、なんで俺は兴奋しちまってるんだ……!)



 そして……

 ぎゅううぅっ……



「むぐううぅっ!」



 ぎゅうううぅぅっ……!



「むぐっ、うっ、うあ、あああ……!」



 いったん缓めてから反动をつけて强烈に绞めつける。そんな相手を嫐り苦しめるような绞めを四回も缲り返された顷には、総太郎は息も絶え絶えになってしまっていた。优那が太ももの绞めつけを缓めると、総太郎はもはや抵抗するそぶりを见せず、弱々しく両手を优那の太ももに添えながら目尻に涙を浮かべ、うつろな目を天井に向けている。



「う、うぅ……はあっ、はあっ……」



 そして、长时间太ももの感触と温かさに包まれているうちに、ペニスはすっかり完全な勃起状态となってしまっていた。総太郎は优那の太もものすべすべとした极上の感触とかぐわしい体臭とに包まれて、朦胧としかけている意识には性的な兴奋が色浓く入り混じり、心臓はいつしかドキドキと高鸣っている。



(も、もうダメなのか……优那先辈の脚に包まれて、俺は负けちまうしかないのか……)



 败北感に包まれる総太郎。美しく力强い太ももの前に、総太郎の戦意は完全に消えてしまっていた。



「もう抵抗の意志は溃えてしまったようね。ふっ、私の脚に包まれてトドメをさしてもらえること、光栄に思いなさい。このまま、気持ちよく落としてあげるわ。そおれっ……!」 内容来自



 ぎりりりりっ……!



「あ……が……」



 优那の脚が総太郎の首元を绞めつける。

 意识が失われようとしているのを自覚する総太郎。そして……



 びゅくっ……どぷっ、どくんっ……



「ひぐっ……う、ぐうっ……」



 ペニスから精液が飞び出し、総太郎の道着のズボンを内侧から濡らす。

 绞め落とされる间际、体が生命の危机を感じて総太郎の意识に强烈な焦燥感をもたらした。それが先ほどから味わわされている性的兴奋との相乗効果を得て、絶顶に至ってしまったようだ。

 絶望的な快楽を味わいながら体を小さく震わせて、総太郎は涙とよだれをだらしなく垂らしていた。そんな彼を上から见下ろし、优那は胜利の笑みを浮かべる。



「ふふ、射精してしまったのね。绞め落とされながら絶顶を迎えてしまうだなんて、よほど私の脚に包まれる兴奋は强烈だったようね。ま、无理もないけれど」



 総太郎はもはや一言も発することができない。



「この胜负、あらゆる意味で私の胜ちね。この私の美しい脚の前に、あなたは男としても格闘家としても完全に败北した。その事実を噛み缔めながら、たっぷりと悔しさを味わいなさい。ふふふっ……?」



 优那の胜ち夸る言叶を闻きながら、総太郎は屈辱感と无力感に包まれ、意识を失うのだった――











 ぼんやりと、见知った天井が见える。

 そして、视界に优那の顔があるのを悟ると、総太郎の意识は一気に覚醒した。



「はっ……!」

「気がついたようね」



 どうやら优那が気付けをしてくれていたようだ。

 総太郎は一瞬で、先ほどのことを思い出す。



「……俺の、负けか……」

「そうね。今回は私の胜ち」



 优那は立ち上がり、わざわざ総太郎の正面に立って胜ち夸った笑みを见せてくる。

 じわりと、総太郎の胸に悔しさが染みてくる。あとほんの少し、ダメージを负った足を崩さずに踏ん张らせることができていれば、胜つことはできていたはずなのだ。

 総太郎は畳に両手を付いて、激しい悔しさに震える。



「う、くっ、くそっ……! 俺は、なんであのギリギリのところで根性を出すことができなかったんだ。おまけに、绞め落とされながら射精までしちまって……」 copyright



 ライバルと认め合う相手との胜负であること。そして、ギリギリのところで诘めの甘さで负けてしまったことが、総太郎の悔しさを増幅する。惨败したときなどとはまた违った悔しさがあった。



「悔しそうね。ふふ、胜つことができて感无量だわ、最后には破られたとはいえ沙织に教わった技も机能はしていたし、さすがに総太郎といえど、さらに鉄壁になった今の私を破るのは难しかったようね」

「ぐううっ……!」



 ウィンクしながら胜利の満足感に浸る优那を、総太郎はただ悔しさにまみれながら见上げることしかできない。

 が、优那はそこでふいに小さく息をつくと、笑みに柔らかな色を浮かべる。



「とはいえ、総太郎もたいしたものだわ。今の私にここまで食い下がれたこと、褒めてあげる」 copyright

「え……」



 意外にも、优那は総太郎を认めてくれるようだった。



「私はこの胜负、圧倒的な内容で胜てるものと思っていたのよ。それが、あと一歩で逆転负けを喫するかというところまで追い込まれた。あのとき総太郎の脚が崩れなければ、トドメをさされていたのは私の方だったわ」



 たしかにそうであろう。総太郎自身、うまく动けたという手応えはあったし、この胜负を通じてひとつ山を乗り越えたような感覚があった。それがなければ一方的に负けていた可能性が高い。

 だが、総太郎はそれを慰めとするつもりにはなれなかった。



「……でも、脚が崩れたのは优那先辈のローキックを食らっていたからです。この胜负の结末は、やはり必然なのだと思います」

「ふ、まあ、それはそうね」



 优那は得意気に髪をかき上げてみせる。きらきらと辉く金髪からいい匂いが届き、総太郎はどきりとしながらも、この美しい少女に负けてしまったことに改めて悔しさを覚えた。



「でも、弱い男を叩き溃したところで退屈なだけだし、今日みたいな互角の胜负で胜ち取った胜利のほうが万倍の価値を感じるわ。あなたとの胜负で得る胜利の喜びは何物にも代えがたい。これ以上ないくらい、今はいい気分よ」



 総太郎を见下ろす优那の顔は愉悦に満ちている。



「あなたをライバルと认めたこと、间违いではなかったわね」

「くっ……」

「この负けが悔しければ、腕を上げて私に食い下がってくることね。私もあなたをやすやすと寄せ付けるつもりはないけれど」 本文来自



 ひとつ息をついて、総太郎はうなずく。声に意地を込めて、优那に强い意志をぶつけた。



「わかりました。俺ももっと技を锻え上げて、次は必ず先辈に胜ってみせます」

「そうこなくては面白くないわ。あなたが强いからこそ、私も自らを锻え上げることに热中できるのだもの」



 総太郎は笑顔でそう言いつつうなずいてみせる。



「さて、私の胜ちで胜负は终わったのだから、约束を果たしてもらうわよ」

「え?」

「私から夺ったレオタード、返してもらうわね。さあ、はやく持ってきなさい」



 こうして、総太郎は优那から夺った戦利品を夺い返されることになってしまったのだった。











 薄めのピンク色をしたシンプルなデザインのレオタードを胸に抱きしめるようにして、优那は今まで见せたことのないような柔らかな笑顔を见せる。



「あぁ、やっと私の手元に戻ってきたわね。このレオタードは私と一绪に数々の大会で栄光を味わってきた、いわば戦友のような存在なの。この子を取り戻すことができて、今日は感无量だわ」

「そうだったんですか……」



 そんなに大切なものであったとは思いもよらず、総太郎はスケベ心から軽々しくレオタードを夺い取ってしまったことを反省した。



「この子のためにも、今日はどうあっても胜ちたかった。必死で稽古を続けてきた甲斐があったわね」



 と、半ば恍惚とした笑顔でそう言ってから、优那は総太郎にジト目を向ける。



「それで、この子にどのくらい精液を染み込ませたのかしら、あなたは?」

「あっ……い、いや、その」



 射すくめられるような视线を向けられて、総太郎は冷や汗をかく。

 ともあれ、答えないわけにもいかないと思い、気まずい思いをしながらも素直に口を开く。



「その、十回程度でしょうか……あ、いや、もちろん使うたびに绮丽に洗っていましたが」



 最初は洗わずに、レオタードに残った优那の汗の匂いを嗅いだり、内侧を舐めたりしていたが、さすがに変态的すぎると自分でも自己嫌悪に陥ったものだった。

 そして、ひとしきりそういった行为を楽しんだのちは、优那の容姿や感触を想像しながらレオタードでオナニーをした。



(谁も见てないと思ってやりたい放题しちまったけど、完全に変态だよな……)



 やや自己嫌悪に陥っていると、优那はふっと呆れたようにため息をついた。 内容来自



「ま、男の子の性欲ならば仕方のないことかもしれないわね。初めて负けた日は、私自身の体もずいぶん好き胜手にされてしまったもの」

「え、ええ、まあ……」

「となると、今日は私がやられた分に加えて、この相棒が陵辱された分のお返しもしてあげないといけないわね」

「……レオタードの敌讨ちってことですか?」

「そういうこと。容赦しないわよ」



 総太郎と优那の胜负は、决着の后に容赦なく相手を嬲ることが通例となっている。今日もやはり、优那は総太郎のことを责めるつもりのようだ。



(负けた俺が悪いんだが……いったい、今日はどんなことをされるんだろうか)



 総太郎が内心で戦々恐々としていると、优那は思ってもみなかったことを口にしてきた。 内容来自



「まず、このレオタードのかわりに、今日着てきたレオタードをあなたにあげるわ。たいして思い入れのない物だし」

「えっ……」



 今日着てきたレオタードをもらえるということなのか。総太郎は思わずどきりとしてしまう。

 が、うまい话であるはずがなかった。优那は身にまとっている白と青の二色でデザインされたレオタードに自分の両手を沿えると、妖しげな笑みを浮かべて言叶を継ぐ。



「ふふ……そのかわり、このレオタードを今ここで着てみなさい」

「なっ……! お、俺がそれを!?」



 総太郎は混乱する。



「身长は同じくらいなんだから、着られるでしょう?」

「いや骨格が违うし俺のほうが胴长だからキツいのでは……じゃなくて、なんで俺がレオタードを着なくちゃいけないんですか」

「负けたくせに口答えするつもり? いいから言うことを闻きなさい。早く立って、まずは今着ている服を脱ぐのよ。私も脱ぐから」

「……わ、わかりました」



 负けた以上、相手の言いなりになるしかない。総太郎はよろよろと立ち上がると道着を脱いでゆく。

 そして、目の前で优那が今日着てきたレオタードを脱ぎ始める。背中のファスナーを下ろしてから、锁骨のあたりの肌に手を添えて、袖の部分を脱いでゆく。

 细い肩、そして二の腕の素肌が露出し、その肌の陶磁器のような美しさに総太郎は固まって见入ってしまう。そのまま両腕の袖を完全に脱いで、いよいよ优那は胸に手をかけ、ゆっくりとレオタードの生地をずり下げてゆく。

 すると、美しい丸みを帯びた胸がぷるんと揺れながら露出し、その肉感的な揺れ方に総太郎はごくりと唾を饮んだ。 内容来自



(や、やっぱり、优那先辈の胸の形は见事だ……绫子さんや凉子より大きさは劣るが、すげえ柔らかそうな丸みをしてるし、乳首も绮丽だ。见ててすげえ兴奋しちまう……)



 そして、そのまま前倾して腰のあたりから股までレオタードをずり下げてゆく。さらには両脚を通し、脚を交互に上げながら完全に脱いでしまった。股间も露出し、淡いピンク色の女性器が姿を现す。

 引き缔まってすらりとした见事なスタイルの裸体を惜しげもなく晒し、优那は右手を腰に当てるポーズをして、脱いだレオタードを左手に持つ。



「私がレオタードを脱ぐ姿に见とれてしまうのは仕方ないかもしれないけれど、いつまでぼうっとしているつもり? 早くそっちも脱いでくれないと困るわ」

「あ……は、はいっ!」 copyright



 见事に目を夺われてしまっていた。総太郎は赤面しつつ道着を慌てて脱いでゆく。



「う、うわっ、引っ挂けた」



 あまりにも慌てていたため、総太郎は后ろ手に道着を引っ挂けてしまった。そんな彼の姿を见て、优那は右手を口元に添えて愉快そうにくすくすと笑う。



「そんなに焦らなくてもいいのに。まあ、あなたの见苦しい姿を眺めるのは悪くない気分だけどね」

「う、くっ」



 総太郎は顔を真っ赤にしながら、ともかくも服を脱いでしまう。

 先ほど射精したせいで濡れているトランクスを不快感を味わいながら脱ぐと、现れたペニスは再び勃起してしまっていた。优那の脱衣姿を见てこうなってしまったせいであることは明白で、総太郎は耻ずかしさでまともに优那の目を见ることもできない。



「さあ、さっさと着てしまいなさい」



 优那はレオタードを総太郎の顔に投げつけてくる。



「わぷっ」



 顔面でレオタードを受け止め、総太郎は优那の体臭を感じて心臓が强く脉打ってしまう。



(优那先辈の、脱いだばかりのレオタード……!)



 レオタードを手に取ると、総太郎は今日一番のドキドキを感じながら、とにかくもレオタードを着てしまおうとする。

 まずは脚を通し、やや穷屈な思いをしながら布地を引っ张り上げてゆく。



「よいしょ……っ」



 そして、腰のあたりまで引き上げると、クロッチのあたりがペニスに接する。



(うっ、优那先辈の股间を包んでいた部分が、俺のチンコに当たってる……)




 优那は突然、総太郎を正面から突き飞ばした。



「うわっ!」



 すぐ后ろの壁に背中を軽く打ちつけ、壁によりかかる形で尻もちをついてしまう総太郎。その冲撃のせいか、レオタードの股间の部分の隙间からペニスがはみ出てしまう。

 真上を向いたペニスを见下ろして、优那は愉快そうに嘲笑した。



「あらあら、耻ずかしい姿ね。ふっ、せっかくそういう姿になったことだし、めいっぱい耻辱を味わわせてあげるわ」

「くっ……」



 优那は総太郎を见下ろしながら、足の指先でペニスをくりくりといじってくる。



「うあっ……!」



 勃起したペニスに刺激を与えられ、びくり、と総太郎は震えてしまう。



「みっともなく勃起しているわね。女の子用のレオタードを身にまとって勃起している姿、これ以上ないくらい変态的に见えるわよ、ふふふ……」

「うっ、くうっ……」



 今の自分がどう见えているのか想像すると、総太郎は屈辱感で泣きたくなってしまう。



「さあて、それじゃ、このままオナニーをしてみてくれるかしら?」

「なっ……」



 优那の命令に、総太郎は本能的に拒否反応を示す。



「そ、そんなこと……」

「できないとは言わせないわよ? そんなにおちんちんを大きくしておいて、この私の裸やレオタードに兴奋していないわけはないでしょう? オナニーして射精するぐらい造作もないはずだわ」



 优那は明らかにわざと髪を大きくかき上げてみせ、総太郎にも匂いを届かせる。

 ごくり、と総太郎は唾を饮み込む。



「さあ、やりなさい。胜者の命令に従えないの?」
本文来自
「くっ……し、仕方ない……」



 総太郎はそう言いつつ、自分のペニスに手を伸ばす。

 先ほど射精してしまったので、もう濡れている。そのまま、いつもの通りにペニスを手で上下にしごき始める。



 しゅっ……しゅっ……



「う……」



 优那の裸を见上げながら、ペニスをこする。すると、総太郎の呼吸はすぐに兴奋で乱れ始めた。



「はぁ、はぁ……うっ、くっ……」



 优那の胸は丸みといい大きさといい见事なもので、先端のピンク色の小さな乳首は本人の夸り高さを现しているかのようにぴんと上を向いている。

 その白いおっぱい、そして见事にくびれた腰のライン、さらに先ほど総太郎が苦しめられた长く美しい脚……体のすべてのパーツが芸术品のように整っていて、総太郎は否が応でも性的兴奋を煽られる。

 シャープに整った美しい目鼻には胜利者の余裕をうかがわせる笑みが浮かんでおり、それを见ると総太郎は屈辱も覚えるが、同时にしっかりドキドキを覚えてしまうのだ。



(や、やばい……手が、止まらなくなってきた……)



 さらに、自分が身にまとっているレオタード。

 サイズがキツいが、その分、ぎゅっと自分の体に密着している。その布地に残る优那の体温と、そして汗の湿り気、さらに匂いが否応なく感じ取れてしまい、心臓のドキドキはとてつもない速さとなる。

 性的兴奋をこれでもかと煽られて、いつしかオナニーに対する抵抗感はなくなっていた。



 しゅっ、しゅっ、くちゅっ、ぐちゅっ……



「はぁっ、はぁっ……お、俺っ、优那先辈の着てたレオタードに包まれてるっ……优那先辈の体温を感じるぅっ……」

「あはっ、私の体温や残り香に梦中になってしまって、耻ずかしくないのかしら? まあいいわ、そのままオナニーを最后まで见せなさい。変态精液をぶちまけるところ、しっかりと见ていてあげるから」



 优那の美しい裸体を见上げながら、优那のレオタードを身にまとってオナニーをする。こんな屈辱的な状况もないが、同时にこの上なく兴奋を煽られているのもまた事実であった。

 そして、すぐに射精感が限界近くまで高まってくる。総太郎は优那の体を见上げながら、必死でペニスを手でしごき続ける。



「ゆ、优那先辈っ、优那先辈の体、すげえ绮丽だっ……!」

「ふっ、私の自慢の体、存分に崇めるといいわ。そして、この私を见上げながら负け犬の精液を存分にぶちまけなさい。さあっ!」 copyright



 そして、优那は上半身を少しだけ前倾させてみせる。すると、芸术的な丸みを帯びたおっぱいが小さく揺れて、长い金髪の毛先がふわりとなびく。



「ううっ……あっ、で、出るうううぅっ!」



 びゅるるるっ! びゅっ、びゅくっ、びゅるっ……



「くっ、あっ、ああっ!」



 射精の快楽が全身を突き抜け、脳天にまで刺激が走ったかのようだった。射精の最中も手を动かし続け、快感を存分に味わおうとする。



 ぐちゅっ、ぐちゅっ……



「はぁ、はぁっ……!」

「これが男の子のオナニーなのね。ふふ、私の体をおかずに浅ましく精液を吐き出す姿、最高に无様だったわよ」



 优那はそう言いながら、射精の済んだ総太郎のペニスを右足で踏みつけた。



 ぎゅうっ……



「うああぁっ!」



 射精したばかりで敏感なままのペニスを踏みつけられ、総太郎は激痛に体をのけぞらせる。



「オナニーは気持ちよかったみたいね。いわゆる见抜きというものよね、私の体は男の子にとってそういうネタになるくらいには绮丽なんだって分かっていたけれど、再确认させてもらったわ」



 そう言いながら、口の端を吊り上げた嗜虐的な笑みを浮かべながらペニスをぐりぐりと踏みにじる优那。



「ぐあっ、あっ、ああああっ!」

「ここからは、私が直々にあなたのペニスをいじめてあげるわ。体育馆と生徒会室で味わわせてくれた二度の屈辱のお返し、たっぷりとさせてもらうわよ」



 総太郎は二度に渡り、优那の体を散々に陵辱した。そのお返しをされてしまおうとしているようだ。

 负けた以上は报いを受けることになるのだ。総太郎もその覚悟はしていたが、いざ自分の身に返ってくるとなると、恐れを抱かずにはいられない。



「安心なさい、ちゃんと気持ちよくさせてあげるから。ただし、屈辱的な快楽になることは间违いないでしょうけれど、ね!」



 优那はそして、ペニスを踏みつける足の裏に力を込めて、ぎゅっと踏み込んでくる。



「ぐあっ、あがああああぁぁっ!」



 どびゅっ、びゅるるっ……



 激痛とともに、総太郎のペニスから精液が喷き出し、全身に快楽が走る。



「ぐっ、うっ、ううっ」



 ひくひくと震え、エビ反りになる総太郎。优那の足の裏の感触はつるつるとしていて心地よさもあったが、蹂躙されて无理やり射精させられたことには屈辱感を覚えるしかない。



「男の象徴を女に踏みつけられているというのに、感じてしまっていていいのかしら? ふふ、性欲というのは难仪なものね」



 ぐりっ、ぐりぐりっ……



「くうっ、あっ、あうっ!」



 先ほどよりは柔らかな踏みつけ方になり、総太郎の悲鸣には切なさが混じる。优那の踏みつけに、确実に快感を感じさせられてしまっているのだ。



「このまま踏みつけ続けるのもいいけれど、あまり苦痛を与えて萎えてもらっても困るし……少しサービスしてあげようかしら」



 优那はペニスから脚を离す。痛みと快楽から解放され、総太郎は荒く息をついた。



「くっ、はぁ、はぁ……」

「あなたは私の体の感触に弱いみたいだから、今度はこういう趣向で射精させてあげるわ」



 そう言いながら、优那は総太郎に尻を向ける。形のいいお尻が目の前に迫り、総太郎はどきりとしてしまう。



(ま、まさか……)



 果たして、そのまま优那は顔面に尻を押し付けてきた。



 ぐにっ……



「むぐっ……!」



 引き缔まったお尻の感触。

 柔らかみのある弾力が総太郎の兴奋を煽る。胜负の最中に顔面骑乗されたときと违い、今は総太郎に闘争心がほとんど残っていないため、尻肉への兴奋を抑えることはできない。



 ぐにっ、ぐにぐにっ、むにっ……



 优那が腰を振って、お尻を総太郎の顔に强く押し付けてくる。引き缔まったお尻の形を顔面で理解することができるほどだ。



(あ、ああぁ……な、なんて心地いい感触なんだっ……! こんなことをされて屈辱なのにっ、こ、兴奋しちまう……!)



 屈辱感と兴奋に梦中になっていると、突然ペニスに圧迫感を伴う痛みを感じて、総太郎はびくりと背筋を震わせる。



「うぐっ!」

「私のお尻を味わいながらの踏みつけなら、さっきよりは多少なりとも幸せでしょう? ふふっ」



 优那はお尻をぐにぐにと押し付けつつ、足の裏でペニスを踏みにじる。

 畳に押し付けられたペニスを踏まれているので、むしろ先ほどよりも痛みがあるが、それでも総太郎は尻肉の感触を押し付けながらの蹂躙に快楽を覚えていた。



 むにっ、ぐにっ……



「むぐっ、うっ、ああぁっ……!」

「ペニスが膨らんできたわね。どうやら、すぐにでも出てしまいそうね? ふっ、我慢すればするほどお尻の感触を味わえる时间は长くなるんだから、顽张って耐えたほうがいいと思うわよ」



 が、総太郎は我慢どころではなく、お尻の感触への兴奋で心臓の鼓动はどんどん加速し、射精感はあっという间に限界を迎えてしまう!



「ううっ、あああぁぁっ!」



 びゅっ、びゅくっ、びゅくっ……!



 踏みつけたペニスから白浊液が吐き出されるのを见下ろして、优那はふっと息をつく。



「なかなか悪くない気分ね、あなたが私の体の诱惑に耐えられずに精液を吐き出す様を见下ろすのは」
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「あう、うぅ」



 総太郎は射精の快楽にひくひくと震え、兴奋のあまり优那の両脚に抱きつくようにしつつ、自分から尻に顔をぐりぐりと押し付けるようにしている。

 优那はそれを悟ってくすりと笑い、腰をいったん前に突き出して尻を総太郎から引き剥がしてから、势いをつけて尻を総太郎の顔面に叩きつける!



 どむっ……!



「むぐうぅっ!」



 尻肉で顔を强く打たれ、壁に叩きつけられてしまう。総太郎は激しい冲撃を受けてたまらず力が抜けてしまい、优那の脚にかけていた腕はだらりと垂れる。



「さて、お尻での责めもいいけれど、裸だからちょっと臭かったんじゃないかしら? 今度は、もっといい匂いを嗅がせてあげるわね」



 そう言って、优那は総太郎に背中を向けたまま、彼の下腹部のあたりに腰を下ろし、座り込んだ。



「え……」



 ちょうど、総太郎が优那を后ろから抱っこするような体势になる。

 すると、优那の长くつややかな金色の髪が、目の前にふわりと迫ってきている形になるのだ。



(うっ……や、やっぱり、この金髪、とんでもなく绮丽だ……)



 秋の胜负でいったん负けた际、この髪を押し付けられながら散々に精液を搾り取られたことを思い出す。

 果たして、优那はあのときと同様、髪を総太郎の顔に押し付けるようにしてきた。顔は豊かな髪の中に埋まり、花のような甘い匂いに総太郎の嗅覚は包まれる。



「うぅ……はあっ、はあっ……」

「ふふ、息が荒くなっているわよ。私の髪の匂い、好きなだけ嗅ぎなさい。私はあなたの精液をもうちょっと搾り取らせてもらうから」 内容来自



 よく手入れされたストレートの金髪はつややかで、顔に伝わる感触はこの上なく心地がいい。その上、优那の体臭の混じったかぐわしい香りに包まれて、総太郎は恍惚としてしまっていた。



「あ、あぁ……优那先辈の匂い、最高だっ……」



 両腕で彼女の腰に抱きつき、梦中になって优那の髪の匂いを嗅ぐ。

 ついでに、后ろから优那のおっぱいを揉もうとするが――



「言っておくけど、胸を揉んだら金玉を握りつぶすわよ」

「うっ……」



 そう言われ、総太郎はあきらめて髪や背中の感触を味わうことに専念するのだった。

 そして、优那は太ももでペニスを挟んでくる。それ以上はなにもしない。



「うあっ、あああぁっ……!」



 が、脚の感触に包まれているというだけで、びくびくと総太郎の体は震えた。

 そして、総太郎は恍惚感に包まれながら优那の髪の匂いと感触を味わい続け、そのうちに甘い痺れに脳裏が苛まれるように、体中に性感が毒のように回ってゆく。



(な、なんて心地がいいんだ……优那先辈は俺をいいように射精させたいんだいんだろうし、俺は抵抗しなきゃならないんだろうけど……そ、そんなの、无理だ……)



 総太郎は优那から与えられる性的兴奋に溺れ、兴奋を加速度的に高めてゆく。

 そして、ついに――



「うっ、あっ、あああぁぁ……で、出るうぅ……」



 びゅっ、びゅるるっ……! びゅっ、どぴゅっ……



 ペニスから精液がほとばしり、优那の太ももを白浊液が汚す。

 太ももを动かすこともなく、挟んでいるだけで优那は総太郎を射精させた。それほどに、総太郎は优那の匂いと感触に兴奋してしまっていたのだ。

 甘い性感に酔いながらの快楽に、総太郎はびくびくと震える。そして、优那がすくっと立ち上がると、総太郎はそのまま体の力を失ってずるずると畳の上に横たわった。



「あぅ……ゆ、ゆな、せんぱい……」

「うふふっ、すっかり骨抜きね。分かっていたことだけれど、私の魅力で责め立てれば、あなたの心をとろけさせることなど造作もないことだわ。まして、私に败北して心を打ち砕かれた直后とあってはね」



 胜ち夸る优那をなすすべもなく见上げ、総太郎はしかし多幸感に包まれてうめくことしかできない。

 优那は満足気な様子で、髪を手で整えながら表情を改める。



「さて、そろそろいいかしら。ここからは、セックスをさせてもらうわ。もちろん私が上で、ね」

「え……」



 今日はこのまま足などで射精させられるばかりかと思っていたので、セックスをすると闻いて総太郎は惊く。



「このくらい射精させた后でないと、私が主导権を握れないものね。あなたのペニスは凶悪だから、元気なままでセックスをしたら立场が逆転しかねないもの」



 どうやら、ある程度射精をさせて総太郎が性的に反撃できないくらいまで消耗させる目的も、先ほどまでの责めにはあったようだ。



「足の裏で触った后だから、ちょっと消毒させてもらうわね」



 そう言って、优那は自分のライダースーツからウェットティッシュを取り出してきて、ペニスを手でまんべんなく拭いた。



「うあっ……!」



 ウェットティッシュ越しとはいえ、优那の柔らかく长い手指に抚で回されるようで、総太郎はびくりと体を震わせてしまう。



「はーっ、はーっ……」



 やがて、生杀しのような微妙な刺激が终わると、いよいよ优那は総太郎の腰の上にまたがり、女性器をペニスの上にあてがった。



「うぅ……」

「今までセックスでは完全に遅れを取ってきたけれど、今日はあなたに主导権は与えないわ。私の思うままに気持ちよくさせてもらうから、覚悟なさい」



 そして、优那の腰がゆっくりと落ち、ペニスが优那の膣に饮み込まれてゆく!



 ずちゅううぅっ……



「くあああぁぁ……」



 优那の膣壁とペニスがゆっくりこすれ合って、ペニス全体に絶妙な刺激が走る。

 何度もの射精で敏感になったペニスには、その刺激はたまらない。総太郎自身も心身ともに性感に染まりきっていることもあって、责め返すことなどできようはずもなかった。



「くう……っ……」



 优那もさすがに表情から余裕が消え、両目をつぶって挿入の感覚に耐えている。

 やがて、ペニスが完全に膣に饮み込まれてしまうと、优那は小さく体を震わせた。



「や、やっぱり、あなたのペニスは凄いわね……热くてたくましくて、こうして繋がっているだけで、おなかの中を焼かれてしまいそう」 copyright



 だが、その表情には笑みが浮かぶ。



「でも、今のあなたには腰を突き上げる余裕もないようだし、この分なら私がしっかり主导権を握れそうね。それじゃ、たっぷり楽しませてもらうわよ」



 そして、优那は腰をゆっくりと动かし始める。



 ズチッ……ズチュッ、ズチュッ……



「あんっ、くっ……」

「ふぁ、ああっ……」



 优那と総太郎は同时に喘ぎ声を上げる。

 优那の膣肉はペニスを包み込むような柔らかなものだが、中はまだまだ开発が进んでおらずキツさがある。刺激が强く、総太郎は気を抜けばすぐにでも射精してしまいそうだと感じていた。



(まさか、优那先辈に犯されちまうことになるとは……も、もう、今日は反撃なんてできそうもない……) copyright



 优那に与えられた恍惚感がいまだ総太郎の脳裏に残り、彼女とのセックスの快楽にもドキドキを抑えられない。

 総太郎が大人しく身を任せていると、优那は腰の动きを加速させてきた。



 ズッ、ズッ、ズチュッ、ズチュッ……!



「んあっ、い、いいっ、やっぱり、あなたのペニスでおなかをかき回されるの、すごく具合がいいわ!」



 优那は腰を激しく上下させる。ペニスと膣肉がこすれ合う感触がどんどん激しくなってゆき、総太郎の射精感も高まってくる。



「くっ、うう……は、激しいっ……」



 优那は腰の力が强く、骑乗位の腰の动きにしても、普通の女子よりもスピードも安定感も优れている。総太郎は骑乗位で犯されたことが何度かあるが、味わわされる快楽は过去のどの骑乗位セックスよりも激しかった。



「うあっ、ちょ、ちょっ、优那先辈、そんなにしたらっ、もうっ!」



 优那は金色の髪を振り乱しながら、梦中になって腰を振っている。

 そして、総太郎は强烈な刺激をペニスに味わわされるまま、一気に絶顶を迎えてしまう!



「あ、あああぁぁっ!」



 どぷっ、どぷんっ! びゅっ、びゅうっ……



 优那の膣内に精液がぶちまけられ、快楽が総太郎の全身を駆け抜ける。

 が、优那は腰の动きを缓めようとはしなかった。射精されたのにも构わず、自らの快楽を途切れさせまいとするかのように腰を振る。



「あっ、くっ、んうっ、精液が、ぬるぬるしてっ、中の感覚がさっきよりももっとよくなってるっ! 気持ちいいっ、気持ちいいわ、斤木総太郎っ!」 本文来自



 优那の言うとおり、爱液と精液が混じり合ってピストン运动でかき回された膣内は、それがほどよく润滑油となって、二人の性器のこすれ合う感触は絶妙なものになっている。

 そして、そのまま优那はスパートし、そのまま絶顶を迎えた。



「あっ、あはああああぁぁっ……!」



 びくっ、びくんっ……



 优那は体をふるふると震わせ、目尻に涙を浮かべながら快楽を味わっている。

 総太郎はそれを力なく见上げながら、揺れる胸や髪を目にして心臓をドキドキさせていた。



(あぁ……负けて犯されてるのは悔しいけど、こんな绮丽な优那先辈の姿をじっくり眺めることができて、しかもセックスまでできているんだから……そんなに、悪くないかもな……)


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 そして、优那は再び腰を动かし始める。



 ずちゅっ、ずちゅっ……



「ぐっ、うっ……!」

「ふふ……终わるとでも思った? 今日は私が満足するまで、ずっと犯し続けてあげると决めていたんだから。あなたのペニス、壊れてしまうかもしれないわね」



 优那の膣内の具合は心地よく、膣壁のヒダはペニスにほどよく刺激を与えてくる。彼女の性格そのままの、しっかりとした感触のヒダだ。それに包まれているペニスは萎える気配をいっさい见せない。

 このまま责めを受け続けたら、精液はすべて优那の膣に吸い上げられてしまうのかもしれない。そんなふうに総太郎は感じながら、优那のセックスをされるがままに受け続ける。



 ずちっ、ずちっ、ぐちゅっ、ぐちゅうぅっ……



「くうっ、あっ、ぐっ……」



 优那の膣肉は亀头の敏感な部分を的确にこすり上げてくるため、すぐに射精感を高められてしまう。



「だ、ダメだっ……出るうううぅっ!」



 びゅっ、びゅっ……



 そして、総太郎が射精しても优那は构わずに腰振りを続けるため、射精の最中にも刺激を与えられ続ける。



 ぐちゅっ、ぐちゅっ、ずちゅうっ……!



「うあっ、あっ、あああぁっ! き、気持ち、よすぎるっ……!」



 総太郎はあまりの快楽に、さらにペニスをひくつかせて连続で絶顶してしまう。



「ひぐううぅっ!」



 びくんっ、びくんっ……



 その絶顶では精液は出なかったが、射精をともなう絶顶よりも快楽の度合いが大きく、全身に甘い痺れが走ったかのような感覚を味わいながら白目をむいて痉挛してしまう。



「あ、あひっ……あがっ……」

「あはっ、イキすぎて気でも狂ってしまったのかしら? いいのよ、この私とのセックスだもの、それも仕方のないことだわ。いっそ、そのまま快楽に狂ってしまいなさい!」



 そして、优那はそのまま自らの快楽を贪るように、総太郎を犯し続ける。



(こ、このまま犯され続けたら、俺は……こ、壊れちまう……)



 もはや优那に犯されるままでいるしかない総太郎。常にイキ続けさせられているような快楽地狱の中で、いつ终わるともしれないような腰振りを味わい続けるのだった。



「い、イっちゃう……っ……!」



 そして、优那はそれからさらに二度の絶顶をする。総太郎はもはや何度イったか分からないような状态で、优那のなすがままになっているしかない状态だった。次第に、体力的にも限界が访れようとしている。

 が、优那は三度目の絶顶を迎えた顷、顔を赤くして息を切らせてしまっていた。それまでと明らかに様子が违っている。



「くぅっ、やはりあなたのペニスは素晴らしいものなのね……あの陵辱された日ですら絶顶させられたぐらいだから、分かってはいたけれど……ここまで私を快楽に染めてしまうなんて」



 优那は润んだ目で、総太郎の顔を覗き込んでくる。

 総太郎は息も絶え絶えで、优那の言叶にまともに応えることもできない。が、初めて见せられるような少女らしい表情を目の前にして、今までとは违う种类の心臓の高鸣りを感じてしまう。



「せん……ぱい……」

「私にとって、あなたとの出会いは最高の幸福だったのかもしれないわね。理想的なライバルを得て、そして……」



 そして、优那は総太郎の体の上に折り重なり、唇を重ねてくる。



 ちゅうっ……



「むぐ……」



 びゅくっ……ぴゅるっ、びゅっ……



 少量の精液が膣内に発射される。

 优那の唇の柔らかな感触を味わわされ、头の奥がジンジンと痺れるような感覚に袭われる。射精の快楽も相まって、総太郎の意识はとろけるかのように朦胧としていた。

 やがて、优那はそのままさらに総太郎に力いっぱい抱きつき、膣をぎゅっと狭めてくる。



 きゅうっ……



「んうっ……」



 优那の体の、すべすべとして弾力のある感触を全身に味わわされ、心地のいい体温と汗の湿り気とに包まれる。 copyright



(ああ……なんて、绮丽な人なんだ……)



 総太郎は恍惚感の中、优那の感触を全身で味わいながら、ゆっくりと気を失ってゆく。



「んっ……ん……ちゅっ、ちゅうっ……」



 优那が総太郎の唇をついばむように吸い、腰を小さく动かしてペニスを刺激してくると、総太郎は陶酔感の中で再び小さくイってしまう。



 ぴゅっ……



 もはやペニスからは少量の水が出ただけであったろう。

 しかし、全身には痺れるような快感が走り、とてつもなく心地のいい快楽に包まれながら、総太郎は気を失ったのだった。











 そして、翌日の明け方。

 総太郎は道场で目を覚ます。



「う……だ、だるい……」
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 あれからどうなったのであろうか。気絶したのちも犯されていたのではないか、と総太郎は思う。それほどに体は衰弱していた。



「くっ……朝まで寝ちまったのか……と、とにかく、シャワーでも浴びないと学园に行けない……」



 総太郎は立ち上がる。

 すると、昨夜あれだけ激しい性行为をしていたにもかかわらず、道场の畳は绮丽に片付いていることに気づく。総太郎自身もレオタードは着ておらず、体もどうやら拭いて绮丽にされていた。足元を见ると、どうやら毛布を二枚重ねにして体にかけられていたことにも気づいた。



「これは、まさか优那先辈がやってくれたんだろうか」

「そうよ、大変だったんだから」



 背后から声がして、総太郎はびくりとする。

 振り返ると、裸の优那があくびをしながら上半身を起こすところだった。彼女も毛布を羽织っている。

 腕を伸ばして伸びをしながら、优那はしかし眠気を感じさせないハッキリとした声を出す。



「あなたが気絶しちゃったから、后の始末は私がやったのよ。ちょっとセックスの前に消耗させすぎたのかしらね」

「す、すみません、手间をかけさせてしまって」

「まあいいわ、人の世话を焼くのは嫌いではないし。あ、私は昨晩胜手にシャワーを借りてしまったけれど、ごめんなさいね」

「いえ、それは全然构いません、ありがとうございます」



 优那は毛布を体に羽织ったままで、おそらくその下は裸なのであろう。そう思うと、少しドキドキしてしまう。



「それにしても、昨日の胜负は楽しかったわ。お互い锻えて、また胜负をしましょう」

「……ええ。昨日の屈辱、必ず晴らさせてもらいます」

「いい目ね。そうこなくては面白くないわ」



 これからも、优那とは胜负を重ねていくことになるのだろう。そんな予感を総太郎は抱く。

 优那との胜负は自分を成长させてくれるという実感がある。その要因としては、彼女に対しては负けたくないという気持ちがひときわ强いせいなのだろう。

 腕前が互角のライバル同士であるというのもあるが、なにしろ抜群のスタイルを夸る彼女の体を好き胜手に犯すことができるというのは最高のご褒美なのだ。今回、それがかなわなかったことに対し、负けた悔しさと同等の口惜しさを覚えている。



(犯されるのも気持ちよくはあったけれど、やっぱり悔しいしな……次に胜负したときは、あの最高の体を隅々まで存分に犯してやりたい)



 その思いを新たにし、総太郎は今后も优那に引き离されないように全力で锻えていこうと思うのだった。



「さて、话は変わるけれど……确か胜负の前になにか言っていたわよね、総太郎」

「あ、はい。沙织さんに话を通してもらう件についてですね」

「そう、それ。いいわ、それは伝えておいてあげる」

「ありがとうございます」



 胜败でなく胜负すること自体が条件ではあったので、このことについては约束通りではあるのだが、それでも胜って成し遂げたかったと総太郎は思う。



「あと、私も思うところがあってね。あなたが冴华に胜つまでのあいだ、私自身も协力をしてあげようと思っているの」

「えっ?」

「あなたには、さっさと神仓冴华を倒してもらいたいの。そうならない限り、あなたの目はいつまでも冴华に向いたままなのだもの」



 髪を后ろ手で编み込みながら、优那はいたずらっぽい目を総太郎に向ける。

 优那の仕草が妙に色っぽく见えて、総太郎はドキドキしながら、彼女の言叶を待つ。



「あなたの最大のライバルはこの私でなければならない。だから、あなたが冴华を倒す手伝いをしてあげる。私にできることがあるなら、远虑なく申し出なさい」



 髪を编み込み终えて后头部でリボンを结び、优那は立ち上がる。

 すると、その拍子に毛布がはらりと落ちて、昨日同様の美しい裸体がさらけ出された。



「またセクハラ攻撃でもするつもり? まあいいわ、あなたが手强くなるのは大歓迎だし、期待しているわよ。さて、さっそくだけど私に协力して欲しいことはあるかしら?」

「あ、はい……そうですね、ええと……」



 総太郎は考える。

 昨日、姫乃たちの前で、街で强者を探すという提案をした総太郎だったが、それにあたってはひとつ大きな问题があったのだ。が、优那が协力してくれるのならば、その问题は容易に払拭できる。渡りに船なのだ。

 総太郎はそれを优那に対して説明する。すると、彼女は快くうなずいた。



「いいわよ。なんだか面白そうじゃない」



 こうして、総太郎は优那を协力者として今后に临むこととなったのである。



早漏童贞バトルファックのリングに立つ
作者:とむやむ
合コンで出会いを掴めなかった高瀬知己(たかせともき)は、帰り道で近所の高级マンションに住んでいる江角英利花(えすみえりか)に诱われ街へ出挂けた。しかし、知己が连れていかれたのは地下バトルファック场であった。
英利花の诱惑作戦に捕まった知己は、そこでバトルファッカーとして选手登録をさせられてしまう。
早漏童贞である知己は、リングの上で様々な女性と戦い、犯される。
果たして彼の运命は???

1话 ミステリアス美女からのお诱い
「それじゃ解散!」

 そう言われて一同は集まった居酒屋から立ち去った。今日は友人が主催する合コンの日であり、中には手を繋いで仲良く帰る者もいた。

「はぁ~またダメだったか???」

 解散してから少し离れたところで、高瀬知己たかせともきは1人大きく溜め息をついていた。前にも合コンには何度か诱われてはいた。しかし、それら全てで彼は空振りをしてきた。 copyright

 知己はルックスは悪い訳ではない。身长は170センチでファッションも妥当なものを身に付けており、顔も普通か少し上くらいである。

 そんな彼がここまで空振りをしてきたのは、コミュニケーション能力が原因だ。知己はインドア派の草食男子であり、1人で何かをしたがる人间だ。休日は家の扫除や买いものをし、録画した映画やドラマを见ていれば日が暮れている。健康のため筋トレやジョギングはしており、运动も人并みにはできるがチームスポーツが苦手である。自分から友达が作れたことはなく、友达の友达として混ぜてもらうことが多かった。

 そして何より、知己は女性との接し方がわからない。今日初めて会った女性と何を话せばいいというのだろうか?

「あいつらよくあそこまでグイグイ女の子に话しかけられるよなぁ???」

 20歳を过ぎて未だに彼女いない歴=年齢の童贞である知己も、さすがにそろそろ春が来ないかと今日は意気込んでいたが结果は惨败であった。

 そんな郁々とした足取りで自宅マンションへの帰路を歩いていると、

「あ、知己くん!」

「え?あ、英利花さん。」

 1人の女性が知己に声をかけてきた。彼女は江角英利花えすみえりか。知己 が住んでいるマンションの向かいにある高级マンションに住んでいるこの地域では有名な美人である。年齢は三十路と以前噂で闻いたことがあるが知己は知らない。大人びた気品を漂わせており、张りのある胸やお尻を见れば美熟女というのも纳得だが、时折见せる笑顔からは知己より少し年上くらいにも见えてしまうミステリアスな女性である。

「どうしたの?后ろから见てても物悲しそうだったよ。何か悲しいことでもあった。」

「いや、大したことじゃないですよ面白くもないですし???」

「もしかして、彼女にフラれたとか?」

 英利花は确かに心配してくれているようだが、どこか兴味津々という感じであった。

「???彼女なんていませんよ???」

 自分で言っていて情けなくなってしまった。そんな思いから早く自宅に戻ろうとしたら英利花が话を切り出した。

「フーンそっか。ねぇ今から时间ある?ちょっと一绪に行ってほしいとこがあるの!」

「えっ!?时间は???」

 知己は少し考えた。今は土曜日の夜10时过ぎ。明日は特に予定もない。夕方に始まった合コンから早々と帰って来てしまったことで酒もそこまで回っておらず、家に戻ってもすることは今の英利花の姿を思い出して自慰に更けるくらいだろう。それならば、もっとこの美人と一绪にいたいと考えた。

「大丈夫ですよ。でも、こんな时间からどこに行くんですか?」

 考えられるとしたら何処かの绮丽なバーだろう。きっとカップル限定カクテルを饮みたいから彼氏役でついてきてほしいというところだろうか。

「フフ、それは行ってからの、お?た?の?し?み」

 そう言ってウインクした英利花に知己は思わずドキッとしてしまった。

「それじゃ、1时间后にあたしのマンションの1阶玄関前で待ってて。车を出すから。」

「あ、はい、わかりました。」

 そう约束して二人はそれぞれのマンションへ帰っていった。しかし、帰りながら知己は考えた。

(车で行く?それならお酒は饮まないよなぁ。となると深夜営业している场所ってどこだ????まさか、俺とラブホ!?いや。无い无い无い。)

 家につくと、知己は軽くシャワーを浴びて汗を流したが、その间 ずっと闷々とした思いに駆られていた。

 人付き合いの下手な知己であるが、英利花はそんな知己とも分け隔てなく自然に话せる间柄になっている。以前话したとき、英利花はあれだけの美貌を持ち合わせていながら、何故か独身であると知った。

『あたしに言い寄ってくる男は大抵体と金目当ての男なのよね。そんな男よりも知己君の方が100倍素敌だわ。』

 そんな话を思いだし、知己は妄想にふけってしまった。

(まぁ、あり得ないよな。とにかく変な下心は见せないようにしないと。)

 身だしなみを改めて整え、知己は英利花のマンションへ向かった。予定より15分も早く着いてしまったため英利花の姿は无かった。

(やっぱり早すぎたな。もっとゆっくりしておけばよかったかもな。)

 それからボーッと星を眺めていたらマンションの地下驻车场から一台の车が出てきて知己の前に止まった。

「お待たせ。ごめんね遅くなって。待った?」

「いえ、ゆっくり星を眺めていたので大丈夫ですよ。それに早く来すぎたのは俺ですから。」

「フフ、ありがと。それじゃ助手席に乗って。」

 英利花に招かれ知己は 助手席に乗った。彼女の车は外国製の高级そうなコンパクトカーであり、光沢のある赤色は彼女の気品とマッチしているように思えた。

「ところで、これから何処に行くんですか?」

「フフ、ナ?イ?ショ」

 そう言って英利花は口元に指を当てる仕草をして知己に笑顔を向けた。その仕草の色気に知己はまたもドキッとさせられ、少し顔を赤らめ彼女から目を背けた。

(うぅ???どうしても英利花さんのペースだよなぁ)

 思えば、知己は英利花のことをよく知らない。朝にゴミ捨てで顔を会わせたりして色々话しはするが、肝心なことはいつも今のように误魔化されている気がする。

「ねぇ知己君。」

 そんな事を1人考えていると、不意に英利花が闻いてきた。

「 知己君はあたしのことをどう思う?」


2话 地下バトルファックへの招待
「知己君はあたしのことをどう思う?」

「え!?」

 英利花からの突然の问いかけに知己は间抜けな声を出してしまった。そして、隣で运転中の彼女を强く意识してしまう。ウェーブのかかった华やか茶髪。大きな瞳とプルっと厚みのある唇は化粧により色艶が引き立てられている。服装は黒のタートルニットにスカート、そして首元のネックレスとシンプルなものだが、どれも彼女の大人びた色気を最大限に発挥している。 内容来自

「え、あの???凄く美人で大人びていて、それでいて、えっと、人当たりがよくて俺みたいな人见知りにも自然に接してくれて、それから~え~っと???」

 知己は慌てながらも自分の素直な気持ちを伝えようと必死に脳みそを回転させ言叶を绞り出した。その様子を见て、

「うふふふ、ありがと。そんなに慌てちゃって、ホントに可爱いわね。」

「な???か、からかわないでくださいよ!もうっ!」

「あはは、だったらそんなに紧张しないでどっしりと构えたら?今の知己君は隙だらけでちょっと苛めたくなっちゃうのよ。」

「???まぁ、以后気を付けます。」

 知己は再び顔を真っ赤にして英利花から目を背けた。

(全く、英利花さんは自分がどれだけ魅惑的なのかわかってるのかなぁ???)

 実际、英利花とこうして二人で仲良くいられるのは知己には喜ばしいことだ。たとえ恋爱関係になれなくても、こんな美人と话ができるというだけで羡ましがられるだろう。チラッと横を见ると、英利花はまだ笑っていた。そんなに笑いのツボに入ったのだろうか?

「あはは、ゴメンゴメン。でも、お世辞でも美人って言われるのは嬉しいわね。」

「???お世辞じゃないですよ???」

「え?」

 今度は英利花が惊きの声を出してしまった。

「英利花さんは自分が美人だってもっと自覚した方がいいですよ。」

「知己君???」

 あれ?なんだか変な空気になっている気がする。知己は何か悪いことを言ってしまったと感じ、强引に话题を変えようとした。

「そ、そういえば、もう20分くらい运転してますが、これから行くお楽しみの场所までは后どれくらいなんですか?」

「え、あ、ああ、そろそろ车を降りて少し歩いたところよ。」

 英利花は珍しく少し慌てた様子でそう言うと、近くの驻车场に车を停め、知己も英利花に付いていくように歩き始めた。

 付いていった先は、表通りから离れた夜でも灯りが少ない通りであった。マンガの世界ならチンピラがいそうな雰囲気である。格闘技の経験など一切无い知己は、変な人に会わないようにと愿いながら英利花の后を追った。しかし、そんな心配は不要だったようだ。

「着いたわ。」

 驻车场から徒歩5分弱のところで英利花の言う目的地に到着した。そこには看板も无くただ扉があるだけであまり人が集まるような娯楽施设には到底见えない。

「この扉の先に何があるんですか?なんか危ない気がするんですけど???黒服の怖い怖いお兄さんとか出てこないですよね?」

 不安げな知己に対して英利花はクスッと笑い答えた。

「そんなに怖がらなくても大丈夫よ。知己君なら絶対に喜んでくれるはずだから。さ、行きましょ。」

 そう言うと英利花は知己の手を取り、扉を开けて奥へと进んでいく。

(英利花さんの手???白くてスベスベで、柔らかい??)

 どうやら车での慌てた様子は既に无く、いつもの男を惑わせる明るく妖艶な英利花が戻ってきたようだと感じ、知己は照れながらも安心した。

 扉の奥は地下へ向かう阶段になっていた。やはり、ここは危険な人达が集まる场所ではないかと考えていると、阶段が终わり英利花が出口の扉を开けた。そこにはきらびやかな受付のような空间があり、强面の男が1人いた。男はすぐにこちらを振り向き、知己は男と目があって恐怖で固まってしまった。そんな知己を他所に、男は口を开いた。

「お、姉さんじゃないっすか。随分久しぶりっすねぇ。」

「川ちゃん、久しぶりね。前に来たのは2ヶ月くらい前かしら?」

「そんなに経つっすか???この2ヶ月大変だったんすよ。俺はともかく、アニキやお嬢にはきっちりと挨拶した方がいいっすよ。姉さんがいなくて1番苦労したのはあの二人っすから。」

「う~んまたあの子の长いお説教を闻くことになっちゃうかぁ???ねぇ、あの子のご机嫌をとれる方法なんか无い?」

「谛めてくだせぇ。今回ばかりはお嬢も我慢ならねぇみてぇっす。前みてぇにモンブランじゃぁ怒りは収まらねえと思いまっせぇ。」

「困ったわねぇ???あそこのモンブランでもダメなら他に何があるって言うのよ???」

 二人の会话を知己は混乱したまま黙って闻くことしかできなかった。强面の男は英利花と亲しいらしく、二人はこの施设で働いているようだ。この二人が働く职场といわれても知己には全く见当もつかなかった。 内容来自

「ところで姉さん。そこでポカンとしている兄ちゃんは谁なんすか?」

 强面の男の疑问に英利花は少しうつむき、间をおいてから话した。

「???前に话してた子よ。」

「!?本当にいいんすか?だって姉さん???」

 どうやら知己のことを话しているようだが、そこから二人は声を潜め始め、知己は内容を闻くことはできなかった。そもそも、他人の仕事に首を突っ込むのも悪いと思い、闻き耳をたてるのをやめ改めて周囲を见渡した。すると、廊下を进んだ先から何やら人影が见えた。そして、会话を终えた英利花が、

「お待たせ。それじゃ行こっか。」

 そう言われて知己は英利花と廊下を进んだ。

 后ろでは强面の男が二人を见送りながら1人呟いた。

「姉さんを頼むぜ???」



 廊下を进んだドアの前で英利花は立ち止まった。 内容来自

「さぁお待ちかね。ここから先が知己君に见せたかった场所よ。」

「はぁ、ようやくですか???散々焦らされたんですからさっさと行きましょうよ。」

 知己は答えを焦らされ続けることにそろそろ嫌気がしていた。诱ったのが英利花でなければ既に痺れを切らして帰っていたかもしれない。

「フフ、知己君は焦らしプレイは嫌い?」

「!?っその言い方は、ズルいです???」

 知己は英利花とエッチをすることを想像してしまい、耻ずかしくて反论できなくなってしまった。

「あはは、でも、これからいっぱい経験することになると思うよ、ここに来ればね。」

 その言叶の意味を、知己はこの时点では理解できなかった。英利花がドアを开けると、そこは知己の予想外な空间であった。入った先は観客席であり、その中心には格闘技のリングがある。観客席には空席も目立つが、男女バランスよく半分以上は埋まっているようである。

「格闘场ですか?英利花さんにこんな趣味が有ったんですね。生け花とかやってるイメージでした。」

 知己は英利花を気品のある女性と思っていたので、お嬢様らしい作法を学んでいると胜手に思い込んでいた。

「ウフフ、格闘技とは违うわよ。リングの二人をよく见て。」

「え?あ???」

 そう言われて知己はリングに目を向けると、すぐに异常なことに気付いた。リングの上で戦っているのは筋肉质な男と、しなやかな体つきの女であったのだ。

「ミックスファイト???」

 知己は男対女の格闘技が今、催されていると认识した。

「う~んオシイ。格闘とはちょっと违うわね。まぁ、もうちょっと见てて。」

 それからすぐに、リングでは知己にとって冲撃的なことが起きた。なんと、男が女の胸を揉みしだき、女は男の股间を手でまさぐり始めたのだ。

 知己は慌ててめをそらしたが、観客たちは宁ろこれを待っていたかのように歓声を挙げた。英利花の方に目をやると、彼女もリングでの行为は见惯れているようで、どちらかというと慌てる知己を见て面白がっているようだ。

 リングでは男が主导権を握ったようで、女のレオタードを脱がせ裸にし、四つん这いにさせ女性器を舐め始めた。

「知己君、そろそろここがどんな施设か分かったんじゃない?」 内容来自

 英利花は寻ねるが知己は答えをすぐには口にはしなかった。喘ぎ声を出す女性に、男は自らパンツを脱ぎ、そそりたつぺニスを女性器に挿入した。知己は见てはいけないと内心思いながらも目が离せず、二人のセックスを见続け自分のぺニスを硬くさせていた。

「バトルファック???」

 知己は呟いた。男女の性技を竞い合い、互いを犯し合う。都市伝説かと思っていたが、実际に目の当たりにするのと画面の前で见るのとでは大きくちがっていた。知己の呟きを闻いた英利花はニコッと笑顔になった。

「正解よ。どう?ここは気に入ってくれた?」

「えっと、気に入ったら色々と不味いですよね???」

 ここが合法かどうかは一先ず置いておこう。だが、男が女を犯す様を见て楽しむというのは人间として问题があると知己は考える。そんな彼に英利花は告げた。

「フフ、确かに、今のは知己君には酷いレイプにしか见えないかもね。???じゃあ、男が女にレイプされるのはどう?」

「え?」

 戸惑う知己の背后から英利花は抱きついてきた。

「ちょっ???英利花さん!?」

「あら?おちんちんすっかり固くなってるね。」

「んっ!?」

 抱きついた英利花は细い手を伸ばし、知己の股间を抚で始めた。

「あっ???やめて??? 」

 知己は嫌がるそぶりを见せるが、英利花は止めようとはしない。

 男の弱点を支配した英利花は知己の耳元で嗫いた。

「ねぇ、あのリングに立ってみない?」

目次
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3话 诱惑交渉
「ねぇ、あのリングに立ってみない?」

「うぅ…え?……」

 股间を弄られながら知己はその言叶に反応した。

「???どういうことですか?ぅぅ…」

 背中には柔らかな胸の感触、絶えず股间に与えられる优しい刺激を堪えながら、なんとか声を出して英利花に闻いた。

「言叶通りよ。知己君にあのリングに立って女の子とバトルファックしてほしいの。」

「あっ???どうして俺が???あぅ……」

 まだズボンの上からしか触られていないにもかかわらず、知己のぺニスは完全に勃起してしまっていた。こんなことであっさり兴奋させられるのに、バトルファックなど到底できるはずがない。

「はぁ???俺、女の人を、はぁ、犯すなんて???」

「あら?别に犯さなくてもいいのよ。」

 そう言って英利花は快楽责めから知己を解放した。

「场所を変えましょ。丁度试合も终わったようね。このままじゃみんなに见られちゃうわ。」

 息を切らせて知己はリングを见た。そこには全身に男の白浊をぶっかけられた女が仰向けで倒れていた。悲惨な光景に知己は彼女を见ていられず目を伏せ、その场から逃げるように英利花と会场を出た。

 英利花に连れられ、知己は会场から离れた一室へと入った。

「さぁ、ここなら回りの目は気にしなくていいわ。それじゃ、さっきの话だけど???」

「见つけたわよ英利花!」

「あ、丽衣ちゃん。」

 英利花が话の続きをしようとした时、白いミニドレス姿の女性が突然入ってきた。レイと呼ばれた女性は走ってきたのか息を切らしており、黒いロングヘアーを乱していた。身长は160センチ弱と女性の平均并みだが、知己と同じくらいの英利花と并ぶと小さく见えてしまう。

「今まで仕事をほったらかしにして、今日と言う今日は许さないわよ!今までの3倍は働いてもらうんだから。」

「ゴメンゴメン。でも、ちゃんと彼を连れてきたわよ。」

「そんなことで许されると???!?」

 そこでレイと呼ばれた女性は口を停め、ようやく知己の存在を认识したようだった。女性に见つめられてドキドキした知己に対して、彼女は一瞬だが悲しそうな表情をした。

「英利花、本気なの?」

「うん。これから交渉するとこ。だから邪魔しないで。」

 知己には英利花がいつもの余裕な笑顔に见えるが、丽衣の昙った表情からはただならぬものを感じた。

「いいわ。今回だけは英利花の好きにしなさい。勿论、责任もとりなさいよ。」

「ありがと。やっぱり丽衣ちゃんは优しいね。」

 溜め息をついて彼女はソファーに腰かけた。

「えーっと、英利花さん、こちらのかたは?」

 丽衣の容姿から伟い人ではないかと想像した知己は恐る恐る寻ねた。

「あー、この娘は园城寺丽衣おんじょうじれいちゃん。あたしの亲友よ。みんなからは『お嬢』って呼ばれてるの。」

 そういえば强面の男がお嬢と呼んでいた気がする。

 ソファーの彼女の方へ目をやると、丽衣は疲れた顔をしている。しかし、知己の视线に気づくと笑顔を向けてくれた。これにはドキッともしたが、それ以上に大人の対応だと感心した。

「さて、ようやく话を进められるわね。知己君、もう一度言うわ。君にバトルファッカーとしてリングに立ってほしいの。」

「それなんですけど、どういうことですか。分からないことが多すぎます。英利花さんって何者ですか?どうして俺を诱うんですか?そもそも、ここでやってることは强姦という犯罪じゃないですか。」

 今の知己には情报が少なすぎる。矢継ぎ早に质问すると、英利花は少々めんどくさそうに溜め息を吐き、少し考え込んでから话始めた。

「そうね、一つずつ话しましょうか。じゃあまず、あたしのことだけど、あたしは丽衣ちゃん达が主催しているこのバトルファック场で人事会计の仕事をしているの。」

「园城寺さんが主催する!?」

 ただ者ではないと思っていたが、まさかそこまですごい人物とは思っていなかった。おしとやかな见た目と英利花の亲友というからそれなりのお金持ちということは考えていたが、これだけの规模の运営をするとなると相当なものだ。

「ま、あたしは兄さんのサポートくらいしかしてないけどね。」

 ソファーに座る丽衣は谦虚にそう言うが、真面目そうな彼女なら実际は相当な仕事をしているんじゃないかと知己は思った。

「次に、ここの合法性だけど、安心して。丽衣ちゃんの家と警察の上层部が繋がっているの。だからここでの行为は黙认されているわ。」

「また园城寺家???」

 警察のコネまであるとは、どこまで大きな家柄だろうか。知己は今すぐ闻こうとしたが、话が进まなくなりそうなので帰ったら调べておこうとは思った。

「じゃあ、三つ目、どうして俺を诱うんですか?バトルファックの上手いイケメンなら探せばもっといますよ?」

 これが知己には1番わからなかった。知己の数少ない友人でさえ知己よりも美男子で女性経験も豊富である。それなのにわざわざ童贞である自分を诱う理由が何処にあるというのか。しかし、英利花はそんな心を见透かしたかのように答えた。

「フフ、それはね???あなたが女の子に奥手な童贞だからよ。」

「???はい?」

 知己はまた混乱してしまっていた。そして、憧れの英利花に『童贞』と言われて、軽いショックと兴奋を受けた。

「実はね、强い男はもう十分いるのよ。でも、逆に男を犯す女の子が最近少ないのよ。」

「それなら、强い女の人を勧诱すればいいじゃないですか?」

「したわよ。それも飞びっ切り可爱くてエッチでテクニシャンな女の子を何人もよ。でも、その娘たちも最近负けが続いているのよ。そして、负けることで自信を无くして力を出せずまた负ける悪循环。さっきリングで见た女の子も、少し前は男を一方的に犯せるほどの実力だったのよ。」

 あの光景を知己は目を逸らしたため深く観察はしていなかったが、あの女性が相当な美人ということは覚えている。自分が相手なら间违いなく犯されているだろう。あのレベルの美女を集めて

 胜てないなら???

「男が强すぎるんでしょうか?」

「现状ここの男达が强いのはあるでしょうね。でも、1年前は男女の胜率が5:5だったのに今では8:2になったのよ。それも、男女の顔ぶれは1年前とほとんど変わってないのによ!」

 英利花は力説する。こんな裏家业が1年以上続いていることに呆れながら、知己は男性有利の现状の原因を考えた。あり得る理由は2つだろうか。男が急成长したか、女が弱くなったか。そうこう考えていると、英利花は知己の方を向き、强く言った。

「そこで君の出番よ!」

「ん?」

 どうしてここで自分の出番なのか分からなかったが、その答えを英利花はすぐに口にした。

「知己君にはあのリングに立って、女の子に犯されてほしいの!」

「??ええええええええっ!?」

 英利花の冲撃的発言に知己は惊きのあまり叫んでしまった。

「えっ!?ますます意味がわかりませんよ。そんなことをして何になるんですか!」

 仮に知己が试合に出たところで、女侧の胜ち星が1つ増えるだけである。そんな考えを読み取ってのことなのか、英利花はニヤリと笑って言叶を返してくる。

「意味は大有りよ。今女の子が负けてる原因は技术的なものじゃなくて精神的なものだとあたしは思うの。だから、君を犯すことで女の娘は男を犯すあの快感を取り戻すきっかけになるはずたわ。」

「その快感を取り戻すだけなら、そこら辺のM男でも捕まえればいいだけじゃないですか?」

「それじゃ駄目よ。大事なのはバトルファックで男を犯す快感、という点なの。」

「それなら相手は俺なんかじゃなくて强い男じゃなきゃ駄目ですよね?」

「うん。确かに强い男に胜てればいいわね。でも、今いる男の中でこの计画に协力してくれる人は1人もいないわ。それに、君を犯して自信さえ取り戻せばあの娘达はまたきっと男に胜てるようになるわ。」

 英利花との质疑応答が続いているが、どうにも考えに纳得できない。こういう时に相手を论破する能力が自分にあればと知己は思ったが、所诠は无い物ねだりだ。なんとかこの论争を终わらせようと、知己は1番気になっていたことを闻いた。

「それなら、もし仮に英利花さんの理论が正しいとして、どうして俺なんですか?」

 奥手な童贞という条件なら自分より适任は探せば他にもいるだろう。しかし、英利花はそこで笑いだした。

「あはは、まさか…知己君ほど适任はそうそういないわよ。」

「いや、だからその理由が闻きたいんです。」

 そこから一息ついて、英利花は口を开いた。

「だって???知己君を见てるとついつい苛めたくなっちゃうんだもん!だから、他の娘达も君が相手なら喜んで犯してくれるに决まってるわ!」

「??」

 もはや知己には意味が分からなかった。自分がそんな苛めて光线でも出していると言っているのだろうか。知己は呆れ気味な顔で

 英利花を见た。

「あら?その目は何?あたしは真面目に言ってるよ?」

「いや、さすがに意味わかんないですよ???」

「ホントだよ。それじゃぁ试してみよっか。」

「试す?」

「うん。丽衣ちゃんは知己君を、知己君はあたしのことを见て。」

 一体これからどんな実験をしようというのか。丽衣が自分を见ていることを确认して、知己も英利花の方に目を向けた。

「えいっ!」

 ばさっ???

「っえ!?」

 突然英利花は、知己の目の前で自分の上着を捲り上げ、その巨乳とブラジャーを露出させた。

「な???何やってるんですか!?早く隠してください!」

 知己はすぐに后ろを向き、彼女の胸を见ないようにした。予想外の光景に知己は顔を真っ赤にし、呼吸も乱していた。

「ウフフ。相変わらずいい反応ね。ほら、もうこっちを向いてもいいわよ。」

「はぁはぁ???」

 知己はゆっくり振り替える。英利花はしっかりと上着を着直していた。が、

「えいっ!」

 ふわっ???

「っだ!?」

 今度はスカートを捲り上げ、ショーツと肉付きのいい太ももを见せつけた。

「!?」

 ご褒美という言叶に知己は思わず反応してしまった。英利花の下着の色は、一瞬とはいえ网膜にしっかりと焼き付けていた。しかし、それを答えるということは彼女の下着を见たと白状するようなものだ。

「どうしたの?ご褒美、欲しくないの?」

 散々悩んだあげく、知己は???

「???黒です。」

 正直に答えた。しかし、英利花は意地悪く

「え?闻こえなかったよ。」

「…黒です!」

「何が?」

「うぅ…パンツとショーツが、です。」

「谁の?」

「英利花さんのです。」

「全部まとめると?」

「英利花さんの???ブラとショーツは黒です!」

 物凄く耻ずかしいことを言わされ、知己は顔を真っ赤にしてうつむいた。

「だいせいかーい!隠してって言ってたのに、しっかりとあたしの下着见てたんだね。エッチ!変态!むっつりスケベ!」

 どれだけ言われても今の知己には反论できず、黙ってうつむいたままだ。

「でも…そこまでしてくれたご褒美、あげなくちゃね。こっちよ。」

 そう言うと、英利花はうつむく知己の手を引き部屋の隅にあったベッドに二人で腰かけた。

「エッチな知己君には、ご褒美として???」

 英利花は知己の両頬に手をあて彼女の方に向けさせた。

「チュウしてあげる…」


4话 诱惑に负けて
「チュウしてあげる!」

 英利花は知己の目の前まで顔を近づけてきて首の后ろに手をまわし、唇に吸い付いた。

「んんんんんんんん!?」

 知己の唇は英利花に强引に夺われた。厚い唇で激しく音をたてる浓厚な口づけに、童贞の知己はなすがままであった。英利花は舌を络ませ知己の口内を味わい尽くす。

(…英利花さんに…キスされてる???英利花さんの唇…凄く柔らかい???)

 憧れの女性からの淫乱なキス责めに知己はあっさり蕩けてしまった。间近で感じる英利花の香水混じりの匂い、押し付けられる胸や太股の感触は、知己を快楽の涡に饮み込むには十分过ぎるものだった。

「むぅ…ぅぅぅ…ぅぅぅ…」

(???息が、できない???)

 口呼吸を封じられたことで息苦しさを感じた知己は、英利花から逃げようとするが、头をがっちりホールドされて逃げられない。

「んフフ…」

 対する英利花は余裕の笑みを浮かべており、楽しそうに知己の口内に舌を这わせる。舌の动きは激しさを増しヌルヌルとイヤらしい音をたてながら知己の口内を蹂躙し続ける。

「んふー、んふー、んーんー…ん…」

 なんとか鼻で呼吸をするが、鼻息はかなり荒くなり、兴奋でズボンの中のぺニスは完全に勃起していた。

 ぶちゅっ???

 そんな知己の限界を察したのか、英利花は知己の唇を解放した。

「フフ、ご驰走さま。すごく美味しかったわよ。」

「はぁ、はぁ、はぁ???」

 知己は息を切らせて脱力し、ベッドに倒れこんだ。仅か1分程度のキスで英利花は知己をあっさりと支配してしまった。



「随分と见せつけてくれるわね。英利花ってそんなにキス好きだったかしら?」

 今までの行为をずっと见ていた丽衣が口を开き寻ねると、英利花は満足した様子で、

「うん。ホントは軽いので済ませようと思ってたけど、知己君を见てると何だか无性に可爱くて…やり过ぎちゃったかしら?」

「まぁ、童贞相手には刺激が强すぎるでしょうね。」

 二人の会话など全く耳に入らず、知己は放心状态であった。

(英利花さんのキス…すごかった…)

 知己にとって始めてのキスが极上の美女に夺われる一方的なものになってしまったが、それは屈辱ではなく圧倒的な幸福であった。まだ口に残る英利花の舌の感触と唾液の味を思いだし、知己はすっかり梦心地であった。

「ウフフ、知己君すっかり蕩けちゃって…ねぇ、丽衣ちゃんも知己君としてみない?」

「あ、あたしはいいわよ、そんなの!」

「ホントにぃ?楽しいよ?丽衣ちゃんも絶対ハマっちゃうよ?」

「だからいいって!…まぁ、确かに彼の蕩けた顔はちょっと可爱いとは思うけど…」

 そんな话をしていると、知己はようやく回复したようで体を起こし二人を向いた。

「あの、はぁ…英利花さん。どうしてこんなことを…」

 勿论嫌なはずがない。しかし、今まで単なるご近所さんだった相手に急にここまでのことをしたことが疑问だった。

「フフ、知己君…もしバトルファックに参加してくれたら…もっとイイコト…してあ?げ?る…」

 その笑顔に知己は心を夺われた。さっきのキス责めにより知己は既に英利花にメロメロである。その上でもっと気持ちいいこと…男なら谁しもその诱惑には抗えない。

(でも…バトルファックなんて…絶対危ないよなぁ…)

 いくら英利花の诱いだとしても、それは裏社会に足を突っ込むことで人道的ではない。その理性が知己を抑え返事を踌躇させた。知己が沈黙を続けていると英利花は溜め息をついた。

「返事をもらえないようね…それなら、强行手段を取らせて贳うわ。」

 そう言うと、英利花は再び知己に近づき、彼をベッドに押し倒した。突然のことに惊き呆然としている知己の上に英利花はのし挂かり、彼の両手首をつかみ、そして、

 カチャ、カチャ???

 知己の手首に、冷たく硬い何かがはめられた。それを确认しようと、手を顔の前に出そうとしたら…

 ガキィ、ガチャガチャン???

「あ…あれ?…」

 手を前に出そうとしたら、手首のそれが引っ挂かり腕の动きが封じられた。慌てて手首の方に目をやると、知己の手首は手锭でベッドに拘束されていた。

「な…英利花さん、何ですかこれは!?」

 自分の腹の上に腰かける彼女に対し、知己は惊愕と恐怖の目を向けた。

「知己君がいけないのよ…君が返事をくれないから、あたしもこんなことをしなきゃいけないんだよ?」

 知己は意味も分からず混乱していると、英利花は立ち上がり知己の靴とズボンを脱がし始めた。

「ちょっ!英利花さん、やめてください。」

 そんな言叶は闻かず、英利花は知己のトランクスをずり下ろし、ついに下半身を露出させた。

「あら?おちんちん…もうこんなにおっきくして。ホントは期待してたんでしょ?」

 ぺニスはまだパンツから出しただけなのに、上を向きビクビクと自己主张をしていた。さっきまでのキス责め、会场での股间爱抚、そして女性の前で男の大事な部分を见られたことで、知己の性感は既に限界まで高められていたのだ。

「それじゃぁこっちも…」

 ガチャ、ガチャ…

 そう言うと英利花は足にも拘束を施し、知己はベッドの上で下半身を露出させたままΧ字に拘束された。

「あぁぁぁ…もうイキます!あああああ…」

 ピタッ…

 英利花は手を止め、握りも弱くした。

「はぁ、はぁ、はぁ…」

 知己は息を切らせて限界间近の射精感に闷えた。しかし、

 シュコ、シュコ、シュル、シュル…

 再び手コキが再开され、また我慢の限界に达したところで、

 ピタッ…

 英利花はまたしても手コキを中断した。

「どうかしら?スッゴく気持ちいいでしょ。このままずぅーっと気持ちいい思いをさせてあげる。」

「あぅ…え…英利花さん…もう…あぁぁぁ…」

 またも缲り返される刺激に、知己は翻弄され会话もままならない。射精ができると思
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